楽天証券の大口優遇の内容と適用条件

楽天証券で利用できる手数料コースの中には、大口優遇があります。

大口優遇は手数料の軽減を受けることができ、ポイントバックも通常の手数料コースに比べてお得です。

また一定金額までの信用取引手数料が無料になるなど、投資のコストを減らしたいかたに向いています。

大口優遇は名前通り、楽天証券で一定の大口取引を行っている場合のみ適用されます。ここでは楽天証券の大口優遇の内容や、適用条件を紹介します。

楽天証券の大口優遇の内容

楽天証券の手数料コース

楽天証券には3種類の手数料コースがあり、超割コース、一日定額コース、ワンショットコースが利用できます。

ワンショットコースは超割コースと同様1回の取引ごとに手数料がかかるコースです。

このコースは廃止予定で超割コースの方が有利な手数料設定になっているため、大口優遇適用にならないかたも超割コースに設定しておくことをおすすめします。

その中で超割コースを選択している場合に限り、大口優遇コースが利用できます。

大口優遇コースは楽天証券で多くの取引をしているかたを対象に、手数料が軽減されるコースです。適用条件はいくつかあり、どれか一つの条件を満たすと大口優遇が適用されます。

楽天証券の大口優遇の内容

楽天証券の大口優遇は超割コースに比べて手数料が軽減されていることが特徴です。超割コースとの比較では、すべての取引金額で大口優遇がお得です。

超割コースの現物取引手数料

5万円まで 税込54円
10万円まで 税込97円
20万円まで 税込113円
50万円まで 税込270円
100万円まで 税込525円
150万円まで 税込628円
3,000万円まで 税込994円
3,000万円超 税込1,050円

超割コースの信用取引手数料

10万円まで 税込97円
20万円まで 税込145円
50万円まで 税込194円
50万円超 税込378円

大口優遇の現物取引手数料

10万円まで 無料
20万円まで 税込108円
50万円まで 税込257円
100万円まで 税込460円
150万円まで 税込549円
3,000万円まで 税込870円
3,000万円超 税込919円

大口優遇の信用取引手数料

金額にかかわらず無料

超割コースと大口優遇の違い

大口優遇の手数料は、現物取引では10万円までの取引がすべて無料になることが特徴です。

それ以上の現物取引手数料の差はそこまで大きくありませんが、信用取引手数料がすべて無料になります。

現物取引で10万円以下の取引をよく行うかたや、信用取引をメインに行っているかたに適しています。

一日定額コースとの比較

一日定額コースは、一日の約定金額合計で取引手数料が決まるコースです。現物取引と信用取引は合計されます。

一日定額コースの取引手数料

10万円まで 無料
20万円まで 税込206円
30万円まで 税込308円
50万円まで 税込463円
100万円まで 税込926円
200万円まで 税込2,160円
300万円まで 税込3,240円

以降は100万円増加ごとに1,080円追加されます。

大口優遇コースが向いているケース

一日定額コースは大口取引を行っている顧客と一般の顧客に差はありません。

大口優遇コースは1回の取引ごとに取引手数料がかかるため、細かい取引を行う場合は一日定額コースが向いています。

高額な取引を1回で終わらせる場合や、信用取引をメインに行っている場合は大口優遇が向いています。

手数料コースは日によって変更できるため、取引状況に応じて使い分けることがおすすめです。

大口優遇のポイントバック

超割コースは取引手数料の1％がポイントバックされますが、大口優遇では2％がポイントバック対象です。

国内株式以外にも、外国株式や投資信託もポイント対象です。楽天証券ポイントか、楽天スーパーポイントを選択することができます。

大口優遇の対象商品

大口優遇の手数料で取引できる対象商品は、以下の5種類です。

楽天証券の大口優遇の適用条件、簡単に適用される条件

大口優遇の適用条件

楽天証券の大口優遇の適用条件は、全部で5種類あります。信用取引の取引状況以外にも、貸株や投資信託も対象です。

信用取引で大口優遇条件を達成する方法

信用取引で大口優遇条件を達成するには、3種類の方法があります。

当日の新規建約定金額の合計が5,000万円以上になると、大口優遇が適用されます。

また1か月の新規建約定金額の合計が5億円以上になった場合も、大口優遇の適用対象です。

当日15時時点の信用建玉残高が5,000万円以上の場合も、適用されます。

信用取引での大口優遇適用条件を達成すると、判定が毎日行われます。達成した翌営業日から3か月間、大口優遇を利用可能です。

条件を達成すると自動的に大口優遇が適用されるため、別途手続きは必要ありません。

貸株サービスで大口優遇条件を達成する方法

貸株サービスで大口優遇条件を達成する方法は一つです。

1か月の平均残高が5,000万円以上になると、大口優遇が適用されます。

貸株サービスの大口優遇判定は毎月行われます。毎月26日から翌月25日までが判定対象で、条件達成の翌月から3か月間大口優遇が適用されます。

投資信託で大口優遇条件を達成する方法

投資信託で大口優遇を達成する方法は一つです。

1か月の平均残高が5,000万円以上になると、大口優遇が適用されます。

投資信託の大口優遇判定は毎月行われます。毎月26日から翌月25日までが判定対象で、条件達成の翌月から3か月間大口優遇が適用されます。

大口優遇が簡単に適用される条件とは

大口優遇の適用条件は5種類ありますが、人によって簡単に適用される条件は異なります。

たとえば信用取引を行い、1か月で新規建約定金額の合計が5億円以上になると大口優遇が適用されます。1か月で市場が開いているのは20日前後です。

もしほぼ毎日取引を行っている場合、一日の約定金額が2,500万円以上の場合大口優遇が適用されることになります。

5,000万円の取引は行うことがないけれど、コンスタントに数千万円の取引を行っているかたであればこの方法が簡単です。

しかし一般のかたが大口優遇の適用を受けたい場合は、コンスタントに数千万円の取引を続けることは難しくなります。

この場合、当日の新規建約定金額が5,000万円を超えるように取引を行うことが簡単です。

信用取引では自分の持っている資金の数倍分の取引を行うことができるため、実際に5,000万円を用意する必要はありません。

最初に資金は必要になりますが、クロス取引を活用するとリスクも少なく大口優遇の適用条件を満たすことができます。

クロス取引は市場の株価に影響を与える場合問題視されるため、ある程度影響のない金額で行う必要があります。

クロス取引の回数を少なくしたい場合は、最初の資金を2,000万円ほど用意しておくと安心です。

まとめ

ここまで楽天証券の大口優遇について見てきました。

内容を簡単にまとめておきましょう。

楽天証券では、大口取引を行っている顧客に限り、手数料が軽減される大口優遇コースを設けています。

条件を満たした場合は自動的に3か月大口適用の手数料、ポイントバックが適用されます。

信用取引の場合は条件達成の翌営業日、貸株、投資信託の場合は翌月から大口優遇適用です。

通常に比べて投資のコストを減らすことができるため、楽天証券で多くの取引をしているかたは有利です。

もし大口優遇を適用させるには、信用取引でクロス取引を活用し新規建約定金額が5,000万円を超えるようにすることが簡単です。

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