1から学ぶオプション取引!オプション取引とは
オプション取引とは
オプションとは権利のことで、金融商品でオプションというと、「ある商品を特定の価格で買う(売る)権利」でオプション取引とはその権利を売買することをいいます。
オプション取引のしくみ
オプション取引は買う権利を「コール」、売る権利を「プット」といいます。
それぞれに買い手と売り手がいて、オプション取引が成立すると買い手はオプションの代金(プレミアム)を支払い、売り手は買い手からオプションの代金(プレミアム)を受け取ることになります。
なのでオプション取引には1.コールの買い手、2.コールの売り手、3.プットの買い手、4.プットの売り手の4種類の立場があります。
それぞれの立場の人が対象の原資産の値動きによりどのような損得になるかを理解しておく必要があります。次はオプション取引の流れと損益が発生するしくみについて説明していきます。
オプション取引の流れ
オプション取引の流れを簡単に説明すると、1.新規取引時と2.満期までの権利の売買期間と3.満期時の3つにわけることができます。
1.新規取引時
オプション取引はまず、オプションを取引するところからはじまります。
新規取引時はオプションを売買するので、買う権利(コール)、売る権利(プット)ともに権利の買い手から売り手へプレミアムの受け払いが行われます。
2.満期までの権利の売買期間
売買後、満期までの期間はオプションの売買ができるので、満期まで保有しなくても反対売買することで決済することが可能です。
ネット証券で取引可能な日経225オプション取引などは市場で取引がされていて、株価動揺常にオプションの価格が変動しています。
3.満期時
満期になったらSQ値で決済がされます。SQ値より権利行使の価格が有利であれば買い手は権利行使して利益を得ることができます。一方売り手は損失が発生します。売り手は権利行使を拒否することができません。
SQ値より権利行使の価格が不利であれば、買い手は権利を放棄することができます。この場合、プレミアム分が買い手の損失となり、売り手はプレミアム分利益が発生します。
取引の流れを簡単にまとめると以下のようになります。例としてコールの場合を記載していますが、プットの場合は3の満期時の損益がコールと逆になります。(SQ値より権利行使価格が低いと買い手に利益が出る。)
1.新規取引時
2.満期日までの期間
3.満期時(日経平均が15,000円となった場合)
※買い手は2,000円-1,000円(プレミアム)で1,000円の利益 売り手は1,000円(プレミアム)-2,000円で1,000円の損失
3.満期時(日経平均が12,000円となった場合)
※買い手はでプレミアム分1,000円の損失 売り手はプレミアム分1,000円の利益
利益を出すには買い手はプレミアム分の損失以上の売買益や権利行使による利益をあげる必要があります。
売り手はプレミアムの金額が利益なので、売買損や権利行使による損失をプレミアム以内にすることができれば利益が出ますね。
以上がオプション取引の基本的な取引の流れです。何となくでもイメージはつきましたでしょうか。
まとめ
オプション取引とは何かということを紹介してきました。
ここまでの内容をまとめると以下のようになります。
権利を売買するというと難しく聞こえますが、取引としては満期まで保有した場合、権利行使価格と満期日の対象原資産価格との差額と、プレミアムの金額が損益となっているので、思ったよりシンプルであったと思います。
それと買う権利、売る権利をそれぞれ売買することができるということを理解すればオプション取引の基本としてはOKだといえます。
ネット証券で取引できるオプション取引は日経平均を投資対象とした日経225オプションがメインで、一部TOPIXを対象にしたものもあります。
次回以降、日経225オプション取引の特徴や魅力を説明していきたいと思います。
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