楽天証券のFX自動売買ツールの特徴、手数料、利用方法

最終更新日: 2020年2月14日 記事内に商品プロモーションを含む場合があります

楽天証券のFX自動売買ツールの特徴、手数料、利用方法

楽天証券ではFX自動売買ツールを利用することができます。楽天証券の自動売買ツールにはMeta Trader4(MT4)が採用されており、大手ネット証券で唯一の取引ツールの利用が可能です。

楽天MT4には独自の特徴や手数料が設定されています。取引を行う上での詳細や、実際の利用方法などをまとめました。


楽天証券のFX自動売買ツールの特徴、手数料

楽天証券のFX自動売買ツールとは

楽天証券のFX自動売買ツールとは

楽天証券には手動取引だけでなくFXの自動売買を行う取引ツールがあります。MT4を使用することで、FXの自動売買が可能です。

MT4は楽天MT口座を開設することで利用できます。MT4は世界の投資家に利用されているメジャーな取引ツールで、EAと呼ばれる自動売買プログラムを使って自動売買を行います。

EAを導入することで、24時間休むことなく定められたルールに従って自動売買が可能です。取引だけではなくチャートをチェックすることで、移動平均やRSIなどのテクニカル指標も確認可能です。

楽天MT4には50種類以上のテクニカル指標が導入されています。

PCで操作することができ、2018年1月現在の推奨環境はWindows 7、Windows 8、Windows 8.1、Windows 10です。


楽天MT4の主な特徴

MT4の導入を行っている大手ネット証券は、楽天証券のみです。取引サーバは日本国内に設置されているため、取引を安心して行うことができます。

海外に取引サーバを持っている場合、ネット接続のトラブル発生時に回復が遅れる可能性もあります。日本国内にサーバを置くことで取引環境を安定させ、万が一の時にも素早い対応が可能です。

また楽天MT4ではバックテストにて、過去の相場でEAが有効に動いていたかを手軽に確認することができます。手作業で確認を行う必要がないため、EAの取引ルールが実際に活用できるのか、一瞬で判断がつきます。

自動売買を最適化するためのチューニング機能も搭載されており、その時の相場に合った自動取引が可能です。

元々標準で導入されているテクニカル指標を利用するだけでなく、投資家やアナリストが開発したインジケータの導入もできます。自分でカスタマイズを行うことで、レイアウトやチャートの設定が使いやすいように変えられます。


楽天RoboXも導入予定

楽天RoboXも導入予定

楽天独自のFX自動売買ツールも、MT4で利用できる予定です。楽天RoboXは当初2017年6月頃のリリース予定でしたが、サービス向上を目的に延期が発表されています。

楽天RoboXが導入されると、簡単な質問に答えるだけで売買方法をロボットが提案してくれます。メンテナンスも自動で行い、ストラテジーの入れ替えも行うシステムです。

利用料も無料で、楽天の独自ツールのためサポートも万全です。リリース予定ははっきりと決まっていませんが、外部のEA以外にも独自ツールの開発が進んでいることは大きな魅力です。


取引手数料は無料でスプレッドも原則固定

楽天MT4では取引手数料はかかりません。

ただし楽天MT4のスプレッドは通常のFX取引のスプレッドと異なります。通貨ベアごとのスプレッドとスワップポイントは下記の通りです。

楽天証券FX(MT4)のスプレッド

通貨ペア スプレッド(pips)
ドル/円 (USD/JPY) 0.5
ユーロ/円 (EUR/JPY) 1.1
ポンド/円 (GBP/JPY) 2
豪ドル/円 (AUD/JPY) 1.2
NZドル/円 (NZD/JPY) 2.8
ランド/円 (ZAR/JPY) 1.2
カナダ/円 (CAD/JPY) 2
スイス/円 (CHF/JPY) 2.8
トルコリラ/円(TRY/JPY) 6.8
メキシコペソ/円 (MXN/JPY) 0.7
ユーロ/ドル (EUR/USD) 0.6
ポンド/ドル (GBP/USD) 1.2
豪ドル/ドル (AUD/USD) 1.2
NZドル/ドル (NZD/USD) 2
ドル/スイス (USD/CHF) 1.6
ポンド/スイス (GBP/CHF) 3.6
ユーロ/ポンド (EUR/GBP) 1
ユーロ/スイス (EUR/CHF) 1.6
豪ドル/スイス (AUD/CHF) 2.4
NZドル/スイス (NZD/CHF) 2.8
豪ドル/NZドル (AUD/NZD) 2.8
ドル/カナダドル (USD/CAD) 2

楽天証券FX(MT4)のスワップ

通貨ペア 買いスワップ 売りスワップ
ドル/円 (USD/JPY) 172円 -292円
ユーロ/円 (EUR/JPY) -64円 4円
ポンド/円 (GBP/JPY) 80円 -172円
豪ドル/円 (AUD/JPY) 44円 -104円
NZドル/円 (NZD/JPY) 56円 -116円
ランド/円 (ZAR/JPY) 28円 -56円
カナダ/円 (CAD/JPY) 100円 -180円
スイス/円 (CHF/JPY) -120円 40円
トルコリラ/円(TRY/JPY) 84円 -284円
メキシコペソ/円 (MXN/JPY) 32円 -52円
ユーロ/ドル (EUR/USD) -4.52ドル 2.12ドル
ポンド/ドル (GBP/USD) -2.52ドル 0.92ドル
豪ドル/ドル (AUD/USD) -1.40ドル 0.60ドル
NZドル/ドル (NZD/USD) -1.20ドル 0.00ドル
ドル/スイス (USD/CHF) 2.00スイス -2.88スイス
ポンド/スイス (GBP/CHF) 1.20スイス -2.60スイス
ユーロ/ポンド (EUR/GBP) -1.60ポンド 0.40ポンド
ユーロ/スイス (EUR/CHF) 0.00スイス -0.80スイス
豪ドル/スイス (AUD/CHF) 0.80スイス -2.00スイス
NZドル/スイス (NZD/CHF) 0.40スイス -1.60スイス
豪ドル/NZドル (AUD/NZD) -1.20NZドル 0.00NZドル
ドル/カナダドル (USD/CAD) -0.10カナダドル 0.00カナダドル


スワップポイントのルール

対円通貨ベアの場合

スワップポイント受取は取引数量を10,000で割り、受取スワップの金額を掛けます。少数点第1位は切り捨てです。

スワップポイント支払の場合は取引数量を10,000で割り、支払スワップの金額を掛けます。少数第1位は切り上げます。


楽天MT4の時間表記

楽天MT4の時間表記

楽天MT4は東ヨーロッパで開発された取引ツールです。そのため基本の時間表記はヨーロッパのものです。

日本時間に換算するためには7時間を足します。なおサマータイムの場合は6時間を足す必要があります。


楽天MT4の取引ルール

楽天MT4では、1,000通貨単位での注文が可能です。注文時の1単位が10万通貨のため、1,000通貨は0.01と入力することで注文が可能です。

1回の注文では200万通貨単位まで注文ができます。合計額では最大で30億円相当の取引が可能です。

注文の種類も多く、成行注文以外にストリーミング注文、IF-DONE注文、IF-OCO注文、ワンクリック注文、トレーリングストップ注文が使えます。

決済ポジションの指定や両建注文も可能です。取引時間は原則24時間で6時55分から7時10分までシステムメンテナンスが行われるため利用が停止します。

アメリカのサマータイム時期は月曜の開始時間以外、時刻が1時間繰り上がります。

取引に必要な証拠金率は個人の場合、注文時点の元本の4%です。法人の場合は楽天証券が都度設定します。追証制度はなく、証拠金が0以下になった場合にロスカットが行われるシステムです。


VPSサービスが利用可能

VPSサービスが利用可能

VPSはバーチャルプライベートサーバーの略称で、VPSサービスはネットワーク上のPCにソフトウェアをインストールして作業を行うリモートデスクトップサービスのことです。

通常、MT4で自動売買を行う時はアプリケーションを常時稼動させておく必要があります。24時間取引を行うためにはMT4の画面を表示させなければなりません。

しかしVPSサービスを利用することで、24時間PCを稼動させておく必要がなく取引を行うことができます。自分のPCにMT4をインストールするのではなく、ネットに接続された仮想サーバーにMT4をインストールするためです。

もしMT4をPC画面の前にいる時だけ稼動させておきたいのであればVPSサービスはそれほど重要ではありませんが、万一PCが故障した時やネット接続が不安定になった場合でもVPSサービスを利用すれば安定した取引が可能です。

VPSサービスを利用している場合、PCだけでなくスマートフォンなどの端末からMT4を利用することも可能です。端末を問わずに取引状況の確認やメンテナンスが行えることが魅力です。


楽天証券のFX自動売買ツールを利用する方法

楽天証券のFX自動売買ツールの種類

楽天証券のFX自動売買ツールの種類

楽天証券のFX自動売買ツール、楽天MT4ではデモ口座の申し込みと本口座の申し込みが可能です。

デモ口座は必ず開設する必要はありませんが、楽天証券総合口座と楽天証券FX口座を開設している場合に利用できます。あらかじめデモ口座でEAの動作やMT4の使い方を確認することで、より取引をスムーズに行うことが可能です。


楽天MT4デモ口座の申し込み方法

楽天FXのマイページにログインし、MT4タブをクリックします。MT4口座を未開設の場合は本口座とデモ口座開設のボタンが表示されます。すでに楽天MT4の口座を開設済みの場合はMT4デモ口座開設のボタンのみが表示されます。

デモ口座に関する注意事項が表示されるため、内容を確認の上同意を行いましょう。その後デモ口座のパスワードを設定します。楽天MT4デモ口座では、MT4本口座とは異なるデモ口座独自のログインID、パスワードが発行されます。パスワードは5桁以上で、大文字英字、小文字英字、数字から2種類の利用が必要です。

デモ口座は何度でも作成が可能です。ログインIDやパスワードを忘れた場合は再度作り直すことで対応ができます。なおデモ口座はお金を使わずにテストを行う口座であり、実際に取引をするわけではありません。

実際の取引は本口座の申し込みが必要です。


楽天MT4口座の申し込み方法

楽天MT4口座の申し込み方法

楽天MT4口座を開設するためには、デモ口座と同様楽天証券総合口座とFX口座の開設が必要です。

楽天証券の総合口座、FX口座は2種類同時に申し込むこともできるため開設が終わってから楽天MT4口座開設の画面に進みましょう。

楽天FXのマイページにログインし、MT4のタブをクリックするとMT4口座開設のボタンが表示されます。その際下部にデモ口座開設のボタンも合わせて表示されるため、間違えずに選択しましょう。

開設ボタンをクリックすると「お取引に関わる重要書面の確認」の画面が現れます。MT4で取引を行う上で知っておく必要がある重要事項が表示されるため、内容を読み同意します。

その後、MT4クライアントターミナルにログインする際のパスワード設定を行います。パスワードはデモ口座と同様に5桁以上、大文字英字、小文字英字、数字から2種類を利用し作成が必要です。

楽天証券総合口座や楽天FXのパスワードではないため、独自のパスワードを設定しましょう。パスワード設定が終了すると、楽天MT4の口座開設が完了します。

ログインIDは楽天FXマイページのMT4タブから確認が可能です。画面上部のお客様コードの横と、ログイン情報の欄に記載されています。

MT4のパスワードは楽天FXマイページのMT4タブ内にあるログインパスワード再設定画面から変更や再設定も可能です。


楽天MT4のダウンロード

楽天MT4を利用するためには、口座開設だけでなくMT4をダウンロードする必要があります。楽天MT4のダウンロードは楽天証券のWebサイトから行えます。

ダウンロードボタンをクリックすると、使用しているPCの画面にファイル実行のポップアップが表示されます。

実行をクリックし、ライセンス条項に同意します。「次へ」をクリックすると実際にインストールがはじまります。

ダウンロードを開始すると一旦Web画面が立ち上がりますが、そのまま閉じて問題ありません。インストールが完了すると、再度ポップアップが表示されます。

完了ボタンをクリックすると、MT4のプラットフォームが起動します。合わせてデスクトップ画面に楽天MT4のアイコンが追加されるため、確認しておきましょう。

MT4のインストール完了後、自動でプラットフォーム画面が起動すると共に、デモ口座の申請画面が表示されます。

この画面からデモ口座を申請することはできないため、一度キャンセルを選択します。キャンセル後にログインIDとパスワードの入力画面が表示されます

あらかじめ決められたログインIDと設定したパスワードを使用してログインを行いましょう。

口座タイプの選択が行えるため、MT4本口座を利用する場合は末尾にLiveと表示されたタイプを選択し、デモ口座の場合は末尾にDemoが表示されたものを選択します。


ログイン画面を消してしまった場合の対処法

ログイン画面を消してしまった場合の対処法

もしログインIDとパスワードの入力画面を誤って消してしまった場合は、左上のファイルタブから取引口座にログインを選択することでログインが可能です。


楽天MT4の入出金方法

楽天MT4を利用するためには、入金が必要です。入金は楽天FX口座からの振替をすることで行えます。また出金も同様です。

楽天FX口座と楽天MT4の口座間は即時に振替が反映します。入金はFXリアルタイム入金、リアルタイム入金、通常振込入金の3種類から選択が可能です。

楽天MT4と楽天FX口座間の振替には上限金額や回数は設定されていません。メンテナンス時間を除く24時間いつでも振替を行うことができます。

MT4口座からの振替はMT4タブから振替を選択し、振替金額と入出金のどちらを行うかチェックを入れます。金額を入力し、確認ボタンをクリックすると振替金額と内容が表示されるため確認後振替を行います。


EAを導入する

楽天MT4を利用するためには、EAが必要です。チャートやテクニカル指標の確認は可能ですが、実際に取引を行う上では自分好みのEAを導入する必要があります。

楽天証券では独自のEAはまだ開発途中のため、外部のEAを利用することになります。有料の場合は購入し、楽天MT4に設定します。

他のMT4やPCからEA、インジケータを移動させるには楽天MT4内のファイルタブからデータフォルダを開くを選択します。表示されるエクスプローラの中からMQL4フォルダを選択すると、EAやインジケータを検索可能です。

EAはMQL4フォルダ内のExpertsに存在し、インジケータはIndicators内に格納されています。またスクリプトの場合はScriptsを選択します。

移動先のMT4クライアントターミナルでも同様のフォルダを開き、移動するEAなどをコピーペーストしましょう。移動完了後はMT4クライアントターミナルを再起動し、ナビゲーターのエキスパートアドバイザからEAを確認することができます。


まとめ

まとめ

ここまで、楽天証券のFX自動売買ツールについて見てきました。

内容をまとめておきましょう。

  • 楽天証券のFX自動売買ツールは楽天MT4
  • 日本国内の大手ネット証券では楽天証券が唯一MT4を導入している
  • 楽天証券総合口座と楽天FX口座開設後にMT4口座を開設可能

楽天証券でFX自動売買ツールを利用したい場合は、楽天MT4口座を開設します。MT4は基本的にアプリケーションを起動している間のみ取引を行うことができますが、楽天証券ではVPSサービスを利用することで、PCの電源を落としても24時間取引が可能です。

楽天MT4は自分で好きなEAを導入することで、取引を自動で行うことができます。テクニカル指標は50種類以上用意されており、カスタマイズも自由です。

手動取引ではなく一定のルールに従ったFX取引を行いたい場合には、楽天MT4を活用しましょう。

取引手数料は手動取引と同様無料ですが、スプレッドはやや異なるため確認しておくことをおすすめします。

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