SBI証券の米国株取引の特徴、手数料、メリットと他社比較

最終更新日: 2021年4月3日 記事内に商品プロモーションを含む場合があります

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アップルやグーグル、アマゾンなど世界的大企業に投資したい人も多いと思いますが、これらの株はアメリカの取引所に上場しているため、米国株取引として証券会社から取引をする必要があります。

米国株の取引ができるネット証券は主要なところではSBI証券、楽天証券、マネックス証券の3社のみです。3社のサービス内容はそれぞれ特徴がありますがどの会社でもインターネット上で簡単に手続きをして米国株取引をすることができます。

大手の証券会社で外国株を取引しようとすると数万円の手数料を取られて、投資で勝つことはとても難しくなりますので、まずはこの3社のいずれかを選ぶことを強くおすすめします。

3社の特徴を理解して自分にあった証券会社を選ぶことでさらに有利になることもありますので、本記事ではSBI証券の米国株取引のサービスの特徴や他証券との比較をしていきたいと思います。

マネックス証券、楽天証券の特徴を紹介したページは別にありますので、気になる方はこちらも参考にしていただければと思います。

SBI証券の米国株取引のサービス内容

  • 1,000を超える銘柄に投資可能
  • 取引手数料は約定代金の0.45%
  • 為替手数料は1米ドルあたり25銭
  • 住信SBIネット銀行を活用して為替手数料を節約できる
  • 円貨決済サービスに対応
  • 特定口座、NISA口座にも対応

1,000を超える銘柄に投資可能

SBI証券ではインターネットを通じて、ニューヨーク証券取引所(NYSE)やNASDAQに上場する株式のうち、SBI証券が選定した約1,000銘柄や人気の海外ETF、ADR、REITなどを取引することができます。

グーグルやアップル、フェイスブックをはじめとした有名企業はすべて取引可能になっており、海外ETFの取り扱いも豊富なため取扱銘柄で不満を感じることはまずないといえます。


取引手数料は約定代金の0.45%

海外への投資で気になるのはやはり手数料ですが、SBI証券の米国株取引では約定代金の0.45%(税別)の手数料がかかり、最低手数料が5米ドル(税別)、上限手数料が20米ドル(税別)となっています。

この手数料体系はマネックス証券とまったく同じでネット証券の中では最安値水準です。上限手数料が20米ドルなのもマネックス証券と同じで最も安くなっています。

上限の20ドル手数料がかかると日本円で約2,200円の手数料となり、国内株よりは当然割高になっていますが、大手対面証券会社で取引する時には手数料だけで1万円を超えるなんてこともざらですので、証券業界全体から言うとかなり割安な水準といえるでしょう。

■SBI証券の米国株取引のサービス内容

項目 内容
市場 NYSE・NYSE Arca・NASDAQ
取引可能時間 標準時間 :23:30~6:00
サマータイム :22:30~5:00
(現地時間9:30~16:00)
取扱銘柄数 米国株式:約1,000銘柄
海外ETF:229銘柄
ADR:約200銘柄
米国REIT:32銘柄
通貨 米ドル
円貨決済も可能
決済方法 円貨決済・外貨決済
取引手数料 約定代金の0.495%(税込)
最低手数料:0米ドル(税込)
上限手数料:22米ドル(税込)
為替手数料 1米ドルあたり25銭
※住信SBIネット銀行を活用することで1米ドルあたり9銭で利用可能
注文の種類 指値・成行
NISA口座 選択可能
特定口座 2015年12月25日より対応
株式の保管 保管機関にて混蔵寄託
投資情報 「バロンズ拾い読み」レポート
モーニングスター「評価レポート」

為替手数料は1米ドルあたり25銭

取引手数料と合わせてコストになるのは日本円から外貨に交換する際の為替手数料です。アメリカ株を買う際には日本円から米ドルに交換することになりますが、その際に為替のスプレッドという形で証券会社に手数料を支払うことになります。(本来の為替レートが1ドル120円の時に1ドル120円25銭として多くの日本円が必要になる)

SBI証券の米ドルの為替手数料は25銭ですので、1ドル120円とすると手数料率は0.2%程度となり、取引するために円から米ドルに交換する際に投資金額の約0.2%が手数料として取られていることになります。


住信SBIネット銀行を活用して為替手数料を節約

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為替手数料は米国株取引をする上で見えないコストとなりますので、できるだけ節約をしたいものですが、SBI証券の場合はグループ会社の住信SBIネット銀行を活用することで為替手数料を実質1ドルあたり9銭で米ドルに交換することができます。

SBI証券と住信SBIネット銀行は住信SBIネット銀行の外貨預金の残高をSBI証券の外貨口座に手数料無料、リアルタイムで24時間入出金できる「外貨即時決済サービス」を提供しています。

住信SBIネット銀行の外貨預金の為替手数料は米ドルの場合9銭なのでSBI証券で交換するよりもお得に外貨に交換することができます。

他のネット証券と比較しても住信SBIネット銀行を活用した為替手数料が最もお得になりますので、為替のコスト面ではSBI証券が最も有利に取引ができます。

■各ネット証券の米ドルの為替手数料

証券会社 為替手数料
SBI証券 25銭
SBI証券
(住信SBIネット銀行活用)
9銭
楽天証券 25銭
マネックス証券 25銭

為替手数料が16銭違うということは100万円の資金が1往復すると約2,600円の違いになります。先ほどの取引手数料分の違いを逆転するほど差が出ますので、SBI証券でアメリカ株を取引する際にはぜひ住信SBIネット銀行を使って為替手数料を安くしましょう。

住信SBIネット銀行は毎月25日に為替手数料を無料にするキャンペーンも行っていますので、時期を見ればさらに為替コストを安くすることができます。為替変動リスクも考慮する必要がありますが、大いに活用すべきでしょう。

為替手数料と取引手数料を加味した投資コストはネット証券の中でもSBI証券が最も安くなりますが、米国株取引は何度も売買する人は為替の交換が一度ですむため、米国株を1回だけ取引する人と何度も取引する人ではお得な証券会社は変わります。

ネット証券間の手数料の差はわずかですが、その中でも自分の取引スタイルにあった証券会社を選択するようにしましょう。


円貨決済サービスに対応

なお、SBI証券ではアメリカ株を日本円と米ドルの両方で決済をすることができ、外貨口座に資金移動をする手間なく簡単に米国株取引をすることもできます。

日本円で決済をすると上述した為替手数料がかからないのではないかと考える人がいますが、日本円で決済する場合にも当日の為替レートに為替手数料が上乗せされたレートで計算・交換することになり、日本円決済でも実質的に為替手数料はかかります。

為替手数料は外貨との交換時にかかるものですので、米国株を決済後また次の銘柄を購入したい場合には外貨決済すると2回目以降の取引に為替手数料がかからず取引することができ、毎回為替取引をすることになる日本円決済をするよりも外貨決済の方がお得になります。

さらに日本円で決済をすると上述した住信SBIネット銀行を活用した為替手数料の節約術も使えなくなってしまいますので、為替手数料を安くしたい人は外貨決済を選択するようにして住信SBIネット銀行の外貨預金から入金した方が良いでしょう。

少し手間はかかりますが、パソコン上の少しの操作でできるものですので、手間を惜しまずコストを安くすることを優先した方が良いと思います。


特定口座、NISA口座にも対応

またSBI証券の米国株取引は特定口座やNISA口座に対応していますので、利益を非課税にすることができたり、確定申告の手間なく取引することもできます。

マネックス証券、楽天証券は以前から特定口座に対応していましたが、SBI証券は特定口座に対応していない点がネックでした。それが2015年12月25日からついに対応を開始したので大きなサービスレベルの向上となりました。

これで他の上場株式との損益通算や損失の繰越控除をすることもでき、何より確定申告不要とすることができるようになるので、会社員で投資している人には嬉しいニュースといえます。


他のネット証券米国株取引との比較

最後に他のネット証券との米国株取引の違いを見ていきましょう。

SBI証券 楽天証券 マネックス証券
取扱銘柄数
(個別銘柄)
約1,000銘柄 約1,300銘柄 約3,200銘柄
取扱銘柄数
(海外ETF)
229銘柄 337銘柄 229銘柄
取扱銘柄数
(ADR)
約200銘柄 約130銘柄 約60銘柄
取扱銘柄数
(REIT)
32銘柄
取引手数料 1取引あたり約定代金の 0.495%(税込)
最低手数料:0米ドル(税込)
手数料上限:22米ドル(税込)
1取引あたり27.5米ドル(税込)
※1取引で1,000株を超える場合、1株ごとに2.2セント(税込)追加
1取引あたり約定代金の 0.495%(税込)
最低手数料:0米ドル(税込)
手数料上限:22米ドル(税込)
為替手数料 25銭
住信SBIネット銀行経由で9銭
25銭 25銭
円貨決済 ×
特定口座
注文方法 指値
成行
指値
成行
指値
成行
逆指値
OCO注文
連続注文
トレーディングツール ×
米ドルMMFからの購入 × ×

各社のサービスに特徴があることがわかりますね。米国株取引はマネックス証券が手数料も安く機能も充実しているので最もおすすめでしたが、SBI証券が手数料をマネックス証券と同水準に引き下げたので、特定口座対応していて為替手数料が安い点も加味するとSBI証券も最高レベルのサービスといえます。

取引スタイルによってもお得な証券会社は変わりますし、マネックス証券とSBI証券は同じくらいのおすすめ度になります。

管理人はメイン口座がSBI証券なので、そのまま使いやすいSBI証券をメインのアメリカ株口座として海外ETFの運用に使っています。SBI証券は外国株サイトのイメージがメインのWEBサイトと似ているので、SBI証券のサイトに慣れている人は使いやすくて良いと思いますよ。

もちろん取引手数料やサービスを重視してマネックス証券を使っても良いと思います。ここまで来ると後は好みかなと思います。楽天証券も全然悪くはないですしね。


SBI証券の米国株取引の利用開始方法

  • 米国株取引を利用するには外国株取引口座の開設が必要
  • SBI証券口座保有者ならWEB上で4クリックで申込可能
  • 口座開設、維持管理手数料はすべて無料
  • 外国株口座を開設するとリアルタイム株価や投資情報が閲覧可能

SBI証券の米国株取引を利用するにはSBI証券の総合口座開設後に外国株取引への申し込みをする必要があります。

口座開設後に手続きが必要になるとはいえ、WEB上での申込で4クリックで申し込みが完了しますので大した手続きではありません。

口座開設や口座維持管理手数料などはすべて無料になっており、外国株口座を開設することでリアルタイムの株価や各種投資情報も確認することができます。

少し興味があるという人はぜひ申し込んでみて雰囲気を見てみるというのも最初のステップとしては良いと思います。

外国株式の口座開設はログイン後の画面の右メニューから行うことができますので、SBI証券の口座を持っている人はぜひ見てみてはいかがでしょうか。

なお、SBI証券の口座を持っていない人はまずは証券総合口座を開設しておきましょう。

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SBI証券はネット証券最多の9か国の外国株取引が可能です。他の外国株については別のページで紹介していますので参考にしてください。



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