【成長性2】利益成長率で利益額の伸びをチェック

成長性を測る指標として各利益額の伸びをチェックするのも一般的です。

利益には売上高から売上原価を引いた売上総利益(粗利益)と、売上総利益から人件費などの販管費を差し引いた本業の利益を表す営業利益、営業利益から利息支払など営業活動以外の損益を差し引いた企業の1年間の活動での利益を表す経常利益、経常利益からその年に特別発生した損益を引き、税金を引くと当期純利益という最終利益があります。

ここではそれぞれの利益の成長率を売上高成長率同様に見ていくこととなります。

■各利益成長率の計算式
売上総利益成長率=(当期売上総利益 – 前期売上総利益)÷前期売上総利益×100
営業利益成長率 =(当期営業利益  - 前期営業利益) ÷前期営業利益×100
経常利益成長率 =(当期経常利益  - 前期経常利益) ÷前期経常利益×100
当期純利益成長率=(当期当期純利益 – 前期当期純利益)÷前期当期純利益×100

利益成長率は利益額の伸びを表しています。一般的には成長率が高いということは利益が増えていることを表していますので高ければ高いほどよく、逆に成長率がマイナスの場合は利益が減少していることを表しており望ましくありません。

しかし、利益が増加する原因は売上の拡大や費用の削減などいくつか理由があります。これを見極めるために各利益の成長率と売上高成長率を合わせて比較して、成長率が異なる利益を探して利益の変動要因を分析しましょう。また買収などで利益額が伸びている場合もあるので、利益変動の要因は必ず確認するようにしましょう。

例えば以下のように判断します。

売上高成長率は0%なのに、売上総利益成長率、営業利益成長率は20%である。
→原価が下がったと思われる。

売上高成長率、売上総利益成長率は0%なのに、営業利益成長率は20%である。
→人件費等の販管費が下がったと思われる。

また、利益成長率も単年ではなく複数年での推移を見て、成長の形を見ましょう。


投資のポイント

  • 各利益成長率はプラスであれば企業があげている利益額が拡大している
  • プラス・マイナスともに利益の変動要因を確認する
  • プラスになっている場合でも、本業が拡大しているのかを要チェック


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