SBI証券の手数料・サービス・取扱商品の特徴と活用方法
SBI証券はインターネット金融のSBIグループの中核企業で、ネット証券業界最大手の証券会社です。安い手数料が特徴で人気となったネット証券ですが、最大手らしくサービスや取扱商品も充実しており総合力の高いネット証券です。
グループの住信SBIネット銀行との連携サービスもあり、うまく利用することでさらに便利でお得に活用することもできます。
本ページではSBI証券の手数料やサービスの詳細を紹介しています。
サービスの特徴
住信SBIネット銀行と組み合わせてSBIハイブリッド預金を利用することで、銀行預金から振替することなく直接株を購入することができます。
■現物・取引ごとの手数料(税別)
10万円 | 90円 |
50万円 | 250円 |
100万円 | 487円 |
3,000万円 | 921円 |
■現物・1日ごとの定額手数料(税別)
10万円 | 0円 |
100万円 | 762円 |
100万円増加ごと | 400円ずつ増加 |
※2018/1/26時点
主要ネット証券の手数料比較
■取扱商品
信用取引 | ○ |
IPO | ○ |
立会外分売 | ○ |
外国株 | ○ |
投資信託 | ○ |
債券 | ○ |
先物OP | ○ |
FX | ○ |
ワラント | ○ |
金 | ○ |
SBI証券の取引手数料
SBI証券の国内株式の手数料は現物取引と信用取引でそれぞれ取引ごとの手数料コースと1日の売買代金に応じた1日定額手数料コースが用意されているため、合計4つの手数料コースがあります。
それぞれ見ていきましょう。
現物取引の手数料
1注文の約定代金 | 手数料 (税別) |
---|---|
10万円まで | 90円 |
20万円まで | 105円 |
50万円まで | 250円 |
100万円まで | 487円 |
150万円まで | 582円 |
3,000万円まで | 921円 |
3,0000万円超 | 973円 |
1日の約定代金 合計額 |
手数料 (税別) |
---|---|
10万円まで | 0円 |
20万円まで | 191円 |
30万円まで | 286円 |
50万円まで | 429円 |
100万円まで | 762円 |
以降100万円増加毎に | 400円ずつ増加 |
信用取引の手数料
1注文の約定代金 | 手数料 (税別) |
---|---|
10万円まで | 90円 |
20万円まで | 135円 |
50万円まで | 180円 |
50万円超 | 350円 |
1日の約定代金 合計額 |
手数料 (税別) |
---|---|
10万円まで | 0円 |
50万円まで | 239円 |
100万円まで | 477円 |
以降100万円増加毎に | 400円ずつ増加 |
※約定日の前営業日の未決済建玉の建玉代金合計または約定日の前営業日の新規建約定代金合計5,000万円以上の場合は信用取引手数料はどちらのコースも手数料無料
SBI証券の手数料についての総括
各社の手数料比較を行っている記事で詳細な比較はしていますが、SBI証券は大手ネット証券(楽天証券、マネックス証券、auカブコム証券、松井証券)の中では最低水準の手数料体系になっています。
たくさんある価格帯のうち一部の手数料を安く設定している会社はありますが、SBI証券は4つのコースのどの価格帯の取引でも安定して安価な手数料体系になっています。
新興のネット証券(GMOクリック証券、岡三オンライン証券、SBIネオトレード証券)と比較すると、新興のネット証券の方が安い価格帯も多いですが、大きな差はなく遜色はありません。
新興のネット証券とはこの後あげる取扱商品やサービスに大きな差がありますので、商品やサービスの対応状況も勘案して証券会社を選ぶ必要があります。
SBI証券の取扱商品
SBI証券の取扱商品を見ていきます。SBI証券は取扱商品が豊富なネット証券ですので、今後取引したい商品が増えても安心です。
SBI証券の取扱商品
商品分類 | 商品 | 取扱有無 |
---|---|---|
国内株式 | 制度信用 | ○ |
一般信用 | ○ | |
IPO | ○ | |
立会外分売 | ○ | |
夜間取引 | ○ | |
単元未満株 | ○ | |
投資信託 | 投資信託 | ○ |
債券 | 国内債券 | ○ |
外国債券 | ○ | |
外国株式 | 米国株 | ○ |
中国株 | ○ | |
韓国株 | ○ | |
ロシア株 | ○ | |
ベトナム株 | ○ | |
インドネシア株 | ○ | |
シンガポール株 | ○ | |
タイ株 | ○ | |
マレーシア株 | ○ | |
デリバティブ | FX(店頭) | ○ |
FX(取引所) | × | |
先物OP | ○ | |
ワラント | ○ | |
CFD | ○ | |
バイナリオプション | × | |
その他 | 金 | ○ |
SBI証券の取扱商品についての総括
一部のデリバティブ商品を除いて、取り扱いをしています。ほぼすべての商品を取り扱っていると言ってもよい状況です。
特に外国株式は豊富な取扱でネット証券最多の9か国の取り扱いがあります。
SBI証券の口座を開設しておけば取引したい商品がないということはほとんどないでしょう。
SBI証券のサービス対応状況
続いて主要なサービスの対応です。
分類 | サービス | 対応有無 |
---|---|---|
口座開設関連 | 即時口座開設 | × |
未成年口座 | ○ | |
入出金関連 | 即時入金 | ○ |
銀行との連携 | ○ | |
ATMカード | ○ | |
取引関連 | 貸し株 | ○ |
夜間取引 | ○ | |
MRF | × | |
ポイント | ○ | |
特殊注文 | 逆指値 | ○ |
W指値 | × | |
Uターン注文 | × | |
トレーリング | × |
SBI証券のサービスについての総括
SBI証券のサービスは特殊注文に弱点があるものの、全体としては充実しているといえます。
プラス面としては夜間取引に現時点※で唯一対応しています。
※2016年1月時点
マイナス面として、対応していないサービスについて見ていきましょう。
まずSBI証券はネット証券で唯一MRFに対応していません。MRFは短期証券で運用される投資信託で証券会社の預り金は基本MRFが買われいくらかの利子を投資家に提供していますが、SBI証券は対応していません。
これはグループの住信SBIネット銀行との連携サービスであるハイブリッド預金を利用してほしいからでしょう。ハイブリッド預金は預金残高がそのまま証券の買付余力となるサービスで大変便利です。またハイブリッド預金の金利もMRFより高く設定されているようです。
そのためハイブリッド預金を利用されることをおすすめします。ハイブリッド預金さえ利用していればMRFに対応していないことはデメリットになりません。
逆にいうとハイブリッド預金を利用しないと金利がまったくつかないことになりますので、SBI証券を利用する上で住信SBIネット銀行を最大限活用することは重要です。
また特殊注文の対応が少ない点も気になります。
SBI証券の弱点は特殊注文です。W指値やUターン注文にも対応していないので、複雑な戦略が組みづらいというデメリットがあります。この点は他のネット証券と組み合わせるなどして補う必要があります。
ネット証券で複数口座を開設するメリット・デメリットで詳細に紹介していますが、組み合わせるネット証券としておすすめは
SBI証券のトレーディングツール
SBI証券のトレーディングツールの主な特徴
ツールの名称・特徴 |
---|
HYPER SBI |
ツールの特徴 1.スピーディーな注文を可能にするドラッグ&ドロップ注文や準備注文機能を搭載 2.豊富なテクニカル指標に対応したリアルタイムテクニカルチャート 3.リアルタイムの値上がり率、値下がり率などのランキング情報を確認可能 4.板情報、チャート画面などを一覧画面で確認できる「タイル」画面など豊富な表示形式で銘柄のウォッチが可能 |
画面イメージ |
SBI証券のトレーディングツールサポート状況
分類 | 項目 | 対応有無 |
---|---|---|
利用料 | 月額利用料金 | 500円(税込540円) |
チャネル | PC | ○ |
携帯電話 | ○ | |
iPhone | ○ | |
Android | ○ | |
iPad | ○ | |
注文方法 | 板発注 | ○ |
バスケット発注 | ○ | |
逆指値 | ○ | |
W指値 | × | |
Uターン注文 | × | |
トレーリング注文 | × | |
機能 | デスクトップ常駐 | × |
エクセル連携 | × | |
テクニカル指標 | 対応指標数 | 36 |
SBI証券のトレーディングツールについての総括
SBI証券のツールはオールインワン型のHYPER SBIでスピーディな発注と様々な機能が搭載された高機能なトレーディングツールです。
利用料金は500円となっていますが、「新規口座開設から1ヶ月」「前営業日(約定日ベース)に国内株式の約定が合計1回以上(あると翌営業日から起算して36日間)」、「信用取引口座の開設」「先物OP口座の開設」「各種預り残高が1億円以上」のいずれかを満たすと無料となり、実質無料と言ってもよいほど簡単な条件ですので、利用料についてはあまり気にする必要はないでしょう。
対応テクニカル指標も多いので、ぜひ実際に使って使い勝手を確認してください。
SBI証券の信頼度
最後にSBI証券の信頼度です。
信頼度は口座数、売上高、従業員数という数値的な観点と第三者評価機関の評価から見ていきましょう。
SBI証券の口座数、売上高、従業員数
口座数 | 売上高 | 従業員数 |
---|---|---|
4,200,000超 | 1,167億円 | 539名 |
※口座数は2018年3月時点、売上高は2017年度、従業員数は2017年12月末時点
SBI証券の第三者評価機関の評価
調査会社 | 調査名称 | 調査年 | 結果 |
---|---|---|---|
オリコン | 顧客満足度ランキング総合 | 2018年度 | 第1位 |
月刊コールセンタージャパン | コンタクトセンター・アワード | 2016年度 | 最優秀オペレーション部門賞 |
CRM協議会 | CRMベストプラクティス賞 | 2016年度 | 2016 CRMベストプラクティス賞フジサンケイビジネスアイ賞 |
ヘルプデスク協会 | サポートポータル格付け | 2014年度 | ☆☆☆ |
問合せ窓口格付け | 2014年度 | ☆☆☆ | |
サービス産業生産性協議会 | JCSI(日本版顧客満足度指数) | 2015年度 | 第1位 |
ストックリサーチ | インターネット証券ランキング | 2012年度 | 第1位 |
ゴメス | オンライン証券サイトランキング | 2010年度 | 第1位 |
SBI証券の信頼度についての総括
SBI証券はネット証券最多の口座数を持ち、売上高もネット専業証券としては最高の数値で最大手のネット証券ですので信頼度は最高と言ってよいでしょう。
第三者評価機関の評価もすべて最高ですので、ネット証券業界においてSBI証券が確固たる地位を築いていることがわかります。
まとめ
とても長くなりましたが、ここまでSBI証券の手数料、取扱商品、サービス、ツール、信頼度の5点から検証してきました。
特殊注文など一部サービスに他社から遅れている部分はありましたが、その他はほぼ完ぺきと言ってよく、総合力では間違いなくNo1のネット証券であるといえるでしょう。
そのため当サイトでの一押しネット証券はSBI証券です。SBI証券の口座を開いておけばまず間違いありません。
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