SBI証券のIPOチャレンジポイントのしくみといつ使うべきか

最終更新日: 2018年10月31日 記事内に商品プロモーションを含む場合があります

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SBI証券は個人投資家に大人気の最大手ネット証券ですので、SBI証券からIPOの申し込みをしている人も多いと思います。

SBI証券のIPOの抽選を続けているとIPOチャレンジポイントというポイントがたまり、何なんだろうと疑問に感じている人も多いと思います。

IPOチャレンジポイントはSBI証券でIPOに当選するためのポイントとなるものですので、しくみを理解してIPO当選のために活用していきましょう。

またSBI証券のIPO抽選のしくみは2012年の10月に改定されていますので、それ以前と変わっています。2012年以前の情報を見て理解している人は誤解している可能性がありますので、最新情報を知っておきたい人もぜひご覧ください。

IPOチャレンジポイントとは

  • IPOチャレンジポイント専用の割当に参加できる
  • IPO抽選に外れるとポイントがもらえる
  • 使用して外れた場合は戻ってくる

SBI証券の第2のIPO配分に参加できる

IPOチャレンジポイントはSBI証券独自のIPOのポイント制度です。

IPOに落選した人に与えられるポイントのことで、SBI証券からIPOに申し込みをして抽選で漏れた人に対して1ポイント付与されます。

たまったIPOチャレンジポイントはIPOへの申込時に使用することができ、IPOチャレンジポイントを使うと、IPOの当選確率が上がります。

SBI証券には一般の「抽選」とIPOチャレンジポイントによる「割当」の2種類の方法でIPOの株を分配しており、普通にIPOに申込しているだけでは「割当」をされることは絶対ありませんが、IPOチャレンジポイントを利用することで割当分の株を分配してもらえる可能性があります。(SBI証券の抽選のしくみは後で説明しています)

ややこしいですが、普段の抽選に加えてIPOチャレンジポイントの当選枠に応募でき、ダブルチャンスに参加できるイメージですね。

なお、IPOチャレンジポイントによる割当は抽選ではなくIPOチャレンジポイントが多い順に購入権が割り当てられます。

当選するラインは銘柄によって異なりわかりませんが、通常の抽選以外の当選方法があるという点で当選する確率は高まり、理論的にはいつか必ずIPOに当選できるということです。

IPOに申し込んだ分だけ当選確率を上げる

このようにIPOチャレンジポイントによりIPO当選のチャンスが増すことになりますが、IPOチャレンジポイントによる割当は抽選ではなく使用ポイントが多い順に購入権利が配分されていきますので、割当を目指すなら多くのポイントをためる必要があります。

IPOの当選確率はもともと低い上にSBI証券は投資家が多いので、抽選は激戦になり当選確率はさらに低くなります。どうせ当たらないと思うとIPOに申し込みをする気持ちが折れてしまいます。(管理人も半年くらいで「あ、これ絶対当たらないやつだ」と思ってその後半年IPOの申込すらしない時期がありました)

しかしIPOチャレンジポイントは落選することで貯まっていきますので、申込をして落選したとしても無駄にはなりません。ダメもとでもまずは申し込みをすることで将来IPOに当選する確率を高めることができます。

IPOに申し込んだ分(落選した分)だけ当選確率が上がるということになりますので、SBI証券でIPOの当選確率を上げるには興味のない銘柄であっても申し込みをするくらいの気持ちでいても良いかもしれませんね。


使用して外れた場合は戻ってくる

IPOチャレンジポイントはブックビルディングの申し込みの際に使用するポイントを入力することで使用することができますが、IPOの購入権を得られない時には使用したポイントは戻ってきます。

そのため、どうしてもほしい銘柄のIPOの時にはとりあえず使っておいても無駄にはなりません。


SBI証券のIPO抽選のしくみ

IPOチャレンジポイントが何かわかったところで、どれくらい当選確率が上がるのか、何ポイント利用すれば当選するのかが最も気になるところだと思います。

何ポイント使おうが当選が確定することはないという点は理解できると思いますが、どれくらい当選確率が上がるのかはまずSBI証券におけるIPO抽選のしくみを理解する必要があります。

まずは70%分を抽選する

SBI証券に割り当てられた株は70%が抽選に回され、30%がIPOチャレンジポイントの割当用に回されます。

まず、ブックビルディングに申し込みのあった人のうち、申込価格が決定した発行価格以上(ほとんど上限価格となる)で、かつ抽選時点で申込株分の買付余力がある人を対象に抽選を行います。

申込時点では買付余力のチェックは行われないので、いくらでも申込ができますが、抽選時には申込株数のうち買付余力で購入可能な金額分の株数が有効申込株数として抽選にかけられます。

ですので、仮に1,000円で1,000株分の申し込みをしていて、抽選時点で50万円分しか余力がなかった場合には、50万円分の500株が有効申込株数となります。申込時点で10,000株申し込んでも500株が有効申込株数になります。

抽選は申込株数が多いほど当選確率が高くなります。

1投資家に対して同じ当選確率となるマネックス証券やauカブコム証券と比べると、申し込む株数が多い人、つまり資金量の多い人ほど有利なしくみになっているんですね。

SBI証券でIPO当選を目指す人は買付余力が許す限り申込株数を多くするようにしましょう。

資金が少ない人や当選確率を少しでも上げたい人はマネックス証券やカブコムにも口座開設してIPOの申し込みをするのが良いですね。

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落選した人の中から使用ポイントが多い順に割当

抽選を行い70%分の配分を決定した後、落選した人の中でIPOチャレンジポイントを使用した人が次のIPOチャレンジポイントの割当に進みます。

IPOチャレンジポイントの割当は使用したIPOチャレンジポイントが多い人から割当が行われ、ポイントが同数の人は抽選によって割当されるかどうかが決まります。最初の抽選と異なり、一番IPOチャレンジポイントを多く使用した人は確実にIPOの割当を受けることができます。

気になるのは何ポイント使えばIPOの割当があるかですが、銘柄ごとに使用されたポイントが多い順に割り当てられていき、SBI証券でも何ポイントから割当があったかは公表していませんので正確なことはわかりません。

一応ネット上ではSランク銘柄なら300ポイント、Aランク銘柄なら200ポイント、Bランク銘柄なら100ポイントくらいが目安と言われています。Sランク、Aランクという銘柄の注目度も情報サイトによって評価は異なりますし、あくまで目安ですので参考程度に見ておくと良いでしょう。

管理人は200ポイント使っても当たらなかった(SとAの間くらいの銘柄)こともありますので、Sランクだと300ポイントというのはある程度信ぴょう性があるのかなと思っています。

そのためIPOチャレンジポイントは1ポイントで使用してもほとんど意味がなく、ほしい銘柄が来た時に一気にポイントを使って権利を取りに行くのが基本戦略になります。


いつ使うべきか?IPOチャレンジポイントの効果的な使い方

  • ここぞという銘柄ですべてつぎ込む
  • 少ないポイントで当選を狙う

注目銘柄を全力で取りに行く

IPOチャレンジポイントをどう使うのが最も効果的かはSBI証券を利用するIPO投資家の最大の関心ごとだと思います。

王道の利用方法としては、普段のIPO申込ではチャレンジポイントを使わずにためていき、注目の銘柄がIPOする際にすべてのポイントを使って権利を取りに行くことです。

注目される銘柄=値上がりの大きそうな銘柄ですので、当選した時の利益は大きくなります。普通のIPO抽選ではまず当たらないような注目銘柄の権利も取れるので夢がありますよね。

注目度そこそこの銘柄を効率的に取りに行く

注目銘柄を全力で取りに行くのがIPOチャレンジポイントの最も王道な利用方法ですが、注目度そこそこの銘柄を効率的に取りに行く方法もおすすめです。

注目銘柄はそれだけ多くのIPOチャレンジポイントが使われます。多くの投資家はその年のSランク銘柄に全力投球してくるでしょう。そうなると必然的に割当ラインもあがります。それよりも注目度そこそこの銘柄に対してIPOチャレンジポイントを使用する方が効率的なことが多くなります。

注目度そこそこの銘柄を効率的に取るにはIPOチャレンジポイントの1ポイントの価値を決めておき、価値に見合うようにポイントを使います。

IPO銘柄は多くの専門家が予想初値を出しています。その予想初値が売値、公募価格が買値だとして100株が当選するといくらの利益が出るのかを算出します。その予想利益額を使用ポイントで割ると1ポイントがいくらになるかがわかります。

仮に100株当選で20万円の利益が出そうな銘柄であれば、100ポイント使って当選したら1ポイント2,000円として使えたことになります。1,000ポイント使って当選したら1ポイント200円程度の価値として使ったことになります。

1ポイントをいくらと見るかは難しいところですが、1ポイント1,000円など決めておくと、予想初値になると100株で利益が1万円になるから今回は10ポイントくらいで応募してみるか、など計算を簡単にすることができます。

IPOチャレンジポイントをいわゆるSランク銘柄に使うことだけ考えていると300ポイント程度が必要になり、ポイントをためるのに数年かかります。そうなると心が折れる可能性もあるので、なるべくポイントを小口でも使えるルールを自分で作っておくと、モチベーションを維持しつつIPO投資を楽しむことができます。

IPOチャレンジポイントを使って落選した場合はポイントは戻ってきますし、ポイントを使うたびに抽選のドキドキを味わうことができるので、ポイント価値を計算してちょこちょこIPOチャレンジポイントで参戦するのも良いと思いますよ。

IPOの当選確率を上げる方法

  • 多くの資金を準備して大量に申込をする
  • 毎回申し込みをする
  • IPOチャレンジポイントを効率的に使う

SBI証券に限らず、IPOの抽選に「確実に当選する」方法はありませんが、「当選確率を上げる」方法はあります。

ここまでSBI証券のIPO配分のしくみを読んでいただいた方ならわかると思いますが、SBI証券で当選確率を上げるには最初の抽選とIPOチャレンジポイントでの割当の両方にアプローチしていくことです。

抽選における当選確率を上げるにはとにかく多くの資金を準備して大量に申込をすることと毎回申し込むことです。

上述した通り、SBI証券でのIPO抽選は「有効申込株数」が抽選券になっており、100株に申し込めば抽選券1枚、200株申し込めば抽選券2枚で抽選に臨むことができます。

申込はいくらでもできますが、抽選時点の買付余力がないとその分の申込株数は抽選券になりませんので、とりあえず申込は多めにしておき、抽選時点でできるだけ多くのお金をSBI証券の口座に入れておくのが当選確率を高める方法です。

たくさんの株数で申し込みをするのが抽選1回当たりの当選確率を高める方法で、その試行回数を増やすことで年間のIPO当選確率が最大になります。

これにはとにかく毎回IPOの申し込みをすることです。

IPOに毎回申し込みをすることでIPOチャレンジポイントも獲得できますので、とにかくSBI証券でIPOの配分を受けたかったら毎回申し込みをしましょう。


IPOチャレンジポイントを効率的に使う

またIPOチャレンジポイントで割当を受けるには、毎回申し込みをしてポイントをためることと、効率のよい使い方をすることです。

IPOチャレンジポイントは1回の落選で1ポイントがたまるしくみになっていますので、毎回申し込みをしているとIPOした銘柄数分だけポイントがたまることになります。

ばらつきはありますが、上場する会社は年間数十件ですので、その分しかポイントをためることはできません。(厳密にはさらにSBI証券が幹事となる必要があります)

使う時はなるべく上がりそうな銘柄に使う必要がありますが、考えることはみんな同じですので、注目銘柄の場合は多くのIPOチャレンジポイントが必要になります。

たとえ株価が2倍になっても必要なポイントが300ポイントだったということになると、5,6年に一度しかIPOの割当を受けることができなくなりますし、ポイントの使い方として効率的なのかは疑問が残るところです。

少し手間はかかりますが、予想初値から予想利益を算出して使用するIPOチャレンジポイントを決めて参加するのが、参加回数も増えて最も効率が良い方法だと思います。

みんながSランク銘柄に集中する中で、BランクやAランク銘柄の利益を少ないIPOチャレンジポイントで拾っていくのが良いでしょう。予想初値の精度はそんなに高くないのでリスクはありますが、時に大化けする銘柄を少ないポイントでゲットできちゃうかもしれません。

以上がSBI証券でIPOの当選確率を高める方法です。王道ではありますがしくみを理解した上で最適な戦略で臨みたいですね。

IPOの抽選方法は各社で異なりますので、SBI証券限定の方法ではありますが参考にしていただけると幸いです。

「SBI証券での当選確率」を高める方法は上記の通りですが、あなた自身のIPO当選確率を高めるには多くの証券会社から申し込みをするのが一番です。

管理人は10以上の証券会社の口座を持っていますが、手間もありますし資金移動させないといけないので、そこまではできないという人もいると思います。

そういう人でも最低限SBI証券、auカブコム証券、マネックス証券、SMBC日興証券の口座は持っておきたいです。口座開設はすべて無料なのでIPO当選確率を高めたいと考えている人は上記4証券会社に口座を作ると良いでしょう。

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なお、IPO全般の基礎知識については別の記事でまとめていますのでこちらも参考にしていただければと思います。

  • IPO投資で勝つ方法と当選確率を上げるコツ



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