SBI証券でクロス取引を活用して株主優待をお得にもらう方法

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SBI証券でクロス取引を活用して株主優待をお得にもらう方法

SBI証券では信用取引売りを利用して、株主優待をもらうことができます。

一般的にクロス取引と呼ばれますが、SBI証券内では同じ取引方法を2種類の呼び名で分けています。

SBI証券内でつなぎ売りと呼ばれているものが、現物買いと信用売りを利用したクロス取引です。

ここではSBI証券のクロス取引(つなぎ売り)の詳細や注意点などをまとめました。


SBI証券でクロス取引を使って株主優待をもらう方法

SBI証券でクロス取引を行う方法

SBI証券でクロス取引を行う方法

SBI証券でクロス取引と呼ばれている取引は、コールセンター経由で行います。同じ内容で「つなぎ売り」と呼ばれる取引が株主優待取得に利用可能な取引です。

内容自体はコールセンター経由のクロス取引も、インターネット注文で行う繋ぎ売りも同じです。

SBI証券では、コールセンターでクロス取引の受付を行っています。この場合のクロス取引は現物取引を利用し、買い注文と売り注文を同一価格で同時に行います。

コールセンター側で処理を行ってくれるため、間違いがないことが魅力です。SBI証券が取引の相手となり、顧客の売却注文と買付注文を取引所の立会外取引として市場価格が動かない時間に行います。


クロス取引の受付時間帯

平日8時から18時のコールセンター受付時間が対象です。15時30分以降の注文は翌営業日の終値取引扱いです。


クロス取引の手数料

コールセンターで受付しているクロス取引は、コールセンター所定の手数料がかかります。

片道手数料は約定代金1億円まで約定金額の0.0108%に定額税込5,400円を足したものか、最低手数料の10,800円です。

約定代金1億円を超える場合は、約定代金の0.0108%が手数料です。


信用取引を利用したクロス取引

コールセンターでのクロス取引は手数料が最低10,800円かかってしまうため、株主優待目的での利用には適していません。

SBI証券では信用取引売りと現物取引買い注文を同時に行うことで、クロス取引と同じ状態を作ることができます。この場合のクロス取引はつなぎ売りとも呼ばれ、株主優待取得に適した方法です。

多くのかたが利用しており、株主優待の権利付き最終日が近づくと、売り残数がなくなることもあります。

SBI証券で株主優待をお得に取得したい場合には、つなぎ売りと紹介されている信用取引を利用した売買を行いましょう。

信用取引でクロス取引を行う場合は自分で注文を確定させる必要がありますが、その分手数料も安いためです。株主優待の利益が手数料を上回るため、お得に株主優待取得が可能です。


信用取引を利用して株主優待を取得する方法

信用取引売りと現物取引買い注文を同数量同価格で同時に約定するには、市場が動いていない時間帯に注文を行う必要があります。

また株主優待を取得するには、権利付き最終日9時までに取引を確定しましょう。

まず信用売り注文を確定し、その後に現物買いで同数量、同価格の注文を確定します。

市場が開いた後、注文が約定しているか確認を行うとクロス取引の手続きは完了です。

後は株主優待確定後に現渡を行い、クロス取引を終了します。現渡は市場が動いている時間帯でも問題ありません。


信用取引のクロス取引で株主優待をもらう場合のポイント

注文は一般信用取引で行う

株主優待目的でクロス取引を行う場合は、必ず一般信用取引を選択しましょう。

一般信用取引では、逆日歩が発生しないためです。逆日歩は発生しないこともありますが、銘柄によっては高額な手数料がかかるケースがあります。


同数量、同価格を注文する

クロス取引は同数量、同価格を信用売りと現物買いで約定する必要があります。

この取引を行うと、株価が下がった場合でも同じ分の信用売りを保有しているため値下がりの影響を受けません。

リスクを軽減しながら株主優待取得が可能です。


株主優待をもらうために必要なコストを計算する

株式の取引には、株価の上下以外にコストが発生します。

貸株料や買付手数料など、すべてのコストを計算した上で株主優待の権利を取得する方が良いか判断しましょう。


最後に現渡を行いクロス取引を終了する

クロス取引は権利落ち日に現渡を行うことで完了します。株主優待の権利は権利落ち日の時点で確定しています。

貸株料などのコストを増やさないためにも、権利落ち日に現渡処理を行うことを忘れないようにしましょう。


SBI証券でクロス取引をする際の注意点

一般信用取引の短期か無期限を選択する

一般信用取引の短期か無期限を選択する

信用取引を利用してクロス取引を行う場合は、一般信用短期または無期限を選択します。

制度信用取引は逆日歩が発生する可能性がありますが、一般信用取引では逆日歩が発生しないためです。

逆日歩は一般の手数料と異なり、発生するまでコストが確定しません。そのため株主優待目的で制度信用取引を行った場合、予想以上のコストが発生する可能性があります。


一般信用短期売りは15営業日以内に決済が必要

クロス取引に利用されることが多い一般信用短期売りは、返済期限が15営業日に設定されています。

15営業日を超えて株を保有した場合、強制決済の対象です。強制決済時は通常のインターネットコースの手数料ではなく、コールセンター経由の手数料が発生します。

株主優待をもらう予定の場合は、権利付き最終日の日程を確認しておきましょう。


配当金がもらえない

クロス取引では買いと売りを同じだけ保有するため、配当金が出ても同じ分を支払う必要があります。

結果的に配当金分は相殺され、利益はゼロとなります。


配当金の受取方法や口座区分を確認する

クロス取引の場合、配当金には20.315%の税金がかかります。

ただし一般信用取引売りでは税金を差し引く前の配当金調整金を支払うため、クロス取引を行った時点では配当金の20.315%分の損益が発生します。

しかし特定口座の源泉徴収ありで配当金の受取方法を株式数比例配分方式に設定している場合に限り、自動的に損益分が翌年1月に戻ってくるしくみです。

源泉徴収分が自動的に再計算され、払いすぎた分が返還されるためです。

自分で確定申告を行う場合は大きな問題はありませんが、確定申告が必要ないかたは口座区分や配当金の受取方法を事前に確認しておきましょう。


信用取引売りの残数がない場合はクロス取引ができない

信用取引売りの残数がない場合はクロス取引ができない

一般信用取引売りは、取引可能な数量があらかじめ決まっています。そのため、残数が残っていない場合は信用取引売り自体ができません。

人気の株主優待を設けている会社の株式は買付するかたも多いため、早めに買付しておきましょう。


手数料の方が優待特典より高くなるケースがある

株主優待をお得に取得したい場合、手数料をあらかじめ計算しておきましょう。早めに買付を行うと、その分だけ手数料が多くなるためです。

信用取引を利用したクロス取引で発生する手数料は、現物買いの買付手数料、信用新規売り建ての手数料、貸株料、現渡手数料です。

完全にコストを把握できない場合でもある程度のコストを計算しておくと、株主優待より手数料の方がかかってしまう問題を解消できます。


コールセンター利用の場合手数料が高い

SBI証券では原則インターネットコースの方が、コールセンター利用より手数料が安く設定されています。

コールセンターを利用してクロス取引を行う場合は、数万円単位で手数料が発生します。株主優待の利益は数千円から10,000円程度のものが多いため、コールセンター経由でクロス取引を行うと手数料の方が高くなります。


市場が開いていない時間帯に取引を行う

株式市場が開いている場合、株価は常に動いています。急いで信用取引を発注し、次に現物取引を発注する時にはすでに株価が変動しているケースも多いです。

そのため夜間や早朝、昼休みなど市場が開いていない時間帯にクロス取引を行うことが大切です。


権利付き最終日を確認する

株主優待取得のためにクロス取引を行う場合は、その月の権利付き最終日を確認しておきましょう。

クロス取引で株主優待を取得するには、権利付き最終日の昼休みが最終のチャンスです。早く株取引を行った場合は手数料が多くなり、直前になると信用取引売りの残数が減少します。

株主優待目的の場合は権利付き最終日の前日に株取引を行うと、手数料が必要以上にかかりません。


株主優待の取得条件を確認する

株主優待の取得条件は銘柄ごとに異なります。

基本的には株式の保有数によって株主優待が取得できますが、中には長期保有が条件となっている銘柄もあります。

この場合、一般信用短期売りでクロス取引を行っても株主優待の対象外のため注意が必要です。


SBI証券の信用取引売りの種類と特徴、手数料

SBI証券の信用取引売りの種類

SBI証券の信用取引売りの種類

SBI証券の信用取引には制度信用取引、一般信用無期限、短期、日計りの計4種類があります。

種類ごとに手数料やシステムが異なるため、クロス取引を行う場合は一般信用無期限または短期が適しています。


制度信用取引とは

制度信用取引は、一般信用取引に比べて保有中のコストが低いことが特徴です。また優先株やETF、REITも対象です。

銘柄は選定基準が定められ、銘柄によっては買建のみ受け付けています。

NISA口座では取引できず、逆日歩が発生するため株主優待取得目的のクロス取引にはあまり適していません。


制度信用取引の主な特徴と手数料

返済期限
6か月

取扱銘柄
制度信用の銘柄選定基準を満たしたもの

取引の種類
買建のみ可能な制度信用銘柄と、買建と売建が可能な貸借銘柄の2種類がある

手数料
買付手数料はスタンダードプラン、アクティブプランのどちらを選んでいるかで異なります。

その他の必要コストは信用買いの場合金利が2.80%、信用売りの場合貸株料が1.15%です。

保有期間が1か月を超える場合には信用売り、信用買いどちらも管理費が必要です。

信用買いで権利確定日をまたいで株を保有する場合には名義書換料が発生します。

制度信用取引の場合、信用売りで発生する配当金相当額は配当落調整金にかかる84.685%を支払います。


一般信用取引とは

一般信用取引には返済期限によって無期限、短期、日計りの3種類があります。

一般信用取引では逆日歩が発生しないことが特徴です。また、株主優待を取得したい場合は無期限、短期のみ利用可能です。

株主優待銘柄の大半は一般信用短期売りに分類されているため、基本的には一般信用短期売りを利用します。


一般信用無期限の主な特徴と手数料

返済期限
原則設定されていません。SBI証券側の株式数の関係で、強制決済になることもあります。

取扱銘柄
制度信用銘柄に加えて、一般信用銘柄が追加されます。また一般信用短期とは異なる銘柄が取り扱われています。

取引の種類
原則買建と売建どちらも可能です。株式残数によって発注不可能なケースがあります。

手数料
一般信用無期限の買付手数料は、スタンダードプランとアクティブプランのどちらを選んでいるかによって異なります。

その他の必要コストは信用買いの場合金利が3.09%、信用売りの場合貸株料が2.00%です。

保有期間が1か月を超える場合には信用売り、信用買いどちらも管理費が必要です。

信用買いで権利確定日をまたいで株を保有する場合には名義書換料が発生します。

一般信用無期限の売りで配当金が発生する場合、配当金相当額の100%を一旦支払う必要があります。


一般信用短期の主な特徴と手数料

一般信用短期の主な特徴と手数料

返済期限
15営業日

取扱銘柄
株主優待銘柄を中心に取り扱われています。

取引の種類
原則売建が可能です。株式残数によって発注不可能なケースがあります。

手数料
一般信用短期の買付手数料は、スタンダードプランとアクティブプランのどちらを選んでいるかによって異なります。

その他の必要コストは貸株料が3.90%です。

一般信用短期売りで配当金が発生する場合、配当金相当額の100%を一旦支払う必要があります。


一般信用日計りの主な特徴と手数料

返済期限
約定日の当日

取扱銘柄
HYPER空売り銘柄など、一般的に空売りできない銘柄も取り扱われています。

なお通常の日計り銘柄とHYPER空売り銘柄には、同じ銘柄はありません。

取引の種類
通常の日計り取引は、買建と売建どちらも可能です。HYPER空売り銘柄は売建のみできます。

手数料
一般信用日計りの買付手数料は、スタンダードプランとアクティブプランのどちらを選んでいるかによって異なります。

また日計り取引では、1注文の約定金額によってコストが異なります。1注文の約定金額が300万円以上の場合、金利や貸株料は無料です。

300万円未満の場合は信用買いの場合金利が2.80%、信用売りの場合貸株料が2.00%発生します。

またHYPER空売りを利用する場合、銘柄ごとに設定されたHYPER料が別途必要です。

信用取引の買付手数料
信用取引では、大口優遇手数料が適用されるケースがあります。約定日の前営業日の未決済建玉の建玉代金合計または、約定日の前営業日の新規建約定代金合計が5,000万円以上の場合大口優遇手数料の対象です。

大口優遇の場合はスタンダードプラン、アクティブプランどちらも約定金額を問わず買付手数料が無料です。

スタンダードプランは1注文ごとに手数料が発生し、アクティブプランは1日の約定金額合計で手数料が決まります。

通常の買付手数料
スタンダードプラン
10万円まで
税込97円

20万円まで
税込145円

50万円まで
税込194円

50万円超
税込378円

アクティブプラン
10万円まで
0円

50万円まで
税込258円

100万円まで
税込515円

以降100万円増加ごとに税込432円が追加されます。


SBI証券で一般信用売りができる銘柄の確認方法

個別銘柄画面で確認する方法

個別銘柄画面で確認する方法

SBI証券で特定の銘柄が一般信用売りに対応しているか確認するには、銘柄コードまたはキーワードで該当の銘柄を検索します。

Webサイトの場合は個別銘柄画面を開き、信用・貸借の欄を確認しましょう。

この欄に無期限売り、15日売り、日計り売り、HYPER売りの記載がある場合は一般信用売りが可能です。

スマートフォンサイトでは個別銘柄画面の上部に取引可能な内容が表示されます。

株主優待目的の場合は、15日売りに対応しているか確認しましょう。

「信用」は空売りができない銘柄で、「貸借」は制度信用取引が可能な銘柄です。一般信用売りはできません。


一般信用売りに対応している銘柄を探す方法

複数の銘柄の中から一般信用売りに対応している銘柄を探す場合、一般信用売り銘柄一覧画面で確認できます。

検索条件を設定すると一般信用無期限、短期、日計り、HYPER売りの中から条件を指定して検索できます。

なお売建受注枠の空きがある銘柄のみ絞り込むことも可能です。


株主優待銘柄を探す方法

株主優待がある銘柄に限定して検索したい場合は、株主優待銘柄検索を利用します。SBI証券のWebサイトにログイン後、「株主優待で探す」のリンクから検索ページに移動できます。

銘柄情報だけでなく、株主優待の種類でも検索が可能です。

クロス取引が可能な銘柄は、株主優待検索画面でつなぎ売りのボタンをクリックすると一覧で表示されます。


優待銘柄の検索条件

優待内容

優待の種類で絞り込みができます。複数の項目選択も可能です。食品やギフト券など株主優待には多くの種類があります。


優待権利確定月

優待権利確定月を絞り込むことができます。現在一般信用売りで取得できる株主優待銘柄を絞り込みたい場合や、先の予定をチェックしたい場合に利用できます。


つなぎ売り

つなぎ売り対象の銘柄検索が可能です。株価の損益を気にせず株主優待を手に入れたい時に便利です。


こだわり条件

企業の状態や銘柄の特徴を知りたいかたに適しています。自己資本比率やPERなど様々な条件の指定が可能です。

株主優待の内容だけでなく、企業の状態や信頼性をチェックしたい場合に向いています。


一般信用短期売りで株主優待を取得する

一般信用短期売りで株主優待を取得したい場合、株主優待検索や一般信用売り検索画面で短期売り銘柄を絞り込みましょう。

売建受注枠の空きがない銘柄は発注できませんが、状況によって空きが出ることがあるため権利付き最終日当日の朝まで何度か確認することがおすすめです。


まとめ

まとめ

ここまでSBI証券のクロス取引や一般信用売りについて見てきました。

内容を簡単にまとめておきましょう。

  • SBI証券のつなぎ売りはクロス取引と内容が同じ
  • 逆日歩が発生しない一般信用売りが株主優待取得に最適
  • 株主優待取得に適した取引は一般信用短期売り

SBI証券でクロス取引と呼ばれているものは、コールセンター経由で現物買いと信用売りを同数量、同価格で発注する取引方法です。

一般的に株主優待取得に利用するクロス取引は、SBI証券でつなぎ売りと呼ばれています。つなぎ売りが可能な銘柄はSBI証券Webサイトなどで確認が可能です。

クロス取引を行うには市場が開いていない時間帯に一般信用売りを行い、同じ内容で現物買いを発注します。買付手数料の他に貸株料などのコストが必要になるため、株主優待の利益と合わせて確認しておきましょう。

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