チャート分析で「窓」と「窓埋め」は要チェック
チャート分析をする際に大事な考え方に「窓」があります。
ここでは窓について解説したいと思います。
チャートにおける窓とは何?
チャートにおける窓とは、価格が大きくずれたときにできる隣り合わせたローソク足の間の「すき間」のことです。
文章にするとわかりづらいので実際に見てもらうとわかると思います。窓ができているチャートを以下に貼り付けます。
窓が発生しているチャート
上のケースを見てもらえばわかりますが、チャートは本来特定期間の連続したデータを描画したものなので、一つ前ローソク足の終値が次のローソク足の始値と近い値になります。
しかし急激に株価が変動すると、上記の場合は大きく下落すると、ローソク足を描画した時に一つ前のローソク足の価格と大きく離れた価格のローソク足になります。ここで「窓」が発生します。
つまり、チャートの窓は大きく株価が変動した時に発生します。窓が開くくらいの大きな株価変動を起こすほどの下落圧力があったとみることが窓から読み取れます。
窓ができると株価はどうなる?
窓ができるのは急激に大きな株価変動があった時であるということはわかったと思いますが、重要なのはこの後どう株価が動くかですね。
結論から言うと、窓ができた後はその後開けた窓を埋めるような動き(上昇していた場合は下落し、下落した場合は上昇する)をすることが多いです。
このような株価の動きを「窓埋め」といいます。
先ほど例にあげた窓も、その後株価が上昇して窓を埋めています。
窓埋めのイメージ
理論的には窓ができるほど大きな上昇・下落をする株価の勢いがあればそのまま一方向に動いて、例のケースでは大きく下落しそうですが実際は上昇しています。
これが窓埋めという動きで、株価が窓ができるほど変動した場合は一定まで変動した後は反転して開けた窓分まで逆に株価が動くというものです。
なぜこのような動きをするかについては諸説ありますが、私個人としては急激な株価変動が起きた際は反動・調整の局面に入るという点と窓埋めが一般的に知られているため、投資家の心理的にも窓を埋めるということが頭にあり心理的な目安になっているからということが理由として考えられると思っています。
当然これは100%ではないですが、窓ができたときは多くの場合は反転して窓埋めをするということは覚えておいて損はありません。
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