auカブコム証券の外貨建てMMF取引の特徴と取扱通貨、為替手数料

最終更新日: 2021年4月3日 記事内に商品プロモーションを含む場合があります

auカブコム証券の外貨建てMMF取引の特徴と取扱通貨、為替手数料

auカブコム証券では少額から安定した公社債などに投資できる外貨建てMMFが取り扱われています。

外貨建てMMFは多くのネット証券で取り扱われていますが、最低購入金額や決済方法などは証券会社ごとに異なります。

auカブコム証券の外貨建てMMFは積立にも対応し、銀行引落にも対応しています。他社にはない特徴もあり利用目的によっては使い勝手も良い投資商品です。

ここではauカブコム証券の外貨建てMMFの特徴や取引コスト、取引をはじめるまでの流れなどをまとめました。


auカブコム証券の外貨建てMMFの特徴と取扱通貨

auカブコム証券の外貨建てMMFの主な特徴

auカブコム証券の外貨建てMMFの主な特徴

auカブコム証券の外貨建てMMFは、通常買付と積立買付に対応しています。

購入金額は1万円以上1円単位で設定可能です。積立の頻度は毎月積立で、銀行からの自動引落も利用できます。

auカブコム証券では利回りの高い通貨を取り扱っているため、中期から長期投資を考えた場合の利益率が魅力です。

ファンドや設定により分配金が再投資され、元金だけではなく再投資分にも利子が追加されるため複利効果で長期投資のリターンが増加します。

解約は約定日当日や休日以外はいつでも可能で、1口単位で売却できます。解約時に手数料はかからず、信託財産留保額も設定されていません。

保有期間の制限もなく、長期投資に向いています。

auカブコム証券では外貨建てMMFの資金から外国債券の購入が可能で、外国債券の償還資金も外貨建てMMFで受取できます。

外貨を日本円に換金するタイミングを好きな時期に設定でき、為替相場の状況によって売却や投資継続を判断できることが特徴です。


外貨建てMMFと外貨預金の違いとは

外貨建てMMFは外貨預金と似た投資商品ですが、内容はやや異なります。

外貨をそのまま取引する外貨預金と違い、外貨建てMMFは公社債などに投資しているため運用実績によって利益を得ることができます。

その代わり管理報酬や投資顧問報酬などが設定され、運用コストがかかります。

外貨預金は預金保険の対象外であることが一般的ですが、外貨建てMMFは証券会社で取り扱われる投資商品のため資産保護の対象です。

通常に外貨取引を行う以上の利益を期待する場合は外貨建てMMFが有利です。


auカブコム証券の外貨建てMMFの取扱通貨

auカブコム証券の外貨建てMMFの取扱通貨

auカブコム証券で取り扱われている通貨は米ドル、豪ドル、カナダドル、ニュージーランドドル、南アフリカランド、トルコリラの6通貨です。

米ドル、豪ドル、カナダドル、ニュージーランドドルはSMBC日興インベストメント・ファンド・マネジメント・カンパニー・エス・エイが扱っており、自由に通貨の選択ができます。

毎営業日15時までの手続きで当日に約定し、受渡日は約定日の翌営業日です。

南アフリカランド建てのMMFはインベステック・アセット・マネジメント・ガーンジー・リミテッドが投資顧問を務めています。

毎営業日14時30分までの手続きで当日に約定し、受渡日は約定日の翌営業日に行われます。

トルコリラ建てのMMFの投資顧問会社は損保ジャパン日本興亜アセットマネジメント株式会社です。

毎営業日13時までの手続きが当日約定で、受渡日は約定日の翌営業日です。

すべての通貨が1万円から買付可能で、Webまたはお客様サポートセンターで買付できます。為替取引のスプレッドは発生しますが、購入手数料はかかりません。


各証券会社の外貨建てMMF購入方法と特徴

外貨建てMMFは証券会社によって円貨購入、外貨購入、積立の対応などが異なります。また最低購入金額なども証券会社ごとに変化します。

auカブコム証券は円貨購入で、積立にも対応しています。最低購入額はスポット買付、積立どちらも1万円からです。

SBI証券は米ドルのMMFが多く、ニッコウ・マネー・マーケット・ファンドだけでなくブラックロックやノムラ、ゴールドマン・サックスのMMFも取り扱われています。

外貨決済にも対応し、10通貨以上の取引が可能です。米ドルの場合1,000円程度から取引ができます。円貨決済は5,000円以上で、積立は円貨決済のみ対応可能です。

楽天証券では米ドル建てMMFはニッコウとゴールドマン・サックスの2種類から選択できます。その他の取扱はauカブコム証券と同様です。

ゴールドマン・サックスの米ドル建てMMFは円貨決済にも対応しています。その他は外貨決済で、10通貨単位から購入が可能です。積立機能は2018年現在ありません。

マネックス証券の外貨建てMMFの取扱は、auカブコム証券と同様です。最低購入額は1,000円からで、外貨からの購入時も1,000円相当から買付できます。

マネックス証券でMMFは投信積立と同じように積立が可能です。

松井証券も外貨建てMMFを取り扱っていますが取扱商品が米ドルのみで最低購入額が1万円と他社と比べるとやや使いどころが限られます。


auカブコム証券の外貨建てMMFの利回りとは

auカブコム証券のWebサイトでは、2018年6月時点の直近7日間利回りを公開しています。

トルコリラは年12.10%、南アフリカランドは年5.94%の利回りと好調です。米ドルは年1.57%、ニュージーランドドルは年1.41%、豪ドルは年1.31%と1%を超えています。

カナダドルも年0.91%と日本の低金利を考えると十分な高金利です。為替変動によって実際の換金額は変化しますが、売却時期は自由に決めることができるため安心です。

為替変動による利益が大きい場合は、利回り以上のリターンが期待できます。


auカブコム証券の外貨建てMMFの取引コスト、為替手数料

auカブコム証券で外貨建てMMFを取引する時のコスト

auカブコム証券で外貨建てMMFを取引する時のコスト

auカブコム証券で外貨建てMMFを買付する場合、一定のコストがかかります。

auカブコム証券では原則日本円での買付のみ取り扱っており、分配金の再投資などを除いて外貨取引を行います。

外貨取引には所定のスプレッドがかかるため、通貨ごとに為替手数料が必要です。またファンドの管理会社や投資顧問会社に各種手数料を支払うため、運用の利益がそのまま取得できるわけではありません。

管理報酬は通貨や買付時期によって異なり、目論見書などに記載があります。

原則管理報酬や投資顧問報酬は直接負担するものではなく、運用の過程において必要となるものです。

後日追加で発生する費用ではなく、公表されている利回りは管理報酬などを差し引いた金額が提示されています。

外貨建てMMFの主な取引コストは為替手数料と管理会社への管理報酬で、為替変動によって実際に日本円で受け取る金額が変化します。

また通常の投資商品と同様に、税金もかかります。金利や為替差益にかかる税金は、分配金や差益の20.315%です。


外貨建てMMFの税金は株式や投信と損益通算できる

2016年1月から債券や公社債投信の譲渡益が、申告分離課税に改正されました。これにより、上場株式や投資信託との損益通算が可能です。

外貨建てMMFで利益が出た場合でも上場株式や投資信託で損失が出ている場合は、損益通算により税金が軽減されます。

特定口座で取引を行う場合は、自動的に損益通算が行われるため便利です。

株式などと損益通算ができる商品に限定して取引を行っているかたも、外貨建てMMFを取引できます。


auカブコム証券で設定されている為替手数料

auカブコム証券で設定されている為替手数料

auカブコム証券の為替手数料は、主なネット証券の中で最安値です。

米ドルは±20銭、豪ドル、ニュージーランドドル、カナダドルは±60銭、南アフリカランドは±25銭、トルコリラは±2円に設定されています。

SBI証券では米ドルが±25銭、豪ドル、ニュージーランドドルが±1円、カナダドルが±80銭、南アフリカランドが±30銭、トルコリラが±2円です。

楽天証券の場合、米ドルが±25銭、豪ドル、ニュージーランドドルが±70銭、カナダドルが±80銭、南アフリカランドが±30銭、トルコリラが±2円です。

マネックス証券は米ドルが±25銭、豪ドル、ニュージーランドドルが±70銭、カナダドルが±80銭、南アフリカランドが±30銭、トルコリラが±2円50銭のため、各社と比べてもauカブコム証券は有利です。

証券会社内の為替取引で外貨を取得する場合はauカブコム証券の使い勝手が良いですが、銀行で為替取引を行い外貨入出金を利用する場合は状況が変わります。

たとえばSBI証券の場合、外貨入出金に対応している住信SBIネット銀行の入出金手数料は無料です。

米ドル、ユーロ、豪ドル、ニュージーランドドル、南アフリカランド、香港ドルの6通貨が外貨入出金の対象で、米ドルは±2銭から±4銭のスプレッドが設定されています。

外貨取引では最安値が±20銭のため、最大10分の1の手数料に抑えることが可能です。

外貨普通預金のスプレッドは豪ドル、ニュージーランドドル、カナダドルは±25銭、南アフリカランドは±14銭で、外貨積立の場合は更に有利なスプレッドです。

外貨入出金に対応している通貨の場合は、証券会社内の外貨取引よりも有利に取引ができます。外貨入出金を利用して外貨を手に入れる場合は、SBI証券がおすすめです。


auカブコム証券で外貨建てMMF取引をはじめる方法

auカブコム証券の総合口座を開設する

auカブコム証券の総合口座を開設する

外貨建てMMFの取引には、総合口座の開設が必要です。

auカブコム証券は円貨で外貨建てMMFを購入するため、事前に外貨の準備も不要です。

取引を行うにはPC、スマートフォン、モバイルなどのマイページにログインします。

最初の申込の前に設定・申込画面かららくらく電子契約を選択し、外貨建てMMFの申込を行いましょう。

目論見書の閲覧が電子交付となるため、電子契約の手続きが必要です。

必要な資金を円貨で入金し、マイページ内の外貨建てMMFから取引が可能です。


取引する通貨を決定する

auカブコム証券では6通貨の外貨建てMMFが取り扱われています。

安定感を重視する場合は米ドルやカナダドル、利回りと為替変動による利益を重視する場合は豪ドルやニュージーランドドルが向いています。

南アフリカランドは高利回りでスプレッドも比較的安く設定されています。為替変動は大きいため、リターン重視のかたに最適です。

トルコリラは直近の利回りが高く、南アフリカランドよりも高い利回りが期待できます。しかしスプレッドが高いため、為替手数料が高額になりがちです。

手数料を加味しても利益が期待できる場合はトルコリラを検討しましょう。


外貨建てMMFの注文方法

外貨建てMMFの注文方法

auカブコム証券ではPCサイトだけでなく、スマートフォンやモバイルからも外貨建てMMFの取引ができます。

ネット取引は24時間可能で、当日約定の締切は通貨により異なります。

為替レートの適用時間は当日約定の締切時間後に設定されているため、発注時点では為替レートが不確定です。

積立の場合は証券口座からの引落か銀行口座からの引落を選択できますが、銀行引落の場合は事前に自動引落設定が必要です。

自動引落の金融機関は7行に限定され、auカブコム証券のWebサイトで手続きができる銀行は三菱UFJ銀行、三井住友銀行、PayPay銀行の3行です。

それ以外の銀行は書類の提出が必要です。積立設定を行う前に書面で手続きを行いましょう。

積立の買付日は自由に設定できます。年2回までの増額設定もでき、ボーナス時期に自動で増額が可能です。


外貨建てMMF投資に使える便利な機能

設定や利用は任意ですが、auカブコム証券では外貨投資に適した投資情報も利用できます。

Webサイトで閲覧できるアナリストレポートは無料でチェックが可能で、MUFG各社のアナリストのレポートやその他の多様な投資情報が閲覧できます。

また為替レートが希望の水準に達した時にメール通知を行う機能もあります。

利用にはシストレFXの口座開設が必要ですが、開設にコストはかかりません。

外貨建てMMFの買付タイミングを考えている場合は、積極的に投資情報やメール通知を活用しましょう。


まとめ

まとめ

ここまでauカブコム証券の外貨建てMMFについて見てきました。

内容を簡単にまとめておきましょう。

  • auカブコム証券の外貨建てMMFは6通貨に対応している
  • スポット買付、積立買付に対応し1万円から購入が可能
  • 外貨取引でのスプレッドは主なネット証券の中でも最安値に設定されている

auカブコム証券の外貨建てMMFは6通貨に対応し、SBI証券、楽天証券、マネックス証券などと通貨の取扱数は同等です。

管理会社の異なるファンドを取り扱っている証券会社もあるため、利回りなどを見比べた上で利用する証券会社を検討しましょう。

ファンドの種類だけでなく、為替手数料や最低購入額なども重要な要素です。

証券会社内での為替スプレッドはauカブコム証券が各通貨で最安値に設定されていますが、銀行での為替取引を含めるとSBI証券に利があります。

最低購入額は楽天証券、マネックス証券、SBI証券が1,000円からと手頃です。

積立の場合は最低金額が異なりますが、SBI証券は5,000円からとauカブコム証券の1万円より手頃です。

auカブコム証券は毎月1万円以上の投資を考えているかたにおすすめです。1,000円程度の少額投資を希望する場合は他社も選択肢に入れましょう。

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