外貨建てMMFでネット証券を比較する!
外貨建てMMFは低コストで、低リスクで外貨預金よりよい利率が得られる金融商品として人気を集めています。
外貨の投資をしたいという方はまず外貨建てMMFで投資するというのはおすすめです。外貨建てMMFを取引するにはネット証券に口座を開設する必要がありますが、各社の取り扱い状況には差がありますのでしっかり比較しましょう。
外貨建てMMFでネット証券を比較する場合のポイントは取扱通貨と為替手数料の2つです。
それでは見ていきましょう。
なお、外貨建てMMFがどのような商品かはこちらで詳しく説明しています。
外貨建てMMFとは?
ネット証券の外貨建てMMFの取り扱い通貨の比較
まず各社の外貨建てMMFの取り扱い通貨について見ていきましょう。
証券会社 | 取扱通貨数 | 米ドル | ユーロ | 豪ドル | NZドル | 南ア ランド | カナダ ドル | トルコ リラ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
SBI証券 | 6通貨 | ○ | × | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
楽天証券 | 6通貨 | ○ | × | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
マネックス証券 | 2通貨 | ○ | × | ○ | × | × | × | × |
カブドットコム証券 | 6通貨 | ○ | × | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
GMOクリック証券 | 取扱なし | × | × | × | × | × | × | × |
岡三オンライン証券 | 取扱なし | × | × | × | × | × | × | × |
※2015/12/2時点の情報をもとに作成しています。
外貨建てMMFの取り扱いをしている主要なネット証券はSBI証券、楽天証券、マネックス証券、auカブコム証券の4社です。
大手のネット証券の中では松井証券が唯一取り扱いがありません。松井証券は投資信託の取り扱いがないネット証券ですので、外貨建てMMFも投資信託なので取り扱いがないのでしょうか。
取扱のある4社の中で最も取扱通貨が多いのはSBI証券、楽天証券、auカブコム証券で6通貨の外貨建てMMFがあります。南アフリカランドやトルコリラなどの新興国の通貨でも取り扱っていますね。
取扱通貨の点ではこの3社に違いはありません。
マネックス証券は取扱が米ドルと豪ドルの2通貨とこの中では見劣りがしますね。
外貨建てMMF購入時は為替手数料を要チェック
また外貨建てMMFのサービスを比較するときには為替手数料もチェックしましょう。
外貨建てMMFは購入の際に円から外貨へ為替取引をすることで購入します。外貨建てMMFの取引手数料は無料ですが、この為替取引の手数料が実質の外貨建てMMFのコストになります。
為替手数料は○○銭という形で表示されているのであまり気にしない方も多いですが、為替レートが1通貨20円ほどの通貨もあるので結構大きな割合になり、投資成績に直結しますので詳しく見ていきましょう。
ネット証券の為替手数料の比較
証券会社 | 米ドル | ユーロ | 豪ドル | 南ア ランド | NZドル | カナダ ドル | トルコ リラ | メキシコ ペソ | 人民元 | ブラジル レアル |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
SBI証券 | ±25銭 | ±80銭 | ±1円 | ±50銭 | ±1円 | ±80銭 | ±2円 | ±30銭 | ±20銭 | - |
楽天証券 | ±25銭 | ±50銭 | ±70銭 | ±30銭 | ±70銭 | ±80銭 | ±2円 | ±30銭 | - | - |
マネックス証券 | ±25銭 | ±50銭 | ±70銭 | ±30銭 | ±70銭 | ±80銭 | ±2円50銭 | ±30銭 | - | - |
カブドットコム証券 | ±20銭 | ±40銭 | ±60銭 | ±25銭 | ±60銭 | ±60銭 | ±2円 | ±25銭 | - | - |
GMOクリック証券 | × | × | ±50銭 | ±20銭 | ±50銭 | × | ±2円 | ±20銭 | × | ±1円 |
岡三オンライン証券 | × | × | × | × | × | × | × | × | × | × |
※2015/12/2時点の情報をもとに作成しています。
為替手数料が安いのはauカブコム証券です。
通貨にもよりますが、安い順にauカブコム証券、楽天証券、マネックス証券、SBI証券の順になります。
外貨建てMMFの利回りは為替手数料の影響を大きく受けるため、外貨建てMMFで本格的に投資をするという方にはauカブコム証券をおすすめします。
なお、外貨建てMMFには外貨建て債券の償還時の受け皿としての役割もあります。一部のネット証券では外貨建て債券の償還金を外貨で受け取るサービス(外貨決済サービス)を行っていて、為替レートが有利なタイミングで為替取引をすることができます。
この時外貨の預り金のままでは利子がつかないので、そのような待機資金の運用先として外貨建てMMFを用意しているという意味です。
待機資金の運用先として探している場合は為替手数料は関係なく、対象の債券を取り扱っているネット証券で外貨建てMMFを購入するで問題ありません。
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