要チェック!債券のリスクについて
債券は株式と比較するとリスクの小さい金融商品です。しかしながら金融商品である以上リスクは存在します。
きちんとリスクを理解した上でうまく債券と付き合っていきましょう。
債券のリスクについて
債券には以下のリスクがあります。
価格変動リスク
価格変動リスクは債券価格が変動して売却時に購入価格との価格差が出て損失が発生する可能性のことです。
満期まで保有する場合は、額面価格での償還がされるので、原則価格変動リスクはありません。
流動性リスク
流動性リスクは債券を現金化したいと思った時に、現金化ができないまたは時間がかかる可能性があることを意味しています。
債券の売買市場は取引所ではなく相対取引になっているため、取引所での取引よりも流動性が低く、市場状況によっては売却までの時間が想定以上となる可能性があります。
金利リスク
金利リスクは金利市場の変動により、金利が上下することで債券価格に影響を及ぼす可能性があることを意味しています。
債券にとって金利は価格変動に大きな影響があります。そのため金利の変動は債券価格の変動といってもよくリスクです。
信用リスク
信用リスクは債券の発行体が破綻、倒産した時に債券の満期償還金を支払うことができなくなり、債券が紙切れになってしまうリスクです。デフォルトリスクともいいます。
債券投資で最も恐ろしいリスクで、満期保有目的の人でも元本を毀損する可能性のあるリスクです。企業の倒産というのも恐ろしいですが、国であっても安心することはできません。
ギリシャの国債がデフォルトするかもしれないというギリシャ危機もありましたし、決して非現実的なリスクではありません。日本国債なら安心と思っていても、財政的には決して日本はいいわけではないので最悪のリスクはあると認識したうえで投資するようにしましょう。
為替リスク
為替リスクは外貨建て債券への投資の際に発生するリスクです。
外貨で投資をした場合は為替の変動の影響を大きく受けますので外貨建て債券へ投資する際は注意したいリスクです。
特に債券は株や投信など他の金融商品より長期の投資となることが多いと思いますので、為替の影響をきちんと見極めておきましょう。
特に新興国の債券はクーポンが高いものもあり魅力的に映りますが、年単位で見ると為替が数十%動くということもあり、損失が発生する可能性も十分ありますので、特に注意が必要です。
以上が債券のリスクです。
債券の基礎知識
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