楽天証券のポイントプログラムの内容と注意点
楽天証券では取引や保有資産に応じてポイントがたまるポイントプログラムがあります。
お得なのですが、たまるポイントが複数あったり、ポイントがたまる条件などもあり、しっかり把握しておく必要があります。
そこで、本ページでは楽天証券のポイントプログラムの内容や注意点を見ていきたいと思います。
楽天証券でたまるポイント、たまる取引
楽天証券ポイントと楽天スーパーポイント
楽天証券では楽天証券ポイントか楽天スーパーポイントがたまります。
どちらを選択するかは自由で、マイページから設定が可能です。
初期設定では楽天証券ポイントコースになっているため、楽天スーパーポイントをためたい場合には変更を行いましょう。
手数料のコース選択でポイントがたまる
楽天証券の国内株式取引には手数料コースが2種類あります。
超割コースといちにち定額コースです。
超割コースは1回の取引で手数料が決まり、いちにち定額コースは1日ごとに手数料が決まります。
楽天証券ポイントプログラムの対象は超割コースです。
一般の超割コースでは手数料の1%がポイントバックされます。
大口優遇は2%ポイントバックです。
大口優遇コースは、一定の条件を満たすことで自動で適用されます。
達成条件はまいにち判定とまいつき判定の2種類があり、まいにち判定の条件を達成すると翌営業日から大口優遇コースが適用され、まいつき判定の条件達成時は翌月に適用されます。
まいにち判定の達成条件は信用取引の当日新規建約定金額が5,000万円以上、または1か月の新規建約定金額の合計が5億円以上です。
当日15時時点での信用建玉残高が5,000万円以上ある場合も、大口優遇コースの適用条件となっています。
まいつき判定の達成条件は貸株の1か月平均残高が5,000万円以上、投資信託の1か月平均残高が5,000万円以上のどちらかを満たすことです。
ポイントプログラム対象の投資商品
楽天証券でポイントがたまる取引は以下の商品です。
国内株式取引
現物・信用ともに対象です。
投資信託
投信積立も対象です。
海外株式取引
米国株式、中国株式、アセアン株式が対象です。
日経225先物取引
ラージ、ミニ、日経225オプションも対象です。
その他
海外先物取引、金・プラチナ取引もポイントがたまります。
投資信託でポイントをためるには
楽天証券で投資信託を利用した場合、申し込み手数料の1%ポイントバック以外にもポイントをためる方法があります。
投資信託では投信積立サービスの税込手数料の1%がポイントバックされますが、保有残高によってさらにポイントをもらうことができます。
ハッピープログラムとマネーブリッジを利用することが、投資信託で効率良くポイントをためる方法です。
マネーブリッジは楽天銀行と楽天証券の口座連携サービスです。
マネーブリッジを申し込み、楽天銀行ハッピープログラムに登録することで投資信託の残高10万円ごとに毎月4ポイントを受け取れます。
ハッピープログラムは投資信託以外にも、株式取引やFX取引でもポイントがたまるサービスです。マネーブリッジとハッピープログラムを利用するには、楽天銀行の講座を保有していることが条件になります。楽天証券でポイントをためたい場合には楽天銀行の口座開設を検討することをおすすめします。
投資信託資産形成ポイントをためるには
マネーブリッジやハッピープログラムを利用できない方でも、資産形成ポイントを利用してポイントをためることができます。
資産形成ポイントは投資信託の保有残高によって受け取れるポイントです。
残高50万円以上を保有している場合、月々の保有額に応じてポイントが受け取れます。
MMF、外貨建てMMF、楽ラップ専用ファンド、ブルベアファンド以外の投資信託を月初時点で50万円以上保有している方が対象です。
月末時点の残高によって受け取れるポイントが変わります。
資産形成ポイントの獲得ポイント
保有残高に応じて毎月下記のポイントが付与されます。
保有残高 | 獲得ポイント |
---|---|
50万円から200万円未満 | 50ポイント |
200万円から400万円未満 | 100ポイント |
400万円から600万円未満 | 150ポイント |
600万円から800万円未満 | 200ポイント |
800万円から1000万円未満 | 300ポイント |
1000万円から2000万円未満 | 500ポイント |
2000万円以上 | 1000ポイント |
資産形成ポイントで受け取ることができるポイントは、「楽天証券ポイントコース」と「楽天スーパーポイントコース」のどちらを選択しているかによって、それぞれのポイントを受け取ることができます。
キャンペーンでポイントをためる
楽天証券では期間限定のキャンペーンも行われています。
キャンペーン情報を確認し、個別にエントリーすることでポイントを貯めることが可能です。
ポイント数は投資商品によって異なります。
その他にも商品がもらえるキャンペーンや、抽選でポイントがもらえるキャンペーンも豊富です。
楽天証券では不定期にキャンペーンの内容が変わるため、マイページからキャンペーン情報を確認しておきましょう。
また期間の定めがないキャンペーンもあり、家族や友達を紹介するだけで200ポイントが獲得できるお得なサービスも用意されています。
楽天証券でポイントがたまるタイミング、有効期間
楽天証券でポイントがたまるタイミング
楽天証券でポイントがたまるタイミングは、場合によって変化します。たまるポイントの種類や状況によっていつ付与されるのか、また有効期限なども確認が必要です。
超割コース
対象取引を行うと申し込み手数料の1%から2%がポイントバックされるシステムです。
ポイント付与のタイミングは、月ごとの最終営業日の翌日です。
投資信託資産形成ポイント
対象の投資信託残高が月末、月初ともに50万円を上回っているとポイントが還元されます。
ポイント付与のタイミングは翌月末です。
ご家族・お友達紹介プログラム
家族や友達に楽天証券の紹介メールを送り、入会してもらうことで紹介者と入会者に200ポイントがもらえます。
入会した家族や友達が楽天証券の口座を開設し、1,000円以上の入金を行うことが条件です。
ポイント付与のタイミングは、入金日の20時時点で楽天証券が1,000円以上の入金を確認した翌日になります。
なお紹介メールの有効期間は1年間になっているため、紹介日から1年以内に口座開設と入金を行う必要があります。
また紹介プログラムでは最大30,000円のキャッシュバックもありますが、口座開設の翌月1か月間の取引が対象です。
こちらの特典付与は対象月の翌月下旬になっています。
ハッピープログラム
楽天銀行とマネーブリッジを利用している方は、各種取引でハッピープログラムの取引件数と楽天スーパーポイントがたまります。
ハッピープログラムのポイント付与タイミングは、取引内容によっても異なります。
投資信託
対象月の月末時点で1か月間の平均残高が算出されます。ポイント付与は翌々月2日です。
投資信託以外の取引
約定日の2営業日後の翌日が対象月23日まで
翌月2日にポイント付与
約定日の2営業日後の翌日が対象月24日から翌月23日まで
翌々月2日にポイント付与
なお米国株式を含む海外株式では証券営業日が日本と異なるため、翌月付与の条件を満たしている場合でもポイント付与が翌々月になることがあります。
キャンペーンのポイント付与タイミング
楽天証券ではエントリーを個別に行うキャンペーンが開催されています。
キャンペーンのポイント付与タイミングはキャンペーン概要に記載されています。
申し込み前に確認しておきましょう。
ただしキャンペーンのポイント付与タイミングはあくまでも予定のため、確定した日にちは決まっていません。
対象月の翌月中旬から翌々月下旬に設定されていることが多くなっています。
楽天証券ポイントの有効期間
楽天証券では、楽天証券ポイントコースと楽天スーパーポイントコースが選択できます。
楽天証券ポイントの有効期間は最長で2年間です。
4月末から翌年3月末までに取得したポイントは、翌々年3月末が有効期間となります。
楽天スーパーポイントコースを選択した場合は、最後にポイントを獲得した月によって期限が変わります。
ポイント獲得をした月を含め、1年間が有効期間です。期間限定ポイントの獲得は期間延長に含まれません。
楽天スーパーポイントの有効期間
楽天スーパーポイントには通常ポイントと期間限定ポイントがありますが、楽天証券などの提携サービスから交換したポイントは通常ポイントに分類されます。
そのため1年間に1度以上ポイント獲得を行っていれば、有効期間切れになることはありません。
もし有効期間のことを考えるのであれば楽天スーパーポイントコースが有利ですが、投資に利用する場合、楽天スーパーポイントには使用上限が設定されています。
対して楽天証券ポイントは上限なく利用が可能です。
楽天スーパーポイントは1回の取引で上限30,000ポイント、1か月の上限が100,000ポイントです。
この上限を上回るポイントを使いたい場合は、楽天証券ポイントコースを選択するようにしましょう。
ポイントコースは一度設定するだけではなく、マイページから毎月自由に選択が可能です。
ポイント狙いで楽天証券を利用する際の注意点
ポイントの有効期限切れに注意
上述した通り、楽天証券でたまるポイントには有効期限が設定されています。
ずっと使わないでおくと有効期限が切れてしまうことがあるので注意が必要です。
楽天証券ポイントは最長2年間、楽天スーパーポイントは通常ポイントの最終獲得月を含む1年間です。
楽天スーパーポイントの場合は楽天サービスを定期的に利用してポイント獲得をしていれば有効期限が切れることはありません。
投資商品本体の価値が下がる可能性も
ポイント狙いで投資をはじめた場合、投資商品の元本割れリスクは理解しておく必要があります。
ポイントで多少手数料が還元されるため他の証券会社よりはお得ですが、投資した商品によってはポイントが増えても現金が減ってしまう可能性があります。
いくらポイントがたまっても、資産が減ってしまえばお得にはなりません。投資する商品はよく吟味することをおすすめします。
楽天スーパーポイントへの交換時の注意
楽天スーパーポイントへの交換方法は2種類あります。
自動で楽天スーパーポイントに交換される「楽天スーパーポイントコース」の利用か、手動でのポイント交換です。
いずれ楽天証券でポイントを利用しようと考えているのであれば、手動交換はおすすめできません。
提携サービスから手動交換された楽天スーパーポイントは、楽天証券で利用することができなくなるからです。
楽天スーパーポイントコースで自動交換された分に関しては、楽天証券のポイントとして利用できます。
もちろん楽天市場などで、楽天スーパーポイントとして利用することが決まっている場合は手動交換しても問題はありません。
ポイント買付サービスは対象商品が限定されている
楽天証券ポイントが利用できるのは、投資信託の買付です。
株式などが購入できるわけではありません。
投資信託を購入したい方には最適ですが、それ以外の取引をメインに行っている場合は他の使い道を考えましょう。
楽天証券ポイントは楽天スーパーポイントだけでなく、JMBマイルにも交換可能です。
楽天証券で使い切ることだけでなく、他のポイントとして活用することもおすすめです。
ポイント付与対象にならない取引とは
楽天証券の取引すべてがポイント付与対象になるわけではありません。
取引の内容によってはポイントがつかないものも多数あります。
基本的には超割コースを設定するか、ハッピープログラムを利用することが前提になります。
楽天証券のポイント付与対象の取引は、基本的に申し込み手数料がかかる商品です。
手数料の一部をポイントバックしていることが多いため、申し込み手数料が無料のコースや取引では基本的にポイントがつきません。
他には保有残高や取引金額に応じたポイント付与がありますが、少額取引の場合はあまり期待できません。
大口取引の方が有利になる
楽天証券でポイントがたまる主な方法は、超割コースを利用することです。
取引額が大きい場合や保有残高が多い場合には通常の1%ではなく、2%のポイントバックを受けることができます。
ただし取引額は最低でも5,000万円以上必要になるため、条件を満たすには1か月間で多くの取引を行わなければいけません。
ポイントはすぐに付与されるわけではない
条件にもよりますが、基本的にポイント付与は翌月か翌々月になります。
特別なキャンペーンでは更に付与まで時間がかかることもあります。
ポイントが使えるまでに時間を要することも理解しておきましょう。
キャンペーンには忘れずにエントリーする
楽天証券では楽天の他サービスと同様に、エントリー式のキャンペーンが開催されています。
エントリーをしていない場合、対象になっていてもポイントは付与されません。
キャンペーンは楽天証券のページで確認することができるため、定期的にチェックが必要です。
毎月違うキャンペーンが行われているため、対象になる可能性があるものは個別にエントリーしておきましょう。
楽天銀行と連携するとお得
楽天証券を利用する場合、楽天銀行を経由することが一番お得です。
楽天銀行を利用する場合、ハッピープログラムも利用できます。
楽天証券の取引を行うとハッピープログラムの対象になります。
楽天銀行の口座を持っていない場合は対象にならないため、ポイント狙いで楽天証券を利用するのであれば口座を楽天銀行に設定することが最適です。
マネーブリッジとハッピープログラムは、楽天証券で効率的にポイントをためるには欠かせません。
家族や友達を紹介してポイントを稼ぐ際の注意点
楽天証券には家族や友達を紹介すると、ポイントがもらえるサービスがあります。
ただしどこから申し込んでもポイントがもらえるわけではなく、紹介メールのアドレスから申し込んでもらう必要があります。
また入会すれば自動的にポイントがもらえるわけではありません。
1,000円以上の入金が必須です。紹介した側だけでなく入会者も200ポイントがもらえるため、どちらにとってもお得なシステムです。
積極的に取引を行うつもりであれば、現金30,000円のキャッシュバックを受けるチャンスもあります。
まとめ
楽天証券のポイントプログラムの内容や注意点について見てきました。内容をまとめると以下のようになります。
- 楽天証券ポイント、楽天スーパーポイントから選択してためることができる
- 投資信託の保有でも残高に応じてポイントがたまる
- ポイントの有効期限や使いみちに要注意
楽天証券では様々な商品の取引に応じてポイントがたまり、ためるポイントも楽天証券ポイントと楽天スーパーポイントから選択することができます。
楽天証券の中でポイントを使う場合は楽天証券ポイント、楽天グループで幅広にポイントを使いたい場合には楽天スーパーポイントを選択するのが良いでしょう。
取引だけでなく、投資信託は保有残高に応じて「投資信託資産形成ポイント」がたまるので、投資信託で長期投資したい人にとっては運用益に加えてポイントも加算されるので便利です。
ポイントには有効期限がありますので、使いみちをしっかり考えてお得に活用していきたいですね。
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