auカブコム証券の「売短」の特徴、株主優待狙いの時の取引タイミング

最終更新日: 2021年4月3日 記事内に商品プロモーションを含む場合があります

auカブコム証券の「売短」の特徴、株主優待狙いの時の取引タイミング

auカブコム証券では、売短銘柄の取引ができます。

売短は一般信用の短期取引ができる銘柄で、つなぎ売りにも活用できます。

金利や対象銘柄数など他社の一般信用売りと異なる点も多いため、他社との比較を含めて売短の特徴をまとめました。


auカブコム証券の「売短」の特徴、金利、対象銘柄数

auカブコム証券の売短とは

auカブコム証券の売短とは

auカブコム証券の信用取引には、制度信用取引、一般信用長期、一般信用売短があります。

それぞれ対象の銘柄や返済期限が異なり、一般信用売短には制度信用取引で取引できない銘柄も含まれます。

売短は売建専用の取引で、主に株主の権利取得に活用されます。

また返済期限が14日に設定されている点も特徴です。auカブコム証券の売短銘柄の返済期限は最長14日と記載されていますが、実際の返済期限は建日から数えて14日目の前営業日です。

実際に保有できる期間は最長でも13日のため、注意が必要です。

売短銘柄は株主優待を設けている企業の銘柄が多く、株主優待取得時のつなぎ売りに利用できます。

つなぎ売りは一般信用売りと現物買いを同価格同数量で行うことで、株の値下がりリスクを抑えて株主優待を取得できるしくみです。

信用取引の空売りができる証券会社に限りつなぎ売りが可能で、auカブコム証券ではつなぎ売りを活用した株主優待取得もおすすめしています。


auカブコム証券の売短の金利と銘柄数

売短銘柄の金利は制度信用取引や一般信用長期に比べてやや高く設定されていますが、その分様々な企業の株式が揃っています。

金利は年率3.9%です。

株主優待がある企業の株式が多いため、つなぎ売りを利用したいかたにはおすすめの取引方法です。

一般信用長期で欲しい銘柄がある場合は長期取引でも問題はありません。返済期限が3年に延長されますが、短期での返済も可能です。

一般信用長期の場合は年率1.5%に金利が下がります。

auカブコム証券では、一般信用取引ができる銘柄が約2,000銘柄取り扱われています。

その中で売短銘柄は約700銘柄です。長期銘柄の方が銘柄数は豊富ですが、株主優待銘柄に特化している分売短銘柄は株主優待取得を考えるかたに人気です。


売短銘柄がつなぎ売りに向いている理由

売短銘柄がつなぎ売りに向いている理由は、株主優待銘柄が多いからだけではありません。

一般信用取引は、制度信用取引と異なり逆日歩が発生しないため、突発的な取引コストの増加を防ぐことができます。

逆日歩は売建を行っている時に発生する手数料で、証券会社の株が足りなくなった場合に限り発生します。

逆日歩は高額になることも多く、状況によっては株主優待の利益以上に手数料が発生します。

つなぎ売りは株主優待を低コストで手に入れる目的で利用するかたが多いため、一般信用取引が向いています。

また売短は最長でも14日の保有に限定されることから、手数料コストを軽減したいかたにもおすすめです。


売短銘柄を14日以上保有した場合の問題点

売短銘柄を14日以上保有した場合の問題点

売短銘柄は原則14日目の前営業日に返済を行う必要があります。もし返済しない場合は、強制決済の対象です。

株主優待取得には権利落ち日まで株式を保有する必要がありますが、早く新規建を行った場合は権利落ち日まで保有ができません。

強制決済の場合auカブコム証券の任意で返済が行われるため、現物買いの同銘柄と品渡ができません。


売短銘柄の保有期間には休業日も含まれる

売短銘柄の保有日数には、auカブコム証券の休業日も含まれます。

土日や祝日も含めて必要な日数を計算しましょう。14日目が休業日の場合は返済期限が一日繰り上がります。

たとえば2018年6月4日(月)に新規建を行った建玉は、6月13日(木)に返済期限が繰り上がります。

6月13日(木)に返済が行われない場合、6月14日(金)に強制決済が行われます。


auカブコム証券の売短の取引タイミング

auカブコム証券の売短銘柄の取引タイミング

auカブコム証券の売短銘柄の取引タイミング

auカブコム証券で売短銘柄を取引する場合、売買タイミングにルールはありません。注文予約自体は24時間受け付けており、市場が開いていない時間も注文が可能です。

通常に売建を行って利益確保を目指す場合は、返済期限までに反対売買を行うことを意識しておきましょう。返済を忘れた場合強制決済の対象になります。

auカブコム証券で売短銘柄の取引タイミングを意識するケースは、株主優待取得などの目的がある場合です。

優待取得の場合、事前に権利付最終日と権利落ち日を確認しておきましょう。権利落ち日まで建玉が保有できるタイミングで売建を行います。


権利付最終日日と権利落ち日とは

2018年7月の権利付最終日は26日です。権利落ち日は翌日の27日に設定されています。休業日の関係で権利付最終日と権利落ち日は変化するため、毎月確認が必要です。

株主優待取得が目的の場合は、権利付最終日までに株を購入し権利落ち日まで保有します。

権利落ち日当日に株式を売ることも可能です。権利確定日は7月31日ですが、権利付最終日に株を保有していると株主優待の権利は確定しています。

権利付最終日は権利確定日の3営業日前に設定されているため、証券会社のWebサイトに記載がない場合は権利確定日から3営業日さかのぼった日付までに株を購入しましょう。


auカブコム証券で売短銘柄を取引する方法

auカブコム証券で売短銘柄を取引する方法

auカブコム証券では信用取引口座を開設している場合、誰でも売短銘柄を取引できます。信用取引口座開設には審査が行われますが、Web審査のため最短即日で信用取引口座の開設が可能です。

信用取引口座を開設後、マイページのお取引タブから信用取引画面に進むことができます。

新規建玉を選択し、一般信用取引可能銘柄一覧から取引可能銘柄の選択や注文が可能です。銘柄が決まっている場合はキーワードや銘柄名で検索ができます。

売短銘柄を検索したい場合は、一般信用(売短)にチェックを入れると売短銘柄のみ検索可能です。

株の在庫や数量制限あり銘柄の確認もできるため、目的の売短銘柄の新規建ができるか確認しましょう。


数量制限銘柄の抽選と当選結果

数量制限なし銘柄の取引はいつでも可能ですが、数量制限あり銘柄は抽選の申込が必要です。

抽選申込は19時から20時の間に行います。結果は20時から20時30分に発表され、マイページや自動通知メールで結果の確認が可能です。

20時30分以降は通常申込が可能ですが、数量制限あり銘柄の場合は注文可能な株が追加されるか抽選に当選した顧客のキャンセルがある場合に限ります。

人気の銘柄は抽選倍率も高いため、つなぎ売りに利用する場合は抽選結果を待って現物買いを行う方が安全です。


auカブコム証券の売短と他社の一般信用売りとの違い

SBI証券の一般信用売り

SBI証券の一般信用売り

SBI証券の一般信用売りには、長期と短期、日計りがあります。

auカブコム証券の売短と似た内容の取引は、一般信用短期売りです。SBI証券の一般信用短期売りは、返済期限が最長15営業日に設定されています。

auカブコム証券は休業日を含む14日ですが、SBI証券は営業日で保有期間を数えるため実質の保有期間が長いことが特徴です。

もし2018年7月の権利落ち日まで株式を保有しておきたい場合、SBI証券では7月6日に新規建が可能です。

auカブコム証券の場合は7月17日が新規建可能日のため、11日早くつなぎ売りの設定ができます。

つなぎ売りの場合早く新規建を行うと手数料コストが増えますが、早い段階で注文を行うことで人気銘柄の購入チャンスが増えます。

auカブコム証券との違いは、人気銘柄の注文受付の方法です。SBI証券では先着順で注文を受け付けるため、抽選は行われません。

早い段階で注文すると株が購入できるため、抽選に当選するか気にする必要がありません。

金利はauカブコム証券と同様に年率3.9%に設定されています。


楽天証券の一般信用売り

楽天証券の一般信用売りには無期限、短期、いちにち信用があります。auカブコム証券の売短と似た内容の取引は一般信用短期です。

楽天証券の一般信用短期売りは、auカブコム証券と同様の返済期限を設定しています。新規建から数えて14日目の前営業日が返済期限です。

金利も年率3.9%のため、auカブコム証券と差はありません。

いちにち信用取引があるため、日計り取引をしたいかたの場合は金利が安くなります。


その他の一般信用売りができる証券会社

その他の一般信用売りができる証券会社

松井証券や大和証券なども一般信用売りが利用できます。

しかしauカブコム証券とは異なり、短期銘柄の取り扱いはありません。原則すべての銘柄が無期限取引です。

金利は安く設定されていますが、株主優待銘柄の取扱が少ないため取引できる銘柄が制限されます。

auカブコム証券の売短、一般信用長期銘柄は他社に比べて数が多く選択肢が多いことが特徴です。


売短と他社の一般信用売りの主な違い

auカブコム証券の売短と楽天証券の一般信用短期には大きな差はありません。保有期間を長く設定したい場合は、SBI証券の一般信用短期がおすすめです。

松井証券や大和証券には短期売り自体が設けられていないため、原則無期限での取引です。

返済期限がないため権利付最終日を気にせず取引できますが、銘柄が少ないことと早く売建注文を行うと手数料が高くなる点がデメリットです。

無期限や長期銘柄で欲しい銘柄がある場合は、金利が安く設定されているため有利です。

一般信用売りは証券会社を問わず逆日歩が発生しないため、制度信用取引に比べて取引コストの軽減が期待できます。


まとめ

まとめ

ここまでauカブコム証券の売短の内容や他社との違いについて見てきました。

内容を簡単にまとめておきましょう。

  • auカブコム証券の売短は返済期限が14日に設定されている
  • 実質の返済期日は14日目の前営業日のため注意が必要
  • 他社との違いは返済期限や金利

auカブコム証券は一般信用売りができる銘柄数が多く、他社に比べて低コストで株主優待取得が可能です。

つなぎ売りに活用される売短銘柄は返済期限が14日に設定されています。

返済期限は楽天証券の一般信用短期と同様で、実際の保有期間は最長13日です。

auカブコム証券と楽天証券の一般信用短期は建玉の新規建日から数えて14日目の前営業日が返済期限に設定されています。

他にも売短と同様の短期取引に対応する証券会社がありますが、SBI証券は返済期限が15営業日目に設定されていることが特徴です。

その他の証券会社は短期銘柄の取扱がなく、原則無期限での取引です。

短期銘柄を設けている証券会社の金利はすべて年率3.9%のため、短期取引を行う場合はコストに差はありません。

取引したい銘柄や都合に合わせて証券会社を利用すると、株主優待の取得も容易です。

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