逆指値・W指値・リレー注文!ネット証券の豊富な注文方法
ネット証券が提供する注文方法
ネット証券のサービスの中で今回は注文方法について紹介します。
ネット証券では色々な注文方法を用意しています。単純に株をいくらで買うというだけでなく、買った後の売却の注文も出せたり複雑な注文も可能になっていて注文で戦略を実現することができます。
注文方法は証券会社によって異なっていて同じような名前でも若干やっていることが異なるなど注意も必要ですが、ネット証券で提供される注文方法は主に以下のものがあります。
一般的な注文方法
特殊な注文方法
基本的な注文方法
成行注文
まずは成行注文です。
成行注文とは価格を指定しない注文のことです。成行注文はその時出ている最も有利な価格とマッチングされ約定します。(買い注文であればその時点の最も価格の低い売り注文と約定する)
最も優先して約定するのでとにかく早く約定したいという方が行う注文です。一方で価格を指定していないので予期していない価格で約定してしまうこともあります。
成行注文がない証券会社はないですね。
指値注文
次に指値注文です。
指値注文は価格を指定して注文する注文方法で、「○○円で○株買いたい」、「○○円で○株売りたい」という形で取引所い注文を出します。
指値注文は指定した価格より不利な価格で約定することはなく、指定した価格と同じか有利な価格での反対注文が市場にない場合取引は成立しません。(1,000円の買い注文の場合、市場にある1,000円以下の売り注文と約定し、売り注文がない場合は取引が成立しない。)
決まった価格で約定させたいという投資家が行う注文方法です。
指値注文がない証券会社もありませんね。
特殊な注文方法
ここからは少し特殊な注文方法であったり、これまでの注文方法の組み合わせの注文方法です。
対面の大手証券会社にはない注文でネット証券特有の注文方法といってもよいかもしれません。
逆指値注文
逆指値注文は指値注文と同様に価格を指定する注文ですが、指値注文との違いは指値注文が「指定した価格より有利な価格になったら約定する注文」であるのに対して、逆指値注文は「指定した価格より不利な価格になったら約定する注文」であることです。
具体的には売り注文を出すときに、指値注文は「株価100円以上で売りたい」という注文なのに対して、逆指値注文は「株価が100円以下になったら売りたい」という注文方法です。
「200円で買った株を値上がり期待で持っているけれど、100円まで値下がりしたら売りたい」
という時、指値注文だと100円で売り注文を出すと現在値が100円以上だと指値より有利な価格なので即座に約定してしまいますね。このように指定した価格より不利になったら注文を発動したいというときに逆指値が利用されます。
このような特徴から逆指値は損切り(ロスカット)の注文に主に利用されリスク管理をする上でとても重要な注文方法です。
なお、逆指値注文のような指定は取引所で対応していないので、実際は指定価格より不利になれば成行注文を出していたり、約定させていたりと証券会社によって若干実現方法が異なるようです。
W指値注文
W指値注文は指値注文と逆指値注文を同時に出す注文方法です。
先の話で決済注文における逆指値注文がロスカットのための注文であるとすると、指値注文の売り注文は「いくら以上になったら売りたい」という利益を確定させる注文であると考えることもできます。
W指値は利益確定とロスカットをする価格帯を同時に指定しておく注文方法です。
株の売却注文は1つの株に複数の注文をすることができないので、W指値がない証券会社では利益確定かロスカットどちらかの指定しかできません。
利益確定だけ注文していると値下がりしたときに気付かず損失が大きくなることがあり、逆の場合は収益の機会を逸する可能性があります。
投資家の基本的な考え方として株を持ったら、「○○円まであがったら利益を確定しよう。でも○○円より下がったらもうロスカットしよう」と少なからず考えるでしょう。これを実現するのがW指値注文です。
Uターン注文
Uターン注文はある株式の買い注文と買えた場合の売却注文を同時に発注する注文方法です。
買い注文と同時に売却の予約が同時にできるので、時間に余裕がない投資家にはうれしい注文方法です。
リレー注文
リレー注文はある株式を売って、別の株式の購入代金にあてて注文するという注文方式です。
保有している株式の売却注文と、売却代金をもとに別の株式を買いたいという時に一つの注文として発注することができます。Uターン注文が「買ってから売る」注文なのに対して、リレー注文は「売ってから買う」という注文方法といえます。
トレーリングストップ
トレーリングストップは高値や安値に合わせて逆指値注文の価格を自動的に修正する注文方法です。
少しややこしいですが、
買い注文の場合、「安値から○円上がったら買い」とう注文方法で安値が更新された場合は逆指値の価格も更新されて、あくまで安値から○円上がった価格で取引を成立させようとします。
逆に売り注文の場合、「高値から○円下がったら売り」という注文で、高値を更新し続けるうちは逆指値の価格はどんどん上がっていくという注文です。
株価が天井や底をうったら買ったり売ったりしたいという投資家の戦略を実現する注文方法ですね。
±注文(プラスマイナス注文)
±注文は「始値、終値、約定値段」を基準として、そこからプラス○円またはマイナス○円の価格で注文を出すという価格指定方法です。
具体的には、「前日終値からプラス100円の値段で買う」とか、「購入した株の約定価格からプラス100円になったら売り」といった形で指定します。発注時点では確定していない価格を指定することになりますが、投資家の頭の中身を形にしたようなよい注文方法ですね。
±注文は価格の指定の方法ですので、指値、逆指値、W指値などで一緒に使用できる価格指定方法です。
時間指定注文
時間指定注文はその名の通り、「○時○分になったら買い注文を出す」という注文方法です。
もともとも前場が終わったタイミングで注文を出す「前場引成」といった時間に着目した注文方法は一部ありましたが、時刻をしていできるというのはありそうでなかった注文です。
±注文同様、注文の時間を指定しているだけなので、指値や逆指値などの注文方法と複合して使用することができます。
以上が、ネット証券で提供されている主な特殊注文です。
まとめ
ネット証券の注文方法について見てきました。
主な注文方法を再掲すると以下の通りです。
一般的な注文方法
特殊な注文方法
証券会社によって異なりますが、かなり豊富な注文方法が用意されています。
最初のころは成行、指値、逆指値くらいまでを使いこなせれば十分ですが、投資の経験を積むにつれ特殊な注文はリスク管理や時間がないときに画面に張り付かなくても投資戦略を実現してくれる便利なサービスとなります。
複雑な注文も多いですが、徐々に機能などを覚えていくとさらにネット証券を活用することができるようになりますね。
当サイトおすすめネット証券
SBI証券は格安の手数料が特徴の最大手のネット証券です。
手数料が安いだけでなく豊富な取扱商品、充実したサービスも含めた総合力が魅力で、口座数、売買代金ともに圧倒的なネット証券No1です。
当サイトでもイチオシで、初心者からデイトレーダーや長期投資家などタイプを問わず、すべての投資家のパートナーになります。
楽天証券は安い手数料、豊富な取り扱い商品、充実したサービスで人気の大手証券会社です。
口座開設や取引で楽天スーパーポイントをためることもでき、わかりやすい取引サイトにも定評があります。
高機能ツールの「マーケットスピード」が簡単な条件で無料利用できる点も大きな魅力で、どんな人にもおすすめできる証券会社です。
マネックス証券は「今日の株価よりも10年後のあなたのために」を掲げ、ファンの多い長期投資向きのネット証券です。
株式手数料は100円からと小口の取引手数料は業界最安水準で、投資初心者に優しくなっています。
また、外国株式に強みがあり、手数料も安いので今後グローバルに投資をしたい方にもおすすめです。
IPO投資におすすめの証券会社
IPOは当選すれば高確率で値上がりが期待できる、超低リスクハイリターンの人気投資法です。
人気ゆえに激しい競争率がネックで、当選は難しいと考えている人もいますが、コツをつかめば当選確率は驚くほど上がります。
当サイトではIPOの当選確率を上げる方法やおすすめの証券会社を紹介していますので、IPO投資に興味がある人はぜひ参考にしてください。