楽天証券の立会外分売の特徴、メリットと取引までの流れ

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

楽天証券の立会外分売の特徴、メリットと取引までの流れ

証券会社では、一般よりも有利な条件で株式の取引を行うことができます。国内株式を安く購入したい場合に役立つのが、立会外分売です。

楽天証券でも他の証券会社と同様に、立会外分売の取引が可能です。

ここでは立会外分売の特徴やメリット、取引を行う時の流れをまとめています。また楽天証券で行われた立会外分売の結果も見ていきましょう。


楽天証券の立会外分売の特徴、メリット

立会外分売とは?

立会外分売とは?

証券会社では、証券取引所で国内株式を売買する場合一定の金額を支払う必要があります。割引などはなく、楽天証券でも手数料分がポイント還元される程度です。

しかし一部の取引は、証券取引所が取引を行っている時間外に行われます。その際、企業または大株主が株式を安く売り出すことがあります。これが立会外分売です。

主な目的は新規株主を得るためです。取引所内の取引ではないため、一般の価格よりも割引されることが特徴です。割引価格は最大で10%と定められています。

あえて割引価格で株式を売り出す理由は、いくつか想定できます。まず、企業が多数の株主に株を持って欲しいと考えている場合です。より多数の人間が株を持つことで、流動性を高める効果を期待できるためです。流動性を高める目的で立会外分売を利用する企業は多数あります。

指定替えを行いたい企業が立会外分売を利用するケースもあります。指定替えは上場している企業が市場を変更することです。

たとえば2部上場から1部上場を目指す企業の場合、株主の数を増やすことで指定要件を満たすことができる場合があります。立会外分売は株式市場の昇格が目的で行われることも増えています。

その他には大株主が何らかの事情で株を手放す場合に、相場変動を抑えるため立会外分売を利用することもあります。取引時間内に多くの株式が売却されると、株価の変動を招く可能性が高いためです。


楽天証券で立会外分売を利用するメリットは?

楽天証券で立会外分売を利用する一番のメリットは、株式が安く購入できることです。更に株式を企業や大株主から直接取り引きするため、手数料もかかりません。

そして手に入れた株式は即日売却も可能です。割引価格で購入しているため、すぐに売却しても利益が出る可能性が大きい点も魅力です。

割引された価格で株式を購入するため、しばらくして株を手放す場合でも利益が出る可能性は高くなります。もし購入した企業の株式の指定替えが行われた場合、株の価値が高まるケースが大半です。

立会外分売はメリットが目立つ取引方法ですが、購入する株式の情報は事前に確認する必要があります。どの企業でも立会外分売を利用することができるため、場合によっては株式の下落を予見して安い価格でも早く売ってしまおうと考えているケースもあるからです。

逆に、その点が判断できるのであれば立会外分売はとてもメリットの大きい取引です。


購入は抽選になることもある

購入は抽選になることもある

立会外分売は安く株式が購入できるだけでなく、事前に指定替え予定の企業なども調べることができます。企業のWebサイトをはじめ、企業情報を調査することがポイントです。

そのため、人気の株式は注文を出しても抽選になることがほとんどです。たくさんの株式を購入できる可能性は低いでしょう。

申込を行っても思惑通りの株数が当選するとは限らないため、まとまった株式の売買で利益を得たい場合立会外分売は向いていません。


立会外分売には3種類の銘柄がある

立会外分売には信用、賃借、信用外の3種類の銘柄があります。

賃借銘柄は信用取引で空売りが可能な銘柄のため、立会外分売が実施されると空売りを行う投資家が増えます。

立会外分売を実施すると、株式が一時的に増え当選者が売却を行うため株価は一時的に下落することが一般的です。必ずしもすべての銘柄で同じ状況にはなりませんが、この相場の動きを利用して利益を得る投資家も増えています。


楽天証券で立会外分売を取引するまでの流れ

楽天証券の総合口座を開設する

楽天証券の総合口座を開設する

楽天証券で立会外分売を利用するためには、総合口座が必要です。総合口座の開設には本人確認書類、マイナンバー、銀行口座が必要になるため、用意しておきましょう。

郵送だけでなく、Webサイトからも簡単に口座開設申込ができます。

なお立会外分売の取引は現物取引のみが対象のため、総合口座を開設後すぐに取引ができます。

必要額を楽天証券に入金し、予定や取引条件を確認しましょう。


立会外分売の予定をチェックする

楽天証券では、立会外分売を行う予定がある企業を事前に確認することができます。通常は1週間から2週間ほど前に企業が立会外分売を行うことを発表します。

ただし企業によっては前日に告知を行うケースもあるため、定期的に楽天証券のWebサイトを確認することをおすすめします。分売予定銘柄を確認するには楽天証券Webサイト内の国内株式画面に移動し、立会外分売を選択します。その中の申込受付中一覧に予告が記載されています。

その他、マイページログイン後のお知らせ画面にも最新情報が記載されます。条件に関しては、分売実施日前日の立会時間終了後に公開されるため確認が必要です。


立会外分売の申込を行う

立会外分売の申込を行う

予告を確認し、注文したい銘柄が決まった場合は楽天証券Webサイトにログインし注文を行います。

申込時間は証券取引所の取引が終了した17時15分頃から翌日の8時20分までです。分売実施日の前日夕方から注文ができます。

国内株式の注文画面から立会外分売を選択し、分売申込のページで注文が可能です。注文は分売実施日の8時20分に締め切られるため、早めの申込が大切です。なお、締切後の注文取消はできません。


立会外分売の約定

申込多数の場合は抽選が行われ、抽選がない場合は希望の株数が約定します。約定が成立すると、楽天証券Webサイトにログイン後のトップ画面で約定情報が確認可能です。すぐに売却を行いたい場合も確認をスムーズに行うことができます。

落選した場合は購買余力が戻り、他の銘柄を購入することが可能です。

詳細は国内株式注文画面の立会外分売から、注文照会・取消で確認できます。


立会外分売で手に入れた株式を売却する

立会外分売で取引した株式は、すぐに売却が可能です。もちろんしばらく保有し、価値が上がるのを待つこともできます。

買付時とは異なり売却時には取引手数料がかかるため、注意が必要です。


楽天証券の直近の立会外分売銘柄と結果

楽天証券では不定期に立会外分売が行われています。直近に立会外分売が行われた銘柄と実施日、割引率などを紹介しましょう。

2018年1月23日
中央可鍛工業
前営業日終値 652円
分売価格 632円
割引率 3.06%

ヤマシタヘルスケアホールディングス
前営業日終値 1,608円
分売価格 1,560円
割引率 2.98%

2018年1月16日
OBARA GROUP
前営業日終値 8,110円
分売価格 7,947円
割引率 2.00%

バリューゴルフ
前営業日終値 3,725円
分売価格 3,613円
割引率 3.00%

2017年12月26日
ロングライフホールディング
前営業日終値 489円
分売価格 474円
割引率 3.06%

アイ・ケイ・ケイ
前営業日終値 799円
分売価格 784円
割引率 1.87%

2017年12月22日
オールアバウト
前営業日終値 1,122円
分売価格 1,082円
割引率 3.56%

2017年12月19日
東京個別指導学院
前営業日終値 1,011円
分売価格 986円
割引率 2.47%

2017年12月15日
アドバンテッジリスクマネジメント
前営業日終値 940円
分売価格 921円
割引率 2.02%

ネットマーケティング
前営業日終値 1,648円
分売価格 1,605円
割引率 2.60%

2017年12月14日
ビーロット
前営業日終値 3,745円
分売価格 3,632円
割引率 3.01%

2017年12月12日
ジャパンエレベーターサービスホールディングス
前営業日終値 1,811円
分売価格 1,762円
割引率 2.70%

2017年12月6日
ナビタス
前営業日終値 375円
分売価格 360円
割引率 4.00%

トラスト・テック
前営業日終値 3,565円
分売価格 3,493円
割引率 2.01%


同日に複数の企業が立会外分売に参加することもある

同日に複数の企業が立会外分売に参加することもある

立会外分売は必ずしも、同じ日に1社だけが取引を行うわけではありません。同日に複数の企業が立会外分売を行うこともあります。

申込は複数の企業に行うこともできるため、同日の立会外分売ですべての企業に申込しても問題ありません。

また同じ企業が度々、立会外分売を行うこともあります。


割引率は数%程度

楽天証券の直近の立会外分売の結果を見ると、割引率は2%から3%程度にとどまります。過去には10%の割引が行われたこともあります。

割引率には企業ごとの差がありますが、安く購入できることは間違いありません。同じ時期に購入を考えているのであれば立会外分売で取引した方が有利です。

立会外分売では小口に分けて株が販売されるため目的の数量を手に入れることができないこともありますが、大量に購入する予定がなければ問題はないでしょう。


分売実施日の株式相場の変動は?

分配が実施された当日は、立会外分売の価格に比べて相場が上昇していることが特徴です。

大半の株式が分配価格よりも高い値をつけているため、すぐに売却しても利益が生まれやすいでしょう。


まとめ

まとめ

ここまで楽天証券の立会外分売について見てきました。

内容をまとめると以下のようになります。

  • 立会外分売は証券取引所の取引時間外に行われる
  • 前日終値より割引された価格で株式が購入可能
  • 一般の株式に比べて利益を得やすい

楽天証券では、立会外分売を利用することで安く株式を購入することができます。

最大では10%の割引を受けることができますが、直近の履歴では2%から3%が一般的です。

立会外分売は事前に予告されるため、楽天証券のWebサイトを定期的に確認しておきましょう。

楽天証券の詳細を見てみる


当サイトおすすめネット証券

SBI証券は格安の手数料が特徴の最大手のネット証券です。

手数料が安いだけでなく豊富な取扱商品、充実したサービスも含めた総合力が魅力で、口座数、売買代金ともに圧倒的なネット証券No1です。

当サイトでもイチオシで、初心者からデイトレーダーや長期投資家などタイプを問わず、すべての投資家のパートナーになります。

SBI証券の公式サイトはこちら SBI証券の詳細

楽天証券

楽天証券は安い手数料豊富な取り扱い商品充実したサービスで人気の大手証券会社です。

口座開設や取引で楽天スーパーポイントをためることもでき、わかりやすい取引サイトにも定評があります。

高機能ツールの「マーケットスピード」が簡単な条件で無料利用できる点も大きな魅力で、どんな人にもおすすめできる証券会社です。

楽天証券の公式サイトはこちら 楽天証券の詳細

マネックス証券は「今日の株価よりも10年後のあなたのために」を掲げ、ファンの多い長期投資向きのネット証券です。

株式手数料は100円からと小口の取引手数料は業界最安水準で、投資初心者に優しくなっています。

また、外国株式に強みがあり、手数料も安いので今後グローバルに投資をしたい方にもおすすめです。

マネックス証券の公式サイトはこちら マネックス証券の詳細

IPO投資におすすめの証券会社

IPOは当選すれば高確率で値上がりが期待できる、超低リスクハイリターンの人気投資法です。

人気ゆえに激しい競争率がネックで、当選は難しいと考えている人もいますが、コツをつかめば当選確率は驚くほど上がります。

当サイトではIPOの当選確率を上げる方法おすすめの証券会社を紹介していますので、IPO投資に興味がある人はぜひ参考にしてください。

IPO投資におすすめ証券会社ランキング

サブコンテンツ

このページの先頭へ