オプションの価格はどう決まる?オプション取引の価格について
オプション取引の仕組みについてはなんとなく理解できたけど、オプションの価格ってどうやってきまるの?という疑問がある方も多いと思います。
そんな方のためにオプションの価格の決まり方について説明します。
理論上、オプションの価格変動の要因は対象資産の価格変動と時間の経過の2つです。この点を理解するだけでオプションがずっと身近になり取引の戦略も組みやすくなりますので、ぜひ一読ください。
オプションの価格はどう決まる?
オプションの価格は理論的には「本質的価値」と「時間的価値」で決まるといわれています。
本質的価値
本質的価値とは「対象原資産の価格-権利行使の価格」です。
日経平均株価が15,000円の時に日経平均を「14,000円で買う権利」がいくらかと考えるとわかりやすいですね。すぐに売ることを考えると14,000円で買って、15,000円で売ると1,000円の利益が出るのでこの権利には1,000円の価値があると考えるのが本質的価値です。
時間的価値
時間的価値は時間により対象資産の価格が変動するリスクです。オプション取引は対象資産の価格変動のリスクを売り手は買い手から引き受けています。権利行使日までの期間があるほどリスクも大きくなるので時間的価値は権利行使日が近づくにつれ小さくなり権利行使日に0になります。
この権利行使日に近づくにつれ、時間価値が減少することをタイム・ディケイといいます。
実際は・・・
実際はこれら2つの理論値をもとに取引所で投資家の需給によって値段が決まります。
新規にオプションが発行されたときは時間的価値が最大になっているので、理論上は価格が一番高くなっていて権利行使日が近づくにつれタイムディケイにより本質的価値(原資産価格-権利行使価格)に収れんする形で権利行使日を迎えます。
権利行使までの期間は対象原資産の値動きとタイムディケイを考慮しながら反対売買の機会をうかがいます。
理論上はオプションの価格は徐々に下がっていきますので、反対売買を前提にするとオプションの売り手にとっては有利に、買い手にとっては不利になっていきます。
まとめ
オプション取引の価格の決まり方について見てきました。
内容をまとめると以下のようになります。
オプション取引の価格の決まり方は本質的価値と時間的価値を理解することが重要です。
本質的価値は対象資産の価格と権利行使価格の差であり、時間的価値は権利行使日までの時間で、新規取引開始時が最大で権利行使日に向けて0になります。
こう見ると理論上、オプションの価格変動の要因は対象資産の価格変動と時間の経過の2つだけであることがわかります。
現実には需給の関係もありますが、そう考えると複雑なオプション取引もだいぶシンプルになりますね。
うまく活用してオプションでリスク管理をしていきましょう。
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