リスク管理が重要!日経225先物のリスクについて
シンプルで効率がよい!日経225先物の魅力で日経225取引の魅力について紹介してきましたが、金融商品の取引には必ずリスクがあります。
特に先物取引は保証金取引で自己資金以上の取引が可能になる反面、損失が自己資金以上になる可能性もあるリスクの高い商品です。
そのためリスクを十分理解することはもちろん、しっかりリスク管理をして取引をする必要があります。
ということで、今回は日経225先物取引のリスクについて見ていきたいと思います。
日経225先物のリスクについて
日経225先物取引および日経225先物miniには以下のリスクがあります。
それではそれぞれのリスクについて順に見ていきましょう。
価格変動のリスク
価格変動のリスクは先物価格が変動して損失が発生するリスクです。
価格変動リスク自体は多くの金融商品にもあるものですが、保証金取引の商品の場合、取引対象の価格変動の影響を自己資金が大きく受けることになります。
どういうことかというと、仮に10万円の保証金で100万円分の取引をしているとすると、建玉が10%値下がりした場合、建玉は100万円→90万円で10万円の損失となり、自己資金は10万円しかないので自己資金のすべてを失うことになります。
自己資金以上の取引をするということは、このように投資対象の価格変動の影響を大きく受けることになりますので注意が必要です。
追加証拠金が発生するリスク
日経225先物取引の損益は日々の最終値段をもとに計算され、日々証拠金が増減します。そのため評価損が発生している場合は証拠金が減額され建玉を保持するのに必要な証拠金が足りなくなることがあります。
この場合、追加で証拠金が必要になります。
日経225先物取引はこのように取引を維持するために追加で必要な証拠金が発生するリスクがあります。
建玉が強制決済されるリスク
上で説明した追加で必要な証拠金が期日までに用意できない場合、建玉が強制的に決済され取引が終了になります。
取引が予期せぬ形で強制的に終了することになりますので、この点についてもリスクであるといえます。
損失が自己資金以上となるリスク
相場が急変した場合は損失が自己資金以上になる場合もあります。
この場合も追加で保証金が必要になりますので大きなリスクであるといえます。
必要証拠金が引上げとなるリスク
相場が不安定な状況では、先にあげたリスクがあることを考えて、取引所が必要な証拠金を引き上げることがあります。
この場合に必要な証拠金が不足したりする可能性がありますので、リスクであるといえます。
制限値幅が拡大されるリスク
日経225先物は前日の終値などをもとに当日はどこまでしか上がらないor下がらないようにする制限値幅という制度があります。株でいうストップ高、ストップ安です。
相場の状況によってはこの制限値幅も変更となる可能性があります。変更となった場合、想定していた以上の損失が発生する可能性があります。
SQ決済されるリスク
日経225先物を満期日まで保有していると清算価格(SQ価格)で清算され、取引は終了します。SQ決済をうっかり忘れていると建玉は清算され、予期せぬ損失等が発生することがあります。
以上が日経225先物のリスクです。日経225先物miniについても同じリスクがあるといえます。
まとめ
日経225先物取引のリスクについて見てきました。
リスクを再度確認すると以下のようになります。
ポイントとしては損失が自己資金以上になる可能性があることと、これらのリスクは相場急変時に同時に起きるということです。
相場が急変した時には損失が大きく膨らみます。自己資金の20倍の取引をしていた場合は5%日経平均が動くだけで自己資金分がなくなります。これだけでも恐ろしいですが、さらに損失が拡大すると追加の証拠金が必要になったり、それを受けて取引所が必要な証拠金を引き上げさらに追加の証拠金が必要になったりと連鎖的にこれらのリスクが顕在化します。
こうなると自己資金を大幅に上回る損失が発生し、証券会社に多額の追加証拠金を差し入れないといけません。このような事態は絶対に避けなければなりません。そのためにもロスカットルールを自分で設けたり、リスクヘッジをしておくなどリスク管理が大変重要になってきます。
リスクの大きな先物取引ですので、リスクと上手に付き合い、リスク管理をする自信がない方はまだ自分には早いと思い、ほかの商品で経験を積みつつリスク管理を学んでいきましょう。
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