楽天証券のIPO抽選のしくみと当選確率を上げる方法
楽天証券は人気のネット証券で、IPOの取り扱いもしています。
IPOというと、ネット証券ではSBI証券やマネックス証券、auカブコム証券が強いイメージがありますが、楽天証券のIPOサービスやIPO抽選のしくみはどうなっているのでしょうか。見ていきましょう。
楽天証券のIPO抽選のしくみ
- 資金量が多い顧客が有利
- 独自のIPOカテゴリにより当選確率が最大5倍になる
- ブックビルディング申込時に資金が必要
資金量が多い顧客が有利
IPOの抽選や購入までの流れは各証券会社で若干異なります。IPOを効率的に申し込むには各社のしくみや特徴をとらえて最大限活用していく必要がありますので、まずは楽天証券のIPO抽選のしくみを見ていきましょう。
楽天証券では資金量および独自のランク制度によって当選確率が変化するようになっています。
基本的な抽選方法は配分された株式をすべて抽選にまわす完全抽選方式ですが、申込株数ごとに抽選権がありますので、1申込株1抽選権となっています。
資金量が多い人ほど当選確率が高くなるしくみですね。
独自のIPOカテゴリにより当選確率が最大5倍になる
IPO申込をした人は以下の条件でゴールド、シルバー、レギュラーに振り分けられ、各カテゴリの申込株数を見て、当選確率がIPOゴールドはレギュラーの5倍、シルバーはレギュラーの2倍となるように配分株数を調整した上で抽選を行います。
■楽天証券のIPOカテゴリーの内容
IPOカテゴリ | 当選確率 | 条件 |
---|---|---|
IPOゴールド | 5倍 | 過去6カ月間における月間平均手数料が10万円以上、またはブックビルディング開始日の前々営業日時点での預かり資産評価額1億円以上の人 |
IPOシルバー | 2倍 | 過去6カ月間における月間平均手数料が1.5万円以上の人 |
IPOレギュラー | 1倍 | ゴールド、シルバーの条件にあてはまらない人すべて |
※当選確率はIPOレギュラーの当選確率を基準に何倍の当選確率かを記載
なお、このIPOカテゴリによる振り分けは楽天証券がシ団に入っている際のIPOの振り分け時に行われます。シ団に入らずに委託販売を行ういわゆる裏幹事となった際にはカテゴリの振り分けをせずに完全平等の抽選が行われます。
楽天証券が裏幹事となるのは結構多いので、資金量の少ない人やIPOカテゴリの条件が難しそうな人は裏幹事の銘柄を待ち、随時楽天証券のサイトをチェックするようにしましょう。
資金量の少ない人は顧客ごとの完全抽選制をとっているマネックス証券やauカブコム証券を利用するのも良いですね。
ブックビルディング申込時に資金が必要
ブックビルディングの申込時には資産残高が申込株分の金額以上ある必要がありますので、申込時に資金を準備しておく必要があります。
ブックビルディングの申込時に残高のチェックは行いますが、資金の拘束は行いません。
また楽天証券のIPOでは抽選までにブックビルディングの申込と公募価格決定後の購入申込をする必要がある2段階申込制となっています。
IPO抽選までに2段階申込となっているのはauカブコム証券があり、SBI証券、マネックス証券は1段階の申込となっています。
そのため楽天証券ではブックビルディングの申込、公募価格決定後の購入申込、抽選、抽選結果の確認、購入という流れになります。
余力のチェックはブックビルディングの申込、購入申込時にされ、資金拘束は購入申込から購入までの間に行われます。
■楽天証券のIPO抽選概要
項目 | 内容 |
---|---|
配分方法 | 100%抽選制 |
申込方法 | ブックビルディング |
抽選方法 | 顧客をIPOカテゴリに分類し、IPOカテゴリごとにコンピュータでランダム抽選 |
抽選単位 | 申込株数単位ごと |
余力の確認 | BB申込時、購入申込時、抽選時 |
余力の拘束 | 購入申込後、IPO株購入まで |
楽天証券のIPO関与率
ここ数年での楽天証券のIPO関与率は以下のようになっています。
■IPO数と楽天証券のIPO関与率
年 | IPO数全体 | 楽天関与数 | 関与率 |
---|---|---|---|
2014 | 77 | 2 | 2.6% |
2013 | 54 | 2 | 3.7% |
2012 | 46 | 12 | 26.1% |
2011 | 36 | 15 | 41.7% |
楽天証券の関与率はここ数年で激減しており、関与率は2%から3%でシ団に入った会社数は2014年、2013年ともに2社となっています。多くの銘柄のIPOに参加したい人は関与率が90%を超えるSBI証券か関与率50%超のマネックス証券の口座を持っておく必要があります。
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楽天証券はIPOの関与率が低く、口座数が多い上にIPOカテゴリによる優良顧客への優遇制度がある証券会社ですので、資金の少ない人にとっては当選確率が低くなります。
ただし、上記関与に含まれない裏幹事でのIPO配分があり、その際はIPOカテゴリによる当選確率の調整が行われないため、資金が少ない人にとっても狙い目の証券会社となります。
IPO狙いの投資家が集まりづらい証券会社でもあり、意外なところでIPO株をゲットできるかもしれませんのでIPO申し込みをしておくにこしたことはありません。
こういうところでライバルと差をつけることができますので、面倒でも口座開設をしておき、楽天証券のIPO銘柄のチェックを欠かさないようにしておきたいですね。
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