楽天証券で預り金がマイナスになるケースと対処方法

楽天証券で預り金がマイナスになった場合、何か対処をする必要があるのでしょうか。

状況によって対処方法が異なるだけでなく、特に対処が必要ないケースもあります。

ただし預り金がマイナスになっている場合は申し込みできないサービスなどもあり、注意が必要です。

では楽天証券で預り金がマイナスになる原因や対処法を見ていきましょう。

楽天証券で預り金がマイナスになるケースと対処方法

預り金がマイナスになる主な原因

証券会社で株式取引を行う場合、現物取引と信用取引の2種類の取引方法を選択することができます。

預り金がマイナスになるのは、信用取引を行っている場合です。現物取引の場合、預り金以上に投資商品を購入することはできないためです。

株の価値がゼロになることはあってもマイナスになることはなく、現物取引のみを利用している場合は預り金がマイナスになることもありません。

しかし信用取引では、楽天証券に預け入れている資金以上の取引を行うことができます。預り金以上の金額を取引した場合、預り金がマイナスになります。

信用取引口座は別途開設が必要

信用取引を行うためには、総合口座を開設後に信用取引口座の申し込みが必要です。

そのため、総合口座のみを開設している状態では預り金がマイナスになることはありません。信用取引の口座開設後、取引を行った場合のみ預り金のマイナスが発生する可能性があります。

保証金と預り金の関係

預り金はあくまでも保証金とは別の資金です。信用取引で保証金が十分にある場合は、預り金以上に取引を行うことができます。

保証金維持率が下回らない限り、追証になることもありません。入金などの必要もなく取引を続けることができます。

預り金のマイナスを解決したい場合

現物株式買付や現引を行い、受渡日に預り金の残高が不足している場合は保証金から預り金に自動で振替が行われます。

一時的に預り金がマイナスになりますが、特に対処は必要ありません。すぐに解決したい場合は自分で保証金を預り金に振り替えることでマイナス表示はなくなります。

預り金がマイナスになるとできないこと

預り金がマイナスになっていると、マーケットスピードの無料条件を満たしている場合でも無料利用申請ができません。

解決するためには入金または、保証金から預り金に振替を行いましょう。

預り金がマイナスで対処が必要な場合

預り金がマイナスになった時に、保証金維持率も下回った場合は楽天証券が定めた期間内に入金が必要です。

追証発生時には、発生日の翌々営業日15時30分までに入金または建玉の決済が必要です。

必要な資金が入金されない場合は、全ての建玉が強制決済されます。

追証が発生した場合の解消方法

追証が発生した場合、原則楽天証券からお知らせとメールで連絡があります。追証額は、お知らせやメールに記載されている信用保証金管理画面から確認が可能です。

入金の場合は追証額に記載された金額と同額以上を入金することで解消可能です。

建玉決済の場合は、決済建玉の20％が追証金解消に充当できます。建玉決済のみで追証を解消する場合は、追証額の5倍を決済する必要があるため注意しましょう。

なお相場の回復や代用売却などでは追証が解消されません。

まとめ

ここまで、楽天証券の預り金がマイナスになる原因と対処法について見てきました。

内容をまとめておきましょう。

楽天証券で信用取引口座を開設している場合は、取引によって預り金がマイナスになることがあります。

保証金でまかなえる額のマイナスの場合は、保証金から預り金に振替することで対処が可能です。

状況によって、自動振替が行われることもあります。追証が発生している場合には入金や建玉決済などの対処を行いましょう。

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