楽天証券で取引可能な債券の種類、手数料、取引コスト
楽天証券では、債券を取引することができます。債券には種類があり、国内債券と外国債券などそれぞれ特徴が違います。
特徴をとらえて自分に合うものを購入することがポイントです。
ここでは楽天証券で取引可能な債券と、種類ごとの取引コストなどをまとめています。
楽天証券で取引可能な債券の種類と主な特徴
楽天証券で取引可能な債券とは
楽天証券では、国内債券と外国債券が取り扱われています。国内債券には国債、社債、地方債の3種類がありますが、2018年1月現在取引可能な債券は個人向け国債のみです。
外国債券は円建て債券、アメリカドル建て債券、ユーロ建て債券、イギリスポンド建て債券など多数の国の債券が発行されています。
米国国債以外には銀行が発行している債券など、種類も豊富です。
また、一般の債券とは仕組みが異なる仕組債も2017年11月より取り扱いが開始されました。仕組債は債券とデリバティブが組み合わさったもので、満期になる時期や利子、償還金の設定が自由にできることが特徴です。
仕組債はEB債と株価指数連動債が多く、楽天証券で取り扱われる仕組債もこの2種類が多くなっています。
国内債券の特徴と種類
国内債券は日本国内にある発行元が、日本国内で円建て発行する債券のことです。
国債や地方債、政府機関債などは公共債に分類され、社債や事業債は民間債に分類されます。
国内債券の中でも公共債や格付けの高い事業債は、利回りが低い代わりにリスクも低いことが特徴です。
決まった時期に償還されるため、入学や結婚、老後の資金など決まった時期に必要となる資金を運用したい時に向いています。
個人向け国債の特徴
個人向け国債には固定3年、固定5年、変動10年タイプの3種類があります。
固定タイプは利率が一定に固定されていることが特徴で、最低利率を下回ることはありません。
変動タイプは利率が半年ごとに見直されます。ただし最低利率を下回ることはありません。
国債は額面1万円から購入が可能です。買付手数料も無料で、毎月発行されるため積立と同じように少額ずつ購入することができます。
個人向け国債は最低金利年率0.05%を保証しているため、安全性が高い商品です。
楽天証券が行った2016年の調査では全購入者の75%が男性で、年齢は30代から40代が6割以上を占めます。1年間の平均買付金額は97.2万円で、少額運用よりもまとまった資金を運用しているかたが多めです。
中途換金は発行から1年以上経つと、原則いつでも可能です。ただし中途換金の場合は直前2回分の各利子に0.8を掛けたものが差し引かれます。
外国債券の特徴
外国債券は、日本で発行される債券に比べて高金利に設定されています。世界には、日本よりも金利の高い国が多いためです。
たとえば2016年8月に比較された10年債の利回りは、日本が-0.23%です。対して南アフリカは8.55%、オーストラリア1.89%、アメリカ1.49%と日本よりも利回りが高いことが特徴です。
また外国債券にはドル建てやユーロ建てなど、外国通貨で購入するものが多くなっています。そのため為替差益を得る可能性があり、円安になった場合は相場の動きだけで利益が出ることもあります。
外国債券を取引する場合の注意点
外国債券を取引する場合は、いくつかの注意点があります。
まず価格変動があることを理解しておきましょう。償還まで保有した場合は原則元本が戻ってきますが、途中売却した場合は売却時の時価で転売されます。
購入時よりも債券の価格が下がっていた場合損失となり、上回っているとその分が利益です。
また外貨建て債券では為替レートの変動により、更に売却額が変わってきます。
次に、債券の発行元の信用力を確認しておくことが大切です。外国債券には格付けがあり、格付け機関がそれぞれの発行元や債券の評価を行っています。
格付けが高い債権は信用力も高く、購入時の判断材料に利用することが可能です。
国ごとのリスクにも注意が必要です。世界には政治や経済が不安定な国も多く、状況の変化によって債券の価格が大きく変動することがあるためです。
国自体の信用リスクのことはカントリーリスクと呼ばれ、債券を購入する場合には発行元の国がどのような国であるかを知っておくことが大切です。
楽天証券で取引可能な債券の手数料、取引コスト
国内債券の手数料、取引コスト
楽天証券で取り扱われている国内債券の手数料は、すべて無料です。委託手数料や運用額面通りの金額以上に手数料がかかることはありません。
原則預け入れた金額に利率を掛けたものが、利払い日以降に総合口座へ入金されます。
国内債券で取引コストが発生する条件は、中途換金を行う場合です。債券の価格は金利の変化に応じて変動します。
そのため償還前に換金すると、債券の価格が下がっていた場合元本が保証されません。
また債券の発行元に問題が発生した場合も、元本や利子の支払いが滞ることや支払いが行われないケースがあります。
外国債券の手数料、取引コスト
外国債券の取引手数料は無料です。
取引コストには為替スプレッドがあり、買付と売付どちらも対象です。なお利金や償還金支払い時の為替取引にも為替スプレッド分のコストがかかります。
スプレッドは通貨ごとに異なります。
各通貨の為替スプレッド
アメリカドル
15時時点での仲値±25銭
ユーロ
15時時点での仲値±50銭
イギリスポンド
15時時点での仲値±70銭
オーストラリアドル
15時時点での仲値±70銭
ニュージーランドドル
15時時点での仲値±70銭
南アフリカランド
15時時点での仲値±30銭
トルコリラ
15時時点での仲値±2円
ロシアルーブル
15時時点での仲値±8銭
メキシコペソ
15時時点での仲値±30銭
ブラジルレアル
楽天証券為替レートの仲値±1.5円
インドルピー
受注時の日本時間17時ごとの楽天証券為替レートの仲値±5銭
楽天証券では口座管理料や委託手数料も無料のため、外国債券購入にかかるコストは為替スプレッドのみです。
その他途中売却を行う場合は、その時の債券価格が反映されます。購入時の価格とは異なるため、価格が下がっていた場合は戻ってくる額も減少します。
なお途中売却は、原則発行日の翌営業日から償還日の5営業日前まで可能です。
外国債券でも発行元に問題があった場合は元本や利子の支払いが遅れることや、支払い不能になることがあります。トラブルを防ぐためには、信用格付けやカントリーリスクを意識して銘柄を選択することが大切です。
仕組債の手数料、取引コスト
国内債券、外国債券と同様に手数料は無料です。外貨で購入・決済する商品の場合は為替スプレッドが取引コストです。
債券の償還後にかかるコスト
債券で得た利益には税金がかかってきます。利子は利子所得にあたり、譲渡・返還は譲渡所得にあたります。
一律20.315%の税金が発生し、楽天証券で源泉徴収が行われていない場合には金額によって確定申告が必要です。
まとめ
ここまで、楽天証券で取引できる債券について見てきました。
内容を簡単にまとめておきましょう。
- 楽天証券では国内債券、外国債券、仕組債が取引できる
- 楽天証券は債券にかかる手数料が無料
- 外国通貨の取引では為替スプレッドがかかる
債券はあらかじめ決まった時期に償還されるため、将来必要な費用を運用したい時に向いている投資方法です。
特に国内債券には個人向け国債など、日本国が発行しているものもあります。国が最低金利を設定しているため安心して運用が可能です。
対して外国債券は国内債券に比べて為替変動リスクや価格変動が大きいことが特徴です。その代わり日本の債券よりも高利回りが期待できます。
その他にも自由にオプションが設定された仕組債も取り扱われているため、ニーズに合わせた運用が可能です。
低い利回りでも安定した運用を行いたい場合には、信用格付けや発行元を確認することも大切です。
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