楽天証券の逆指値注文の特徴と注文可能なツール
楽天証券では、成行注文以外にいくつかの注文方法があります。指値注文と逆指値注文はチャートを見ながら注文を行うだけでなく、あらかじめ条件指定を行うことで目的の価格に到達した時に注文が行える注文方法です。
ここでは逆指値注文の特徴やメリット、注文可能なツールなどを紹介します。また逆指値注文の活用方法についても解説しています。
楽天証券の逆指値注文の特徴と注文可能なツール
逆指値注文とは
逆指値注文は、株価がある一定の価格になった時に注文を行う注文方法です。指値注文は指定した価格以下で買い注文が行なわれ、指定した価格以上で売り注文を行う注文方法ですが、逆指値注文は指値注文と反対の注文を行います。
逆指値注文は、指定した値段を超えた時に買い注文を行うか、指定した値段を下回った場合に売り注文を行いたい時に利用します。指値注文では注文できない条件を指定できるため、活用方法が幅広いことが特徴です。
逆指値注文のメリット
逆指値注文は、最初に価格を指定しておくことにより自動発注が行われることが魅力です。例えば一定の価格を超えた時点で買い注文を入れたい場合、ちょうどその価格を超えた時点で注文を行えるとは限りません。
一日中株価を見ている投資家であれば株価の動きを常にチェックすることができますが、一般的な投資家は常に画面の前にいるわけではありません。逆指値注文や指値注文は、相場が動いた時に的確な注文を行えるメリットの大きい注文方法です。
特に仕事をしていて価格の変動を長時間確認できない時など、逆指値注文を使うことで大きな損失を防ぐことができます。
何らかの事情で大きく相場が動いた時に、損切りや追加購入を行うことができるためです。ただし、相場が急変した場合は指定した金額が成立しないケースがあります。この場合は逆指値注文と指値注文を組み合わせるのではなく、逆指値注文と成行注文を組み合わせて注文を行う方が確実です。
逆指値注文が注文可能なツールとは
楽天証券で逆指値注文が可能なツールは楽天証券のWebサイト、マーケットスピード、iSPEED、モバイルサイトの4種類です。
逆指値注文を利用したい場合は、取引画面で逆指値注文をクリックします。条件を入力する欄があり、注文数量や株価がどの価格になった時に注文を行うか入力をします。
また逆指値付き通常注文を行う場合は、通常注文の条件を入力した上で逆指値注文の条件も同時に入力します。
また対応商品は国内株式と株価指数先物、オプション取引です。
楽天証券の逆指値注文を活用した取引手法
楽天証券の逆指値注文の活用方法
楽天証券の逆指値注文には、主に5種類の活用方法があります。
逆指値注文でリスク回避を行う方法
もっとも一般的な逆指値注文の活用方法です。自分が考えていた相場とは逆の方向に相場が動いた場合、株価チャートを見ることができないと損失が大きくなっていきます。あらかじめ逆指値注文を行っておくと、一定の価格に到達した時に株を売買することができます。
たとえば株価が1,000円の時に買い注文を入れ、相場が上がることを想定している場合に念のため930円で売り逆指値注文を入れておきます。もし株価が1,000円よりも上昇を続けた場合は注文が執行されません。
しかし相場が予想とは異なり下落してしまった時、930円で売り逆指値注文を行っておくことで70円の損益で確定します。それ以上下落してしまった場合でも、損失を最小限に食い止めることが可能です。
信用取引では、売建注文を行うこともできます。その場合は1,000円で売り建玉を保有し、相場がそのまま下落することを予想しています。もし予想と反して相場が上昇してしまう場合に備えて、1,060円で買い逆指値注文を出しておきます。
これによって相場が上昇してしまった場合でも、60円の損益で確定します。
指値注文と組み合わせて利食いを狙う方法
逆指値注文は、指値注文と組み合わせることで利益確定と損失限定の両方を狙うことができます。たとえば1,000円で株を購入します。この時、相場はこのまま上昇すると予想しているため、1,100円で売り指値注文を入れておきます。しかし思惑通り1,100円まで相場が上昇するとは限りません。
同時に960円で売り逆指値注文を出しておくと、もし予想に反して相場が下落した場合は40円の損益で済みます。予想通り株価が上昇した場合は1,100円で利益の確定が可能です。
逆指値注文で利益確定を行う方法
逆指値注文は、利益を確定したい場合にも活用できます。たとえば1,000円で買った株が1,300円まで上昇を続けている場合です。まだ上昇を続けており、利益が大きくなる可能性はあります。
しかしチャートをずっと見続けることができない状況の時に、相場が下落してしまうと利益が少なくなってしまいます。場合によっては相場が大きく変化して、利益が生まれない可能性もあります。この時1,250円で売り逆指値注文を出しておくことで、相場が下落してしまった時の利益確保が可能です。
もちろん売り逆指値注文を出した時点で300円の利益が出ているため、その場で売り注文を出しても問題はありません。しかし相場がまだ上昇を続ける可能性が高い場合、1,300円で利益確定をしてしまうと得られる利益は少なくなります。1,250円の売り逆指値注文はあくまでも安全策のためで、相場が上昇すると予測している場合に利用するものです。
トレンドフォローに活用する方法
逆指値注文は、株価が上昇を続けている時や下落を続けている際にも利用できます。
たとえば1,000円で株を買い、950円で売り逆指値注文を出しておきます。結果として950円まで相場が下落することがなく1,100円まで株価が上昇しました。
この時、950円で指定した売り逆指値注文を1,050円に訂正します。この時点で、50円の利益は確定されました。その後も相場が上昇し続け1,250円まで株価が上がったところで、売り逆指値注文を1,200円に訂正します。
結果1,200円まで相場が下がった場合でも、200円の利益を得ることができます。徐々に逆指値注文を変更しておくことで、利益確定が行いやすくなるため便利です。
レンジ抜けの買い・売り注文に活用する
例として、ある銘柄が1,000円から1,200円のボックス圏内に留まっている時に活用する方法です。1,200円に近づき圏内を超える場合は更に相場が上昇する可能性が高いと思われる時に、1,220円で買い逆指値注文を出しておきます。
買い逆指値注文を出しておくことで、チャートを見ることができない状況でもちょうどレンジを抜けた価格で注文を確定させることができます。
まとめ
ここまで、逆指値注文の内容や活用方法について見てきました。
内容を簡単にまとめておきましょう。
- 逆指値注文は一定の価格以上で買い、一定の価格以下で売りができる注文方法
- 逆指値注文を使うことでチャートを見られない時でも注文が可能
- 逆指値注文はリスク回避に活用できる
楽天証券では複数の注文方法がありますが、中でも逆指値注文は活用しやすい注文方法です。条件指定を行うことで、あらかじめ考えていた価格に相場が到達したところで買い注文や売り注文を出すことができます。
自動的に注文が執行されるため、画面を見られない時でも相場の動きに対応可能です。注文を必ず確定させたい場合は成行注文と組み合わせることが必要ですが、指値注文と組み合わせることで利益確定と損失限定が両方可能な仕組みを作れます。
逆指値注文はWebサイトだけでなくスマホアプリのiSPEEDやモバイルサイトでも可能なため、外出先でも手軽に条件指定が行えます。うまく活用することで損失を少なくするだけでなく、利益を確実に生み出せる注文方法です。
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