auカブコム証券の手数料・サービスを徹底研究
ネット証券各社の特徴について紹介します。
ここではauカブコム証券について見ていきたいと思います。
各社の特徴は手数料、取扱商品、サービス、ツール、信用度の5点から分析していきます。
auカブコム証券の取引手数料
auカブコム証券の手数料は現物取引、信用取引で一つずつの2種類の手数料体系があります。また、信用取引については大口取引のある顧客については手数料や信用金利の割引があります。
それでは順に見ていきましょう。まずは現物取引の手数料です。
現物取引の手数料
auカブコム証券の現物取引の手数料は以下によって算出されます。
(約定代金×0.09%+90円)×1.05
※上限3,874円
参考までに各売買代金における手数料は以下の通りです。
1注文の約定代金 | 手数料 (税込) |
---|---|
10万円 | 189円 |
20万円 | 283円 |
50万円 | 567円 |
100万円 | 1,039円 |
3,000万円 | 3,874円 |
信用取引の手数料
取引ごとの手数料
1注文の約定代金 | 手数料 (税込) |
---|---|
10万円まで | 99円 |
20万円まで | 178円 |
30万円まで | 249円 |
50万円まで | 449円 |
80万円まで | 719円 |
100万円まで | 760円 |
200万円まで | 940円 |
500万円まで | 1,100円 |
500万円超 | 1,200円 |
信用取引の割引は前月の建玉または新規約定代金の合計額による割引と、前営業日の建玉、新規約定代金合計額の割引の2種類があります。
前月の建玉または新規約定代金の合計額による割引は毎月20日に判定がされ、翌月の手数料に反映されます。
■前営業日の建玉または新規約定代金の合計額による割引
1注文の約定代金 | 通常手数料 | 前営業日の建玉、新規約定代金合計額 | ||
---|---|---|---|---|
3,000万円以上5,000万円未満 | 5,000万円以上6,000万円未満 | 6,000万円以上 | ||
10万円まで | 99円 | 通常手数料の5%割引 | 通常手数料の30%割引 | 無料 |
20万円まで | 178円 | |||
30万円まで | 249円 | |||
50万円まで | 449円 | |||
80万円まで | 719円 | |||
100万円まで | 760円 | |||
200万円まで | 940円 | |||
500万円まで | 1,100円 | |||
500万円超 | 1,200円 |
■前月の建玉または新規約定代金の合計額による割引
プラン名 | 条件(建玉or新規約定) | 手数料 | 買方金利 |
---|---|---|---|
プラチナプラン | 30億円以上 | 無料 | 0.92%優遇 |
ゴールドプラン | 4億円以上 | 無料 | 0.30%優遇 |
auカブコム証券の手数料についての総括
auカブコム証券の現物取引の手数料水準は大手ネット証券の中でも最も高い水準になっています。
信用取引の手数料については大手ネット証券の中でSBI証券に次ぐ安さになっています。信用取引手数料の2つの割引は条件設定が高いため、一般の投資家で対象となる方は少ないかもしれませんが、対象となると信用取引の手数料は無料となることもあります。
ただし、1日定額手数料がないので、無料にならないデイトレーダーの方などは使いづらい証券会社となります。
auカブコム証券の取扱商品
次に取扱商品について見ていきます。
auカブコム証券の取扱商品
商品分類 | 商品 | 取扱有無 |
---|---|---|
国内株式 | 制度信用 | ○ |
一般信用 | ○ | |
IPO | ○ | |
立会外分売 | × | |
夜間取引 | × | |
単元未満株 | ○ | |
投資信託 | 投資信託 | ○ |
債券 | 国内債券 | ○ |
外国債券 | ○ | |
外国株式 | 米国株 | × |
中国株 | × | |
韓国株 | × | |
ロシア株 | × | |
ベトナム株 | × | |
インドネシア株 | × | |
シンガポール株 | × | |
タイ株 | × | |
マレーシア株 | × | |
デリバティブ | FX(店頭) | ○ |
FX(取引所) | ○ | |
先物OP | ○ | |
ワラント | × | |
CFD | × | |
バイナリオプション | × | |
その他 | 金 | × |
auカブコム証券の取扱商品についての総括
auカブコム証券の特徴は信用取引に強みがあるところです。特に一般信用取引では売りも対象としており、対象銘柄も2,000銘柄超とネット証券最多の取り扱いとなっています。
一方でデメリットとして外国株式の取り扱いがないので、外国株式や海外ETFへの投資がしたい方は他のネット証券の開設検討が必要になります。
また立会外分売の取り扱いもないので、立会外分売を活用した投資戦略で紹介したような立会外分売を活用したい方は別のネット証券の口座開設が必須になります。
その他は他の大手ネット証券と同じような商品の取り扱いとなっています。
auカブコム証券のサービス対応状況
続いて主要なサービスの対応です。
分類 | サービス | 対応有無 |
---|---|---|
口座開設関連 | 即時口座開設 | ○ |
未成年口座 | × | |
入出金関連 | 即時入金 | ○ |
銀行との連携 | ○ | |
ATMカード | × | |
取引関連 | 貸し株 | ○ |
夜間取引 | × | |
MRF | ○ | |
ポイント | ○ | |
特殊注文 | 逆指値 | ○ |
W指値 | ○ | |
Uターン注文 | ○ | |
トレーリング | ○ |
auカブコム証券のサービスについての総括
auカブコム証券のサービスは充実していて魅力的です。
特に注文方法の豊富さが目立ち、ネット証券No1の注文方法を提供しています。注文方法が豊富なことでリスク管理ができ損益に直結するので、注文方法が充実しているという点は大きいですね。
また三菱UFJグループであることを活かした銀行連携サービスも魅力的です。auカブコム証券のサイト上で連携した三菱UFJ銀行の口座残高を確認することができるなど非常に便利です。
SBI証券や楽天証券もそれぞれグループ内の銀行と連携していますが、メガバンクの三菱UFJ銀行の口座を持っている人は圧倒的に多いので、サービスを受けることができる人が多いことを示しています。
貸し株にも対応していて、金利水準も高いのでサービスとしてはネット証券でも最上級であるといえます。
auカブコム証券のトレーディングツール
次にトレーディングツールを見ていきましょう。auカブコム証券は自社でシステム開発を進める方針でスピーディーなシステム対応を可能にしています。
auカブコム証券のトレーディングツールの主な特徴
ツールの名称・特徴 |
---|
kabuステーション |
ツールの特徴 1.W指値やトレーリングストップなどWEBサイト同様にネット証券最多の注文方法がすべて発注可能 2.2WAY注文、リアルタイム株価予測やフル板発注など豊富な注文機能を搭載 3.横長のメニューから各ウインドウを呼び出す形式でマルチディスプレイでも自由にレイアウト可能 4.豊富なテクニカル指標の分析が可能なテクニカルチャート分析機能を搭載 |
画面イメージ |
auカブコム証券のトレーディングツールサポート状況
分類 | 項目 | 対応有無 |
---|---|---|
利用料 | 月額利用料金 | 945円 |
チャネル | PC | ○ |
携帯電話 | ○ | |
iPhone | ○ | |
Android | ○ | |
iPad | ○ | |
注文方法 | 板発注 | ○ |
バスケット発注 | ○ | |
逆指値 | ○ | |
W指値 | ○ | |
Uターン注文 | ○ | |
トレーリング注文 | ○ | |
機能 | デスクトップ常駐 | × |
エクセル連携 | × | |
テクニカル指標 | 対応指標数 | 19 |
auカブコム証券のトレーディングツールについての総括
auカブコム証券のトレーディングツールは機能に応じた画面を次々と呼び出す形式のトレーディングツールで自由なレイアウトが可能になる点が特徴的です。
注文方法はWEB同様に使用可能で、W指値やUターン注文、トレーリングストップまで利用可能なので、リスク管理が容易にでき、戦略を組んで注文を出すこともできます。
FXなどでよくある買値と売値が大きく表示されてクリックするだけで注文ができる2WAY注文にも対応しているので、シンプルに取引したい方も満足できる高機能ツールになっています。
有料になっていますが、簡単な条件をクリアすることで無料となるので気になりません。
kabuステーションの無料利用条件
・初回利用1か月無料
・信用取引口座を開設した翌月のみ無料
・先物OP口座を開設した翌月のみ無料
・FX口座を開設した翌月のみ無料
・取引所CFDの口座を開設
・預り資産残高が100万円以上
・前月に国内株式等の取引が1回以上
auカブコム証券の信頼度
最後に会社としての信用度を見ていきます。他のネット証券同様に口座数や売上などの客観的データと第三者評価機関の評価をもとに分析したいと思います。
まずは指標です。auカブコム証券の口座数、売上高、従業員数を以下に記載します。
auカブコム証券の口座数、売上高、従業員数
口座数 | 売上高 | 従業員数 |
---|---|---|
842,585口座 | 131億円 | 106名 |
※口座数は2013年9月末時点、売上高は2012年度、従業員数は2013年3月末時点
auカブコム証券の第三者評価機関の評価
調査会社 | 調査名称 | 調査年 | 結果 |
---|---|---|---|
オリコン | 顧客満足度ランキング総合 | 2013年度 | 第6位 |
ヘルプデスク協会 | サポートポータル格付け | 2012年度 | ☆☆☆ |
問合せ窓口格付け | 2012年度 | ☆☆☆ | |
ストックリサーチ | インターネット証券ランキング | 2012年度 | 第3位 |
ゴメス | オンライン証券サイトランキング | 2010年度 | 第4位 |
auカブコム証券の信頼度についての総括
auカブコム証券の口座数は数では5番目になります。最大手のSBI証券の3分の1程度の規模になります。
また手数料が高くなっているためかオリコンのランキングなどでも低めの順位になっていますが、その一方で顧客対応などをチェックするヘルプデスク協会の調査では三ツ星を獲得するなど高い評価を得ています。
日本最大のメガバンク三菱UFJグループであることも考えると信用度としては十分信頼に足る証券会社であるといえます。
まとめ
auカブコム証券の特徴を見てきました。
他社と比較して割高であるものの、サービスやサポートが充実しているネット証券です。
また投資情報も積極的に発信しているので、手数料が高いから口座開設しないということではなく、口座開設をして充実したサービスをきっちり活用するようにするとより株式投資での勝利も近づきますね。
もし複数の口座開設を検討する場合はやはり手数料が安いネット証券を選択することをおすすめします。
一押しは業界最大手で格安手数料が魅力のSBI証券がおすすめ。
その他にGMOクリック証券などもauカブコム証券の弱点を補いながら長所を生かすことが可能になります。
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