マネックス証券でIPOが当たらない原因と対処方法
ネット証券では、全員同じ確率でIPO抽選に当選するしくみを採用していることが大半です。
マネックス証券でもコンピュータシステムによる平等な抽選システムを採用しています。
そのため申込者数が少ない場合は全員に1株ずつ株が行き渡ります。比較的当選しやすいシステムが魅力です。
しかし複数株を申し込む場合、どうしても希望の株数が当選しないデメリットもあります。
ここではマネックス証券でIPOが当たらない時の原因や、当選確率を上げるための対処法をまとめました。
マネックス証券でIPOが当たらない原因と対処法
マネックス証券でIPOが当たらない原因
マネックス証券ではコンピュータによる公平な抽選方法でIPOの抽選を行っています。
そのため申込の株数にかかわらず、当選確率は同じです。
NISA口座で申込を行う場合も、同名で申込が行われるため当選確率は上がりません。
毎回一つの銘柄で数株以上申込をする場合、目的どおりの株数が当たる可能性が少ないため当たらないと感じるケースがあります。
マネックス証券では抽選が発生した場合、1株ずつ抽選が行われます。
他社の場合申込株数が多いほど当たりやすいシステムを採用していることがあるため、申込数が多い場合は他社の利用も検討しましょう。
マネックス証券のIPO銘柄当選のシステム具体例
たとえばマネックス証券で配分される株が10株あり、申込者数が9名だとします。
5株申込を行ったかたが1人、3株申込を行ったかたが1人、他の7人が1株ずつ申し込んでいた場合、まず全員に1株ずつ無抽選で配分が行われます。
5株、3株と複数申込を行ったかたは、希望株数が当選する可能性はありません。
残った1株は複数申込を行った2人で抽選が行われますが、この場合5株申込を行っているかたが有利です。
複数申込を行った場合希望株数から1を引いた数の抽選権が発生します。
抽選回数が多くなるため、同じ複数株を申し込む場合は数が多いほど有利なシステムです。
もし配分される株が10株で申込者数が20名いた場合、申込株数にかかわらず平等に抽選が行われます。
申し込みを行ったかた全員に1株ずつ行き渡り、更に株が余る場合はより多く申し込んだ方が有利です。
しかし最初の1株は平等に抽選が行われるため、配分される株数より申込者数が多かった場合、複数株を申し込んでいても有利不利はありません。
マネックス証券でIPOが当たらない場合の対処法
マネックス証券では平等に抽選が行われるため、申込者数の少ない銘柄に申込を行った場合必ず1株当選します。
まったくIPO銘柄が当たらないと感じる場合は、申込者数が少ないと思われる銘柄に申込を行うことも対処法の一つです。
配分株数よりも申込者数が多い場合は複数株の申込に意味はないため、申込者数が明らかに多いと考えられる銘柄に複数株を申し込む必要はありません。
当選の可能性を上げるには、複数銘柄に1株ずつ申込を行う方法が最適です。
マネックス証券ではまずブックビルディングが行われ、抽選後に購入申込を行うしくみです。そのため当選後のキャンセルもできます。
どうしても欲しい銘柄だけでなく、購入するか分からない銘柄でも申込が可能です。必ず購入する必要がないため、気軽にブックビルディングに参加できます。
しかしブックビルディング時に資金が拘束されるため、複数銘柄に申し込む場合はその分の資金が必要です。ある程度資金に余裕があるかたにおすすめの対処法です。
希望株数が少ないかたにおすすめの抽選方法
マネックス証券のIPOは、希望株数が1株のみのかたに適した抽選方法を採用しています。
希望株数が当選しない場合意味がないと考えるかたは不向きです。
全員に行き渡る配分株式がある場合は全員当選が優先されるため、複数株を申し込んでいる場合希望株数の当選確率がかなり低く設定されます。
申込者数が少ない場合は複数株を申し込んでいるかたが抽選回数が多くなり有利ですが、必ず申込株数が多いかたが当選するわけではありません。
IPOの当選確率を上げるための対処方法
証券会社を選んでiPO銘柄に申込をする
IPOの取扱やルールは証券会社によって大きく異なります。また口座開設者の人数も証券会社によって異なるため、IPO銘柄の申込者数も変化しやすいことが特徴です。
口座を保有している人数が少ない会社の場合、IPO銘柄に申し込む人数も減るため競争率が下がります。
複数の証券口座を保有している場合はいくつかの証券会社でIPO銘柄に申し込むことで当選確率を上げることも可能です。
IPOのポイント制を採用している証券会社を選ぶ
SBI証券ではIPOチャレンジポイントを導入しています。
IPOチャレンジポイントはIPOに落選した場合取得できるポイントです。
ポイントは次回以降の申込に利用でき、一般よりも当選確率を上げることが可能です。
IPOチャレンジポイントを貯めるにはIPOに落選するだけなので費用もかからず、ポイントをたくさん貯めることで当選確率アップにつながります。
どうしても欲しい銘柄の時にまとめてポイントを使うことも可能です。
大口取引を優先している証券会社を選ぶ
ネット証券ではなく店舗型の証券会社に多いしくみですが、大口顧客を優先的にIPO当選させる裁量配分を採用している証券会社もあります。
資金が豊富にあるかたの場合、裁量配分の方が有利にIPO当選が可能です。
IPO銘柄だけでなく特定の証券会社で大口取引を行っている場合は、裁量配分を採用している証券会社に切り替えることでIPO当選確率を上げることができます。
しかしIPOの申込者が少ない場合や複数株を希望しない場合は平等な抽選の方が当たりやすいケースがあるため、使い分けが大切です。
電話や店頭申込優先の証券会社を選ぶ
IPO申込の配分は、証券会社によって異なります。Web申込よりも電話や店頭での申込を優先している証券会社もあり、配分数が異なります。
電話や店頭のIPO配分数が多い証券会社では、申込方法によってIPO当選確率を上げることが可能です。
マネックス証券では電話や店頭の申込がないため申込方法の変更で当選確率を上げることはできませんが、複数の申込方法がある証券会社の場合は確認してみましょう。
マネックス証券でIPO当選確率を上げるための対処方法
マネックス証券では原則平等に抽選が行われるため、当選確率を上げる方法は存在しません。
しかし申込者が少ない場合は全員平等に1株ずつ当選します。
また同じ複数株申込の場合は申込株数が多いかたが優先されます。少しでも多くの株を取得したい場合は、株数を多く申し込みましょう。
もし家族で名義の異なる口座を保有している場合は、当選確率を上げることが可能です。
子供の未成年口座や配偶者の口座など、すべてで申込を行うと口座の数だけ当選確率が上がります。
同一名義の口座では当選確率は上がらないため、注意が必要です。
補欠当選を狙って複数口の申込を行う
マネックス証券には通常の当選だけでなく、補欠当選のしくみがあります。補欠当選の場合、当選者がキャンセルした場合に限り当選の可能性があります。
マネックス証券はブックビルディングの後に抽選が行われ、実際の購入は当選後決めることが可能です。
そのため全員が必ず欲しい銘柄のブックビルディングに参加しているわけではありません。
状況によっては買うかもしれないと考えているかたもブックビルディングに参加している可能性があります。
キャンセルが出ることもあるので、補欠当選でも繰り上がり当選になるケースがあります。
もし全員に1株ずつ株が行き渡った場合、残りの株は複数株申込者の中で抽選が行われます。
この時当選しなかった場合でも、補欠当選の可能性があるため少ない株数でも複数申込を行う方がお得です。
抽選回数は申込株数が多い方が有利ですが、補欠当選の対象者は申込者全員から選ばれるためです。
まとめ
ここまでマネックス証券のIPO抽選について見てきました。
内容を簡単にまとめておきましょう。
- マネックス証券のIPO抽選は全員の当選確率が同じ
- 複数株申込者同士では申込株数が多い方が有利になるケースがある
- マネックス証券で当選確率を上げるには家族で申し込むなどの対策が有効
マネックス証券のIPOでは1株申し込むかたも複数株を申し込むかたも同様の当選確率で、平等な抽選が行われます。
複数株当選を狙っているかたは難しいですが、1株だけでも当選したいと考えているかたには当たりやすいしくみです。
状況によっては多くの株数を申し込んだかたが有利になるケースもあります。全員に株が行き渡り、複数株当選の抽選が行われる時です。
2株申込をしているかたより、10株申込をしているかたの方が抽選回数が多いため当選しやすいことが特徴です。
申込者全員に株が配分されてもまだ株が余る場合は大口申込が優遇されるため多めに申込を行っておくとお得です。
またマネックス証券で当選確率を上げる主な対処方法は、複数の銘柄に申込を行うことや家族の口座を最大限に活かすことです。
同一名義の場合は当選確率が上がりませんが、家族名義や未成年口座からの申込は当選確率が上がります。
IPOの申込を行う場合は家族の力も借りることが大切です。
未成年口座は親権者が代理で運用できます。他の家族の場合は取引を本人に行ってもらう必要がありますが、家族でIPO銘柄を取得し利益を得たいかたにおすすめです。
マネックス証券以外の証券会社では、ポイント制度や大口顧客優先などのシステムもあります。
IPOの当選確率を上げたい場合は、自分の申込方法に合った証券会社の利用もおすすめです。
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