【収益性1】営業利益率、経常利益率で収益性を見る
企業の収益性を図る指標として最もシンプルなのが営業利益率や経常利益率を調べることです。
営業利益率、経常利益率は売上に対してどれくらいの営業利益、経常利益をあげているかということを表す指標で、売上があがると利益がどれくらいあがるかということもわかる指標になります。
それぞれ以下の通り算出します。
営業利益率=営業利益÷売上×100
経常利益率=経常利益÷売上×100
算出式はシンプルですね。
投資の際のポイントですが、日本の全業種平均の営業利益率は3%程度ですので3%が一つの目安になります。ただ業種によって異なるので、製造業、小売業であれば5~6%、流通業であれば2~2.5%程度が目安となります。
これら目安を1%以上下回っていると注意が必要です。他の指標と同様、同業他社との水準の差や複数年のチェックをして念を追うごとの変化をとらえましょう。
特に年を追うごとに利益率が下がっている場合は、売り上げをキープしていても、値下げなどをしていることが考えられるので、収益性が低下していて危険な信号といえます。
またIT系の企業は利益率が非常に高く30%の営業利益率という驚異的な数字の会社もあります。これ自体素晴らしいことですが、他社も同様に利益率が高いので、優位性を見る意味で同業との比較は特に慎重に行う必要があります。
また指標をみて、営業利益率が同業と比較して高い・低いという場合は原価が安いのか、人件費や広告費などの経費が安いのかなど原因の分析をして一時的なものなのか、改善可能なものなのか、恒久的に続く体質なのかという点もチェックしていく必要があります。
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