松井証券の手数料・サービスを徹底研究
松井証券のサービス内容や特徴について紹介していきたいと思います。
松井証券の取引手数料
松井証券の株式取引の手数料は1日の約定代金の合計によって手数料が決まる1日定額制のみの手数料体系となっています。
また現物取引・信用取引は同じ手数料体系となっており、とてもシンプルになっています。
現物取引・信用取引の手数料
1日ごとの定額手数料
1日の約定代金 合計額 |
手数料 (税込) |
---|---|
10万円まで | 0円 |
30万円まで | 315円 |
50万円まで | 525円 |
100万円まで | 1,050円 |
200万円まで | 2,100円 |
以降100万円増加毎に | 1,050円ずつ増加(上限105,000円) |
■無期限信用取引の無料となるサービス
無期限信用取引において、日計り取引の片道手数料および保有期間6か月超の返済手数料は無料となります。
上記の取引については1日定額手数料の計算における約定金額に含まれません。
1日信用取引
1日信用取引は松井証券独自のサービスで、1日終了ごとに建玉が強制決済される日計り取引のみの信用取引です。
1日信用取引の取引手数料は新規建・決済注文ともに無料となっており、金利の優遇もあります。
単元未満株
単元未満株の取引については1日定額取引の対象外となっており、約定金額×0.63%の手数料が約定ごとにかかります。
なお、最低取引手数料はありません。
松井証券の手数料についての総括
松井証券の手数料はデイトレーダーの方向けといえます。
手数料体系上の手数料は他社と比較すると大手ネット証券でSBI証券に次ぐ安い水準ですが、それに加えて松井証券には多くの割引があります。
1日の約定代金10万円以下無料、無期限信用取引の日計り決済手数料無料、保有期間6か月超の決済手数料無料、1日取引は新規建、決済手数料がともに無料など信用取引における手数料無料の取引が非常に多く、他社にもないため信用取引が多いデイトレーダーの方にとっては魅力的なネット証券です。
1日定額の手数料しかないので10万円以上の取引をする中長期投資家にとっては、手数料が割高になってしまう可能性があるため他のネット証券を検討したほうがよいと思います。
松井証券の取扱商品
次に松井証券の取扱商品を見ていきます。
松井証券で取引が可能な商品は以下の通りです。
松井証券の取扱商品
商品分類 | 商品 | 取扱有無 |
---|---|---|
国内株式 | 制度信用 | ○ |
一般信用 | ○ | |
IPO | ○ | |
立会外分売 | ○ | |
夜間取引 | × | |
単元未満株 | ○ | |
投資信託 | 投資信託 | × |
債券 | 国内債券 | × |
外国債券 | × | |
外国株式 | 米国株 | × |
中国株 | × | |
韓国株 | × | |
ロシア株 | × | |
ベトナム株 | × | |
インドネシア株 | × | |
シンガポール株 | × | |
タイ株 | × | |
マレーシア株 | × | |
デリバティブ | FX(店頭) | ○ |
FX(取引所) | × | |
先物OP | ○ | |
ワラント | × | |
CFD | × | |
バイナリオプション | × | |
その他 | 金 | × |
松井証券の取扱商品についての総括
松井証券は国内株式の扱いに特化していて、他の大手ネット証券が取り扱う投資信託や債券、外国株式の取り扱いがありません。
一方で、無期限信用取引の売りにも対応するなど国内株式、特に信用取引のサービスは力を入れていて優位性もあります。
投資信託などの商品を取引したい場合は他のネット証券との併用を含めて検討する必要があります。その場合のおすすめは投資信託、債券、外国株式に強いSBI証券
や
マネックス証券がおすすめ。
松井証券のサービス対応状況
続いて松井証券のサービスへの対応状況を見ていきます。
分類 | サービス | 対応有無 |
---|---|---|
口座開設関連 | 即時口座開設 | × |
未成年口座 | ○ | |
入出金関連 | 即時入金 | ○ |
銀行との連携 | × | |
ATMカード | × | |
取引関連 | 貸し株 | ○ |
夜間取引 | × | |
MRF | ○ | |
ポイント | × | |
特殊注文 | 逆指値 | ○ |
W指値 | ○ | |
Uターン注文 | ○ | |
トレーリング | × |
松井証券のサービスについての総括
松井証券は即時入金や貸し株、特殊注文などポイントとなる重要なサービスには対応をしています。
対応していないポイントサービスなどはあったらうれしいという類のサービスですので、取引をがんがん行い利益を上げていくというスタイルの方にはあまり重要ではなく気にする必要はないかと思います。
ということでサービス上はフルラインナップではないもののポイントとなるサービスを押さえているため、特に問題なしと考えます。
松井証券のトレーディングツール
次に松井証券のトレーディングツールを見ていきましょう。
松井証券はネットストック・ハイスピードというツールを提供しています。以下に主な特徴を記載します。
松井証券のトレーディングツールの主な特徴
ツールの名称・特徴 |
---|
ネットストック・ハイスピード |
ツールの特徴 1.マウスだけで発注可能なスピード注文 2.株価や損益状況をリアルタイムに反映する自動更新機能 3.急騰・急落銘柄や出来高急増銘柄を自分の基準で一覧表示することができる「株式株価急騰落分析」、「株式出来高急増分析」などデイトレーダーにうれしい銘柄分析機能を搭載 4.メニューからウインドウを呼び出す形式ですが、基本的な機能を画面にレイアウトした「株式Trading Center」画面を用意しているので初心者も安心 |
画面イメージ![]() |
松井証券のトレーディングツールサポート状況
分類 | 項目 | 対応有無 |
---|---|---|
利用料 | 月額利用料金 | 無料 |
チャネル | PC | ○ |
携帯電話 | ○ | |
iPhone | ○ | |
Android | ○ | |
iPad | ○ | |
注文方法 | 板発注 | ○ |
バスケット発注 | ○ | |
逆指値 | ○ | |
W指値 | ○ | |
Uターン注文 | × | |
トレーリング注文 | × | |
機能 | デスクトップ常駐 | × |
エクセル連携 | × | |
テクニカル指標 | 対応指標数 | 19 |
松井証券のトレーディングツールについての総括
松井証券のトレーディングツールはスピーディーな発注機能とリアルタイムのランキング情報や豊富なテクニカル分析などデイトレーダーにうれしい機能が満載の高機能トレーディングツールです。
基本はウインドウを呼び出す自由なレイアウトですが、デフォルトの画面配置がされているの初心者でも抵抗なく利用することができます。
機能としては申し分ないので、ぜひ実際に利用してみて使い勝手の良さを確認してみましょう。
松井証券の信用度
最後に松井証券の会社としての信用度を確認しましょう。
ここではなるべく客観的に信用度を測るため口座数や売上という数値化できる指標と、第三者評価機関による評価で信用度を見ていきたいと思います。
まずは口座数、売上高、従業員数です。
松井証券の口座数、売上高、従業員数
口座数 | 売上高 | 従業員数 |
---|---|---|
902,861口座 | 207億円 | 121名 |
※口座数は2013年9月末時点、売上高は2012年度、従業員数は2013年3月末時点
松井証券の口座数はSBI証券、楽天証券につぐ3番目に多い口座数です。売上高は4番手ですが、少ない従業員で効率的に経営しているのか営業利益などはネット証券トップクラスであり、上場会社としては非常に優等生な会社です。
次に、第三者評価機関の評価です。
松井証券の第三者評価機関の評価
調査会社 | 調査名称 | 調査年 | 結果 |
---|---|---|---|
オリコン | 顧客満足度ランキング総合 | 2013年度 | 第3位 |
ヘルプデスク協会 | サポートポータル格付け | 2012年度 | ☆☆☆ |
問合せ窓口格付け | 2012年度 | ☆☆☆ | |
ストックリサーチ | インターネット証券ランキング | 2012年度 | 第7位 |
ゴメス | オンライン証券サイトランキング | 2010年度 | 第7位 |
2012年以前に調査されたランキングでは7位と大手ネット証券の中で低い位置にいましたが2013年はランキング3位となるなど、最近改めて評価が高まっていることがわかります。
ヘルプデスクの格付けも両方3つ星でサポート体制の手厚さも感じさせます。
松井証券の信頼度についての総括
松井証券は大手ネット証券の一角を占める会社で、利益額も大きく手厚いサポート体制とサービスは第三者評価機関にも高く評価されており、会社として非常に信頼できることがわかります。
また松井証券は大正7年創業の老舗の証券会社で手数料自由化のタイミングでネット証券にいち早く参入したネット証券業界のパイオニアです。今でもネット証券といえば松井証券という方は多いです。
長くサービス提供をしてきたという実績から信用度は高いといえます。
まとめ
松井証券をさまざまな観点から分析してきました。
松井証券は株式取引、特に信用取引をするデイトレーダーを中心とした投資家向けにサービスを提供していて投資回数が多い投資家にとって非常に魅力的な証券会社です。
手数料は大手の中で安い方の手数料となっているのに加えて、多くの割引が用意されているので信用取引をする方には魅力的でメイン口座候補となりうるネット証券です。
一方で取扱商品は多くないので、その他の商品も取引したいという方は、メイン口座を松井証券以外とするか、松井証券をメイン口座としつつ他のネット証券と組み合わせて利用するなど、いずれにせよ松井証券以外のネット証券の口座を検討する必要があります。
松井証券と組み合わせて利用するのに当サイトでおすすめなのはSBI証券です。
SBI証券は取扱商品が豊富でサービスも充実しているので良いとおもいます。
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