MACDでトレンドと売買タイミング両方を押さえる
MACDは「Moving Average Convergence/Divergence」といい、訳すと移動平均収束・拡散という意味です。
何やら難しそうですが、移動平均から派生させたテクニカル指標という風に理解して使い方を覚えましょう。MACDも一般的に使用されるメジャーなテクニカル指標の一つです。
それでは早速MACDがどんな指標か見ていきましょう。
MACDとは
MACDは短期指数平滑平均株価と長期(中期)指数平滑平均株価の差をラインとして描画したものです。
指数平滑平均株価の詳細な計算式は省きますが、単純移動平均株価よりも直近の株価の影響を重くしているので、株価に対して先行性があり直近の未来の株価を予想するのに有効であるといわれています。
指数平滑平均株価の詳細な計算式はこちらをご覧ください。
MACDを構成する線
MACDはMACDの移動平均であるMACDシグナル、MACDとシグナルの差であるOSCIという指標の3つの指標を使用します。
MACDとMACDシグナルはラインを引き、OSCIはバーチャートを使用することが多いです。
実際にチャートに描画した画面イメージは以下になります。
MACDの画面イメージ
各線の意味は以下の通りです。
MACDを構成する線
名称 | 概要・活用方法 | 算出方法 |
---|---|---|
MACD | 短期指数平滑平均と長期指数平滑平均株価の差で求めます。
直近の株価の動きを敏感にとらえ、トレンドと他の指標との関係で売買シグナルをみる指標 0以上の時は買いサイン、0未満の時は売りサインとなります。 |
短期指数平滑平均株価-長期指数平滑平均株価 |
シグナル | MACDの移動平均でMACDとの関係で売買タイミングをとらえるための指標
MACDがシグナルを上に抜けると買いサイン、MACDがシグナルを下に抜けると売りのサインとなります。 |
MACDの単純移動平均 |
OSCI | MACDとシグナルの差をバーチャートで表示したものです。
MACDとシグナルの差は波のように上下動をする特徴がありますので、OSCIが天井圏の時が売りタイミング、底値の時には買いタイミングとなります。 |
MACD-シグナル |
MACDの使い方
MACDをどう使うかというと、MACD単独かMACDとシグナルの関係を見ます。
MACDがシグナルを上に抜けると買いサインで、逆にMACDがシグナルを下に抜けると売りのサインといわれています。
またMACD単独では0を上に抜けると買いサイン、0を下に抜けると売りサインといわれています。
MACDとシグナルの差であるOSCIでも売買タイミングをとらえることができ、OSCIが天井圏の時が売りタイミング、底値の時には買いタイミングといわれています。
OSCIは波のように上下動しますのでうまく波をとらえて売買タイミングを探りましょう。
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