楽天証券の自動入出金(スイープ)サービスの特徴とメリット
楽天証券には、楽天銀行と連携することでさまざまなサービスを受けることができる「マネーブリッジ」があります。そのサービスの中に自動入出金(スイープ)があり、楽天証券口座の資金をスムーズに移動させることが可能です。
ここではスイープの特徴やメリット、利用するまでに必要な手続きをまとめています。
楽天証券の自動入出金(スイープ)サービスの特徴とメリット
スイープ入金と出金の特徴
スイープサービスは2017年2月18日に誕生した、比較的新しいサービスです。
スイープは自動で楽天証券口座の資金と楽天口座の預金を移動できることが特徴です。具体的には、楽天証券で株や投資信託などの商品を購入する際に、楽天証券口座に資金がない場合でもそのまま購入ができます。
入金の場合、投資商品購入時に楽天銀行の預金から自動的に資金を振り替えます。手動で楽天証券に資金を移動させる必要がなく、スムーズな売買が可能です。
出金の場合は、楽天証券口座内の資金を毎営業日ごとに楽天銀行へ自動で出金します。手続きの必要はなく、22時頃に自動的に楽天証券の預り金が楽天銀行に移動するため手間がかかりません。
スイープサービスのメリット
スイープサービスはマネーブリッジの設定を行っているかたのみが利用可能です。マネーブリッジは無料で設定することができ、スイープサービスも無料で使うことができます。
入金の場合、一般的には楽天証券の残高を確認してから入金手続きを開始します。銀行にログインし、銀行の預金残高を確認した上で入金額を設定する必要があります。また、入金が反映されているかの確認も必要です。
通常振込入金の場合、入金反映に一定の時間もかかります。スイープサービスを設定している場合、商品買付時に自動で手続きが行われるため、ログインや入金確認作業が必要ありません。
楽天証券内のマイページで楽天銀行の預金残高も確認を行うことができるため、銀行のサイトにログインする手間も省けます。
出金の場合は通常楽天証券から出金手続きを行い、銀行のサイトにログインし入金が反映しているかを確認する必要があります。しかしスイープサービスでは毎営業日に自動で資金が楽天銀行に移動するため、ログインや確認をする必要がありません。
またマネーブリッジを設定することで、楽天銀行の優遇金利が適用されます。楽天証券内の預り金は営業日ごとに楽天銀行に移動するため、優遇金利も自動で適用されます。
スイープ入金の対象商品とは
楽天証券のスイープサービスは、対象商品が決まっています。買付時に自動入金が行われる商品と注文を紹介しましょう。
国内株式
買い注文と訂正注文の際にスイープが行われます。立会外分売、公募増資、IPO、即日徴収規制銘柄などは対象外です。
信用取引
新規注文、訂正注文、現引注文時にスイープが行われます。
投資信託
買い注文、積立設定時にスイープが行われます。積立設定は証券口座からの引き落とし設定に限ります。
国内債券
買い注文時にスイープが行われます。なお、円貨決済の場合に限ります。
外国債券
買い注文時にスイープが行われます。なお、円貨決済の場合に限ります。
楽ラップ
新規申込と増額申込時にスイープが行われます。
楽天証券のスイープ入金対象外商品
デリバティブ口座取引はスイープ入金の対象外です。
海外株式、金・プラチナ、楽天FX、先物オプション、外貨建MMF、公社債投は自動で入金が行われません。
対象外商品もいくつかありますが、国内株式や投資信託などを購入する際はスイープサービスが活躍します。
マネーブリッジの設定を行うだけで利用できる
マネーブリッジの設定を行うと、2018年1月時点ではスイープサービスが自動的にオンに設定されます。特に手動で変更を行う必要がなく、そのままスイープサービスを利用できるため便利です。
スイープサービス以外の入出金サービスが併用可能
スイープサービスを利用している場合でも、らくらく入出金やリアルタイム入金、通常振込入出金などのサービスを利用することができます。
スイープ出金よりも早く出金したい場合や、楽天証券の預り金を増やしたい場合には別の入出金サービスを併用することで対処が可能です。
スイープサービスは手数料も無料
スイープサービスは利用料もかからず、設定も無料で行うことができます。また入出金の際の手数料も楽天証券が負担するため無料です。
楽天証券の自動入出金(スイープ)サービスを利用するまでの流れ
楽天証券の総合口座を開設する
スイープサービスは楽天証券の現物取引、信用取引で利用可能です。総合口座を開設後、必要に応じて信用取引口座も開設しましょう。
総合口座は簡単な手続きで開設が完了します。信用取引口座は別途手続きと審査が行われます。
楽天銀行の口座を開設する
楽天銀行の口座を持っていない場合は、楽天証券の口座と合わせて開設手続きを行います。スイープサービスを利用するためには、楽天銀行の口座が必要になるためです。
楽天銀行口座は楽天証券口座と同時開設も可能で、スムーズに手続きを行うことができます。
マネーブリッジを設定する
楽天証券総合口座と楽天銀行口座の開設後、マネーブリッジを設定します。楽天証券と楽天銀行の口座を持っている場合、どちらかのサイトからマネーブリッジカンタン申込を行うことができます。
所要時間は約1分ほどで、手続きはすぐに終了します。楽天証券のマイページからは設定・変更画面のポイント・楽天銀行連携を選択しましょう。マネーブリッジ申込のボタンが表示されます。
楽天銀行のマイページからも設定が可能です。楽天銀行のマネーブリッジボタンから、マネーブリッジ申込を選択することで設定ができます。
申込手続きは名前、生年月日の確認や暗証番号の確認など比較的簡単に終わります。マネーブリッジに関する規約に同意し、設定は完了です。手続きが完了するとメールでメッセージが届きます。
営業日の17時までに申込を行うと、原則当日中に手続きが完了するためスムーズです。17時以降の申込は翌営業日に手続きが完了します。
スイープサービスを設定する
スイープサービスは原則自動で設定がオンになっているため、手動設定は不要です。変更を行いたい場合や、一時的に使用しない場合はマイページログイン後に設定を変更しましょう。
設定の変更はマイページ内のホームタブ下部の「銀行連携」をクリックします。自動入出金(スイープ)サービスの欄にある設定ボタンを選択し、「設定する」「設定しない」のチェックボックスにチェックを入れるだけで変更が可能です。
またスイープサービスの設定画面では出金の際証券口座預り金に残したい金額がある場合、設定することができます。一定の金額を楽天証券口座に残しておきたい場合は設定を変更しておきましょう。
なお、設定変更には楽天証券の取引暗証番号が必要です。
まとめ
ここまで、楽天証券のスイープサービスについて見てきました。
内容をまとめると以下のようになります。
- スイープサービスはマネーブリッジを設定することで利用可能
- 投資商品購入時に自動で入金が行われるため便利
- 出金は営業日の22時頃に自動で行われる
スイープサービスを設定することで、別途銀行へのログイン作業がなくなりスムーズに投資商品の売買を行うことができます。マネーブリッジを設定しているかたのみの特典で、出金も自動的に行われることが特徴です。
マネーブリッジでは楽天銀行の優遇金利も適用されますが、スイープサービスを設定しておくことで楽天証券の資金も毎日楽天銀行に移動します。そのため出金手続きを別途手動で行う必要がなく、優遇金利が適用されます。
マネーブリッジもスイープサービスも無料で利用することができ、必要がない場合は設定解除も自由です。毎回投資商品購入時に残高を気にすることが面倒な場合に便利なサービスです。
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