SBI証券で豪ドルに投資する方法、商品
SBI証券には、豪ドルに投資できる商品が複数あります。
豪ドルは外貨入出金にも対応しているため、外貨決済も可能です。住信SBIネット銀行口座を保有している場合は、外貨決済での取引も手軽にできます。
ここではSBI証券で豪ドルに投資する方法や、注意点などを紹介します。
SBI証券で豪ドルに投資する方法
外貨建MMF
SBI証券では、外貨建MMFで豪ドルに投資が可能です。取り扱われているMMFはニッコウ・マネー・マーケット・ファンドです。
2018年5月の直近利回りは0.568%で、スポット買付と積立に対応しています。
SBI証券では豪ドルが外貨入出金に対応しているため、住信SBIネット銀行口座を持っているかたは豪ドルの入出金が可能です。
住信SBIネット銀行の為替手数料はSBI証券の為替手数料に比べて安く設定されているため、手数料を軽減して外貨建MMFの買付ができます。
また豪ドル建債券の利金や償還金を外貨で受け取っている場合は、MMFの買付に利用できます。
豪ドル建MMFの特徴
外貨決済の場合は、10豪ドル以上1豪セント単位で買付が可能です。円貨決済では5,000円以上1円単位で買付できます。
積立買付は円貨決済のみ対応しており、5,000円以上1円単位で可能です。売却は1豪セント単位で受け付けています。
外貨建MMFは投資信託の一種で、特定の通貨に投資したいかたに向いている商品です。
外国株式
SBI証券にオーストラリア株はありませんが、米国株式などでオーストラリアの株式に投資できます。
豪ドルに投資できる主な外国株式
ウエストパックバンキング
オーストラリアの大手銀行に投資できるADRです。SBI証券の売買代金ランキング5位の商品でもあり、多くの購入者がいる株式です。
外貨建債券
SBI証券では豪ドル建の外貨建債券に投資が可能です。2018年5月時点では、2種類の豪ドル債券が買付できます。
SBI証券で買付できる豪ドル債券
トヨタモータークレジット 利付債
利払日は4月28日と10月28日の年2回で、利率は2.450%に設定されています。参考利回りは2.407%で償還日は2021年10月28日予定です。
フィンランド地方金融公社 利付債
利払日は5月8日と11月8日の年2回で、利率は0.500%に設定されています。参考利回りは3.521%で償還日は2029年5月8日予定です。
FX
SBI証券のFXでは、20通貨ペアを取り扱っています。豪ドルに投資できる通貨ペアは2種類です。
豪ドル円と豪ドル米ドルが豪ドルに投資できる通貨ペアで、豪ドル円は1,000豪ドル単位から、豪ドル米ドルは1万通貨単位から取引できます。
FXは通貨の交換で利益を出す取引方法で、豪ドルそのものに投資したいかたに向いています。日本円でFX口座に入金し、豪ドルの売買が可能です。
投資信託
SBI証券では2,000本以上の投資信託が扱われており、豪ドルに関連するファンドも数多く用意されています。オーストラリアの株式、債券、REITなどに興味があるかたに最適です。
SBI証券で買付できる主な豪ドルファンド
One MHAM豪ドル債券ファンド
毎月決算型のファンドで、主にオーストラリアの公社債が投資対象です。信託報酬は1.35%で買付手数料は無料です。
ニッセイオーストラリア高配当株ファンド
主にオーストラリアの株式に投資します。毎月分配型で、買付手数料は5,000万円未満の場合3.78%です。
信託報酬は1.7928%程度に設定されています。
短期豪ドル債オープン
主に豪ドル建の公社債や短期金融商品が投資対象です。毎月分配型で、買付手数料は500万円未満の場合2.16%です。
信託報酬は0.972%に設定されています。
オーストラリアREIT・リサーチ・オープン
オーストラリアのREITが投資対象の毎月分配型ファンドです。買付手数料は1.89%で、信託報酬は1.7064%程度です。
DIAM新興国ソブリンオープン通貨選択シリーズ(豪ドルコース)
投資対象は米ドル建の新興国ソブリン債ですが、豪ドルで為替ヘッジを行うため、豪ドルの影響を受けやすいファンドです。
買付手数料は無料で、信託報酬は1.649%です。また信託財産留保額が0.1%に設定されています。
UBSオーストラリア債券オープン
豪ドル建の国債、州政府債や国際機関債が主な投資対象です。買付手数料は1億円未満の場合2.16%に設定されています。
信託報酬は1.08%、信託財産留保額は0.30%です。
SBI証券で豪ドル商品に投資する際の注意点
SBI証券の豪ドル商品に投資する際の共通した注意点
どの豪ドル商品に投資する場合でも、為替変動によるリスクに注意が必要です。
オーストラリアは新興国に比べると利率が低く設定されていますが、値動きも大きい通貨です。
豪ドルに投資する際には、最近の値動きや国の状況などを合わせて確認しておきましょう。
SBI証券で豪ドル建MMFに投資する際の注意点
SBI証券の豪ドル建MMFは、比較的少額から投資できる商品です。買付や売却にはいくつか注意点もあります。
円貨決済と外貨決済を選択する
外貨建MMFは円貨決済と外貨決済を選択できます。円貨決済の場合は為替取引の手間をかけず取引ができますが、SBI証券で定められた為替手数料が発生します。
また売却後の利益を外貨で円貨で受け取った場合、その時のレートで価値が換算されます。外貨で決済した場合は、後から都合の良い時に円貨に交換が可能です。
外貨決済の場合は住信SBIネット銀行の活用がおすすめ
元々債券の運用などで外貨を所有している場合は問題ありませんが、円貨を外貨に交換する場合は住信SBIネット銀行を活用しましょう。
SBI証券の為替取引手数料は豪ドルの場合片道1円です。住信SBIネット銀行では片道25銭の手数料で豪ドルに交換できます。
住信SBIネット銀行からSBI証券への外貨入出金は手数料無料のため、住信SBIネット銀行を利用すると外貨決済時の手数料が安くなります。
元本割れのリスクがある
MMFは元本割れの危険性が少ない商品ですが、外貨建の場合は為替リスクがあります。
円貨に交換した際に元本割れを起こすリスクはあるため、注意が必要です。
外国株式に投資する際の注意点
豪ドルに投資できる商品が少ない
SBI証券は外国株式を豊富に取り扱っていますが、オーストラリア株は取り扱われていません。
米国株のADRなど米ドル建で他国企業の株式を購入するシステムはありますが、オーストラリアの株式は数が少なく選択肢も少なめです。
ETFの場合はオーストラリアに特化した商品は少なく、複数の国を取り扱う商品が大半です。
外国株式でオーストラリアの商品に投資したい場合は、投資信託の方が選択肢が増えます。
豪ドル建債券に投資する際の注意点
豪ドルに投資できる商品が少ない
SBI証券の豪ドル建債券は、2018年5月時点では2種類です。
米ドルのように多くの債券から選択できるわけではないため、注意が必要です。
利率はあまり高くない
豪ドル建債券は、米ドルやユーロのような通貨に比べると高い利率が設定されています。
しかし新興国の債券と比べると利率は低めです。為替変動リスクもあるため利率以上にマイナスが発生するケースがあります。
オーストラリア国債には投資できない
SBI証券で取り扱われている債券は、2018年5月時点で利付債のみです。
国債は取り扱われていないため、オーストラリア国債に投資したい場合は他社を検討しましょう。オーストラリア国債を取り扱う証券会社は、SMBC日興証券や野村證券などがあります。
SBI証券でオーストラリア国債を含む商品に投資したい場合は、投資信託が利用できます。
投資信託に投資する際の注意点
手数料によるコストを考慮する
投資信託の場合、買付手数料、信託財産留保額、解約手数料など運用や解約に手数料が発生します。買付手数料や解約手数料は無料のファンドも増えていますが、信託報酬はどの投資信託でも必要です。
日本円の投資に比べると、豪ドル債券やオーストラリア株式に投資するファンドの信託報酬は高めです。
買付手数料が発生するファンドも多いため、投資信託の運用コストを下げたい場合は商品の手数料を詳しく確認しておきましょう。
FXで豪ドルに投資する際の注意点
レバレッジの設定に注意する
FXでは外貨預金と異なり、預り金以上の取引が可能です。SBI証券では25倍までレバレッジを設定できるため、預けている資金の25倍まで取引ができます。
利益が出ている場合は特に問題ありませんが、急激に相場が下がるなど大きな変動があった場合預けている資金では足りず資金を追加する必要があります。
ロスカット設定などである程度大きなマイナスを防ぐことはできますが、無理のないレバレッジ設定を行うことが大切です。
SBI証券は1,000通貨以上の取引に限定される
SBI証券のFXは、原則1万通貨以上の取引に限定されています。豪ドル円の場合はミニ取引が可能で、1,000通貨以上で取引ができます。
豪ドル米ドルは1万通貨以上の取引に限定されます。
少額で為替取引をしたい場合は、SBI証券のFXはやや不向きです。たとえば同じSBIグループのSBIトレードFXでは、1通貨からの取引ができます。
少額で外貨預金のように取引を行いたい場合は、SBI証券以外のFXも検討してみましょう。
まとめ
ここまでSBI証券で豪ドルに投資する方法について見てきました。
内容をまとめておきましょう。
- SBI証券では外貨建MMFや債券、FX、投資信託などで豪ドルに投資可能
- 豪ドルそのものに投資したい場合はFXが最適
- 債券、株式に投資したい場合は投資信託が最適
SBI証券で豪ドルに投資する方法はたくさんあります。
株式や債券などは数が少ないため、外貨建MMF、FX、投資信託などが適しています。
外貨建MMFは少額から取引が可能で、積立にも対応していることが特徴です。FXは為替取引を行うため、豪ドルそのものに投資ができます。
投資信託は商品数が豊富で、オーストラリアの債券や株式、REIT、豪ドルによる為替ヘッジなど多様な商品に投資が可能です。
豪ドルは先進国より利率が高いため利率の恩恵も受けることができますが、新興国に比べると利率が下がってきています。
為替相場の値動きが大きいことも特徴で、投資する際は為替変動リスクに注意が必要です。
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