auカブコム証券のプチ株の特徴、手数料とメリット
auカブコム証券の人気サービスの一つに「プチ株」があります。プチ株は単元未満株を取引するサービスで、通常100株など取引単位が決まっている銘柄の株を1株から購入できます。
プチ株と似たサービスを提供しているネット証券はSBI証券、マネックス証券がありますが、中でも使い勝手の良いサービスになっているのがauカブコム証券です。
プチ株を取引するためにauカブコム証券で口座開設している人もいますので、本ページではauカブコム証券のプチ株の特徴やメリット、活用法を紹介します。
auカブコム証券のプチ株の特徴
- 国内上場のほぼすべての銘柄を取引可能
- 業界最安の手数料
- NISAで取引可能
- 信用取引やFXの担保にできる
国内上場のほぼすべての銘柄を取引可能
auカブコム証券の「プチ株」は単元未満株取引の進化系で、単元にかかわらず1株から株を取引できるサービスのことです。
対象銘柄は国内上場のほぼすべての銘柄(もともと単元株が1株の銘柄は対象外)なので、東証1部、2部、マザーズ、JASDAQなど国内株であればほぼすべての銘柄を1株から取引できる事になります。
株価の高い企業だと1単元の取引金額が100万円を超える銘柄もあり、投資資金が足りなかったり分散投資がしづらい状況になりますが、1株からなら数百円単位で投資することができるので、非常に少ない金額から投資をすることができます。
■プチ株のサービス概要
項目 | 内容 |
---|---|
取扱銘柄数 | 3,200銘柄超 |
取引手数料 | 約定代金2万円まで100円、以降約定代金1万円ごとに67円(ワンコイン積立は積立回数ごとに10%割引がされ6回目以降はずっと50%割引) |
取引チャネル | PC、スマホ、タブレット |
取引時間 | 証券口座銀行口座(7銀行) |
積立投資 | 500円以上1円単位で可能(ワンコイン積立) |
信用担保 | 対応 |
FX担保 | 対応 |
先物OP担保 | 対応 |
日ばかり取引 | 対応 |
NISA対応 | 対応 |
業界最安の手数料
プチ株の気になる点は手数料ですが、auカブコム証券では約定代金2万円まで100円、以降約定代金1万円ごとに67円が加算される手数料になっています。
仮に数百円の株を買った場合、100円の手数料がかかってしまいますので、多くの場合手数料負けしてしまいます。投資として成功させるには工夫をする必要があります。最初から単元株の取引をするのが不安な人がまずリスクの少ないプチ株で株式取引の空気を味わうにはとても良いと思います。
トヨタやソフトバンクなど、有名企業の株をいくつも買って株主気分を味わうのも良いですね。
なお、プチ株の手数料は「ワンコイン積立」と組み合わせて利用して積立投資をすることで手数料の割引を受けることができます。
積立の2回目以降から10%ずつ手数料が割引され、6回目以降は通常手数料の50%割引になります。
■積立回数と手数料
積立回数 | 手数料 | 最低手数料 |
---|---|---|
1回目 | 約定代金2万円まで100円、約定代金1万円増加ごとに67円加算 | 100円 |
2回目 | プチ株手数料から10%割引 | 90円 |
3回目 | プチ株手数料から20%割引 | 80円 |
4回目 | プチ株手数料から30%割引 | 70円 |
5回目 | プチ株手数料から40%割引 | 60円 |
6回目以降 | プチ株手数料から50%割引 | 50円 |
プチ株を利用するときはスポット取引(普通に取引する)よりも積立投資の方が手数料的にはお得になります。積立といってもいつでも設定、変更、解除できますので、積極的に活用していきたいです。
ワンコイン積立で6回目以降は手数料が半額になりますので、そうなると他のネット証券よりも手数料が安くなります。ワンコイン積立を利用することでネット証券最低水準の手数料で単元未満株の取引ができます。
■ネット証券のミニ株のサービス名と手数料
証券会社 | サービス名 | 手数料 |
---|---|---|
マネックス証券 | ワン株 | 約定金額の0.525%(最低手数料税別48円) |
SBI証券 | S株 | 約定金額の0.525%(最低手数料税別50円) |
auカブコム証券 | プチ株 | 約定代金2万円まで100円以降約定代金1万円ごとに67円(最低手数料税別100円) |
プチ株(積立6回目以降) | 約定代金2万円まで50円以降約定代金1万円ごとに33円(最低手数料税別50円) |
NISAで取引可能
またプチ株はNISAでの取引に対応しています。
NISA口座は年間120万円の投資枠の範囲内の投資から発生した利益をすべて非課税とする非課税制度ですが、これでプチ株に投資することができるので、毎月少額を積み立てていき大きな利益を狙うこともできます。
プチ株はどうしても手数料が高くなりますので、利益を出しやすくなる非課税メリットが活用できるのは大きいですね。
NISAについては商品と金融機関選びが非常に重要になりますので、別の記事で紹介しています。貴重な投資枠を無駄にしないようにぜひ参考にしていただければと思います。
なお、auカブコム証券ではNISA口座の株式取引手数料はすべて無料となっていますが、プチ株だけは例外で通常通りの手数料がかかります。
信用取引やFXの担保にできる
さらにauカブコム証券のプチ株は信用取引やFX、先物OPの取引時に担保として使用することができます。SBI証券、マネックス証券も信用取引の担保とすることはできますが、FX、先物OPのすべてで担保に使えるのはauカブコム証券だけです。
■プチ株、ミニ株、S株の担保対応状況
証券会社 | 信用担保 | FX担保 | 先物OP担保 |
---|---|---|---|
auカブコム証券 | ○ | ○ | ○ |
SBI証券 | ○ | ○ | × |
マネックス証券 | ○ | × | × |
プチ株をしている人とFX、先物OP取引をする人は違うような気もしますが、単元株と同じような扱いになっている点はメリットとしてありますね。
なお、プチ株は持ち分に応じて配当金や株の分割を受けることもできますし、単元数まで株を買い進めれば単元株として株主優待をもらったり議決権の行使をすることもできます。
単純に単元株を分割して買っているといえます。
プチ株利用時の注意点、デメリット
プチ株を利用するならauカブコム証券がおすすめなのは間違いないですが、プチ株自体には取引上注意点もありますので理解しておく必要があります。
プチ株で注意したいのはやはり手数料です。
上述したとおり、auカブコム証券のプチ株手数料は業界最安ですが、それでも最低手数料50円がかかり、手数料率(取引金額に対する手数料の割合)にすると0.5%(取引金額2万円の場合)から取引金額によっては10%近くなることもあるでしょう。(取引金額500円とすると)
対面証券よりは全然低いので気にしないという人もいるかもしれませんが、auカブコム証券の単元株の現物株の手数料率は0.09%とかなり低く、単元株の取引ができるだけの資金がある人は単元株を取引した方が良いでしょう。
とはいえ小口で取引できるというのは何物にも代えられないメリットですので、手数料率を理解してコストと割り切り投資していく必要があるといえます。プチ株の中でも取引金額によって手数料率は変わりますのでなるべく手数料率が低くなるような金額で取引するのが良いかもしれません。
色々と分散投資もでき、株式投資の入門としてはプチ株はおすすめです。プチ株に興味がある人はぜひauカブコム証券で取引してみましょう。
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