ストキャスティクスで買われすぎ・売られすぎを見抜く
ストキャスティクスとは
ストキャスティクスとは株価が買われすぎているか、売られすぎているかをとらえるオシレーター系の指標です。
一定期間ごとに高値、安値の幅のなかで終値がどの位置にいるかということを%で表示した指標や、その移動平均を使用して売買サインをとらえます。(例:期間中の高値110円、安値10円で終値が60円の場合は50%)
簡単にいうと期間中の高値によってきたら売りサインで、安値によっている場合は買いサインという形で売買タイミングを表します。加えて各指標の関係でも売買サインがあります。
言葉にするとわかりづらいですが売買のタイミングはとてもシンプルで使いやすい指標です。
ストキャスティクスを構成する線
実際にチャートに描画した画面イメージは以下になります。
なお、ストキャスティクスには%Kと%Dを比較するファストストキャスティクスと、%Dと%SDを比較するスローストキャスティクスがあります。
一般的にはダマシが少ないとされるスローストキャスティクスが使われることが多いので、ここではスローストキャスティクスの画面を掲載します。
ストキャスティクスの画面イメージ
各線の意味は以下の通りです。
ストキャスティクスを構成する線
名称 | 概要・活用方法 | 算出方法 |
---|---|---|
%K | 期間中(短期)の高値、安値のなかで終値がどの位置にいるかを%で表した指標 | ((終値-期間中の最安値)÷(期間中の最高値-期間中の最安値))×100 |
%D | %Kの移動平均でファストストキャスティクスでは%Kと、スローストキャスティクスでは%SDとの関係で売買サインをとらえる。 | 期間中の%Kの移動平均 |
%SD | %Dの移動平均でスローストキャスティクスでは%Dとの関係で売買サインをとらえることができる | %Dの移動平均 |
ストキャスティクスの使い方
一般的にストキャスティクスが70以上は買われすぎ、30以下は売られすぎと言われています。
そのためストキャスティクスが70以上になったら売りサイン、30以下になったら買いサインです。
また%Dが%SDのラインを上に抜けると買いサイン、%Dが%SDのラインを下に抜けると売りサインとなります。
2つのサインが同時に出る時が最も強い買いサイン・売りサインになります。
ダマシも多いので単体で投資判断するではなく、複数のテクニカル指標と組み合わせて使用することで効果を発揮します。
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