入出金が圧倒的に便利に!銀行サービスとの連携について
ネット証券のサービスとして銀行サービスとの連携という点も見逃せません。
すでにいくつか別の記事でも紹介していますが、入出金や口座開設が圧倒的に便利になります。
これらのサービスを使いこなすことでネット証券をより便利に利用することができますので、ここではネット証券の銀行サービスとの連携について説明していきたいと思います。
各ネット証券と相性のよい銀行も見えてきますよ。
銀行との連携・提携の形
ネット証券と銀行の連携にはいくつかパターンがあります。
1点目は簡単に口座開設ができるサービスです。
これは銀行口座をすでにもっている投資家は、銀行側が持っている個人情報(名前や生年月日)を使用して証券口座を開設する手続きが簡便になるというものです。
三菱UFJ銀行が自社の口座を持っていると、auカブコム証券の口座開設が簡単にできるというサービスを提供しています。住信SBIネット銀行、楽天銀行も同様にグループのSBI証券、楽天証券の口座開設は簡単に申し込みが可能になっています。
2点目は即時入金サービスです。
即時入金サービスは入金のサービスでインターネットバンキングのサービスと連携することで即時に銀行口座から証券口座への入金を可能にするサービスです。即時入金サービスはグループ内の銀行だけでなく、各ネット証券は多くの銀行と提携して入金が可能になっています。
インターネットバンキングが可能な銀行口座を持っていればどのネット証券にも即時入金サービスが可能と考えてよいでしょう。
3点目は銀行口座と証券口座の残高の連携です。
銀行口座と証券口座の連携とは銀行口座の残高を証券口座の余力として使用できるというサービスです。入出金の手間がなくなるので即時入金サービスよりさらに一歩踏み込んだサービスであるといえます。
銀行口座内に専用口座を一つ作り、そこに資金を振替をすると証券口座の余力として使用可能になるのですが、この口座の金利が高いという点も魅力です。例えば住信SBIネット銀行とSBI証券の連携サービス「SBIハイブリッド預金」の金利はMRFの倍近い金利がついていることが多く資金を置いておくだけでも銀行口座に入れておいた方がよいです。
代表的なものは先に紹介したSBI証券と住信SBIネット銀行が提供しているSBIハイブリッド預金があります。
楽天証券も楽天銀行と「マネーブリッジ」というサービスを提供していますが、銀行口座の残高が証券口座の余力としてそのまま使えるわけではなく、入出金が簡単になるというサービスです。どちらかというと即時入金サービスに近いと思います。
4点目は銀行のサイトで証券の確認ができるサービスです。
これは銀行のサイトで証券口座の残高や保有証券(株式、投資信託)などの情報を閲覧できるというサービスです。
提供しているのは住信SBIネット銀行で、SBI証券の残高を確認することができます。
5点目は4点目と逆で証券のサイトで銀行口座の残高が確認ができるサービスです。
ネット証券のWEBサイト上に提携銀行の銀行口座残高が表示され、残高や買付余力への充当可能額を確認することができます。
サービスを提供しているネット証券は楽天証券が楽天銀行の情報を、auカブコム証券が三菱UFJ銀行の情報をそれぞれ閲覧可能としています。
以上が銀行サービスとの連携です。紹介した内容をまとめると以下のようになります。
ネット証券と銀行の連携の形まとめ
サービス | 内容 | 提供しているネット証券 |
---|---|---|
簡単に口座開設ができる | 銀行口座を持っている人であれば簡単に証券口座を開設することができる | SBI証券楽天証券auカブコム証券 |
即時入金サービス | インターネットバンキングを利用して証券口座に即時に入金する | SBI証券楽天証券auカブコム証券マネックス証券松井証券 |
銀行口座と証券口座の残高の連携 | 銀行口座の残高が証券口座の余力として使用できるなど銀行口座と証券口座がシームレスに連携している | SBI証券 |
銀行のサイトで証券の確認ができる | 銀行の画面で証券口座の残高や保有証券が確認できる | SBI証券 |
証券のサイトで銀行口座の残高が確認ができる | 証券の画面で銀行口座の残高や振替可能額が確認できる | 楽天証券auカブコム証券 |
細かなサービスの比較は他の記事で行っていますが、このようにネット証券では同じグループの銀行や提携先の銀行と連携して便利なサービスが多数提供されています。
ネット銀行と相性がよいのでネット証券で取引する際には、メインのネット証券と相性のよいネット銀行の口座を持っておくと色々便利になりそうです。
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