立会外分売とは?

最終更新日: 2014年6月11日

立会外分売とは、取引所の取引時間外(立会外)に企業などが保有する株式を売買する取引のことです。

市場で売ると影響の大きい投資家が保有株式を売却したいときに使われる手法で、立会外分売実施日前日の終値から数%割引した価格で分売実施日の前場受付前に1本値で取引をします。(ルール上は10%まで割引することが出来る)

また多くの場合、立会外分売にかかる取引手数料はかからず無料です。

手数料無料で、直近の価格である終値からディスカウントした価格で株を購入できるのでコツコツ派の投資家には人気の商品です。


立会外分売の目的は?

投資家にとっては数%ディスカウントした価格の株式を取引手数料無料で買うことができる立会外分売ですが、企業側(株を売却する側)にも目的があります。

株価への影響を最小限にして売却することができる
まず第一に株価への影響なく一定量の株式を売却できるという点です。市場で売却した場合は、売却が原因で値崩れしてしまう可能性があるので納得ですね。

流動性を高める
第二に市場の流動性を高める効果が期待できるという点があります。企業が保有していた株式は売買することはないので固定株となっています。

安定株主がいるという点は買収防衛の観点ではプラスですが、浮動株が少ないと市場に流通する株式が少なくなるので、投資家にとって売りたいときに売れないなど流動性の問題が発生します。

この問題の解決策として市場の浮動株を増やすために、固定株であった企業の保有分を分売に出すことで市場の流動性を高める効果が期待できる立会外分売が活用されています。

株主数の増加
第三に株主数の増加を期待して分売をするケースがあります。上場企業に課せられた規則の中で株主数を一定以上に保たないといけないという規則があります。またマザーズなどの新興市場から東証1部に上場する市場を変更(鞍替え)する場合には適用される上場規則が異なるため、必要な株主数が増え、鞍替えを狙う企業にとっては株主数を増加させないといけません。

立会外分売は企業が株を売却した分だけ株主数が増えることとなりますので株主増加の観点でもメリットがあります。

簡便な手続きで迅速に売却ができる
最後に簡便な手続きで実施ができるという点も企業側から見た分売のメリットです。

企業が保有している大量の株式を売却する手段として、「売出」という手法を利用することもできます。

ただし売出の場合は取引所へ届出が必要になるなど手続きに時間がかかります。立会外分売であれば簡便な手続きで迅速に株式を売却することができます。


まとめ

立会外分売について見てきました。

企業側にも投資家にもメリットがある取引であることがわかります。

特に投資家サイドとしては数%でも確実にディスカウントがある立会外分売は利益を上げやすく勝率が高いので一部の投資家には人気の取引手法となっています。

一部立会外分売を取り扱っていない証券会社もありますので気になる方はチェックした上で、立会外分売を実施している証券会社で取引を開始しましょう。


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