SBI証券の1日定額手数料アクティブプランの特徴と向いてる人
ネット証券の株の取引手数料は1回の「取引ごと」に手数料がかかるプランと、デイトレーダー向けの「1日ごと」に取引金額に応じた手数料がかかるプランがあるのが一般的です。
ネット証券最大手のSBI証券でも2つの手数料プランが用意されており、取引ごとの手数料体系は「スタンダードプラン」、1日ごとの手数料体系は「アクティブプラン」という名称になっています。
本記事ではSBI証券のアクティブプランの手数料体系の特徴と向いている人や活用法を紹介しています。スタンダードプランを含めたSBI証券全体の手数料体系は以下のページで紹介しています。
SBI証券のアクティブプランの内容と特徴
SBI証券のアクティブプラン手数料は現物取引と信用取引で用意されており、それぞれ以下のようになっています。
1日の約定代金 合計額 |
手数料 (税別) |
---|---|
10万円まで | 96円 |
20万円まで | 191円 |
30万円まで | 286円 |
50万円まで | 429円 |
100万円まで | 762円 |
以降100万円増加毎に | 400円ずつ増加 |
1日の約定代金 合計額 |
手数料 (税別) |
---|---|
10万円まで | 96円 |
50万円まで | 239円 |
100万円まで | 477円 |
以降100万円増加毎に | 400円ずつ増加 |
1日ごとに手数料が決まりますので、100万円の取引を1回した人と10万円の取引を10回した人の手数料が同じになります。
小口で何度も取引する人に有利な手数料体系となっていますので、まさにデイトレーダー向きの手数料体系といえますね。
週に2,3回相場に参加して1日100万円くらいの取引をしている場合、月に10日取引したとすると月の手数料は7,620円となります。取引金額に対する手数料率は0.1%以下ですので大手証券会社とは比べものにならない格安手数料といえます。
デイトレをするならアクティブプランが使えるネット証券が必須といえます。
SBI証券は他の証券会社と比べてもかなり安い手数料体系となっており、手数料重視のデイトレーダーの人にもおすすめできます。詳しい手数料の比較は以下のページでご覧ください。
純粋に手数料だけを見るとSBIネオトレード証券やGMOクリック証券などSBI証券より有利な証券会社はいくつかありますが、IPOなどの取扱商品が少なかったり、規模が小さいために手数料改定のリスクがあることを考えるとSBI証券が最もおすすめといえます。(現に岡三オンライン証券は手数料の改悪を行いましたので、今手数料が安いからといって飛びつくのは危険です。)
アクティブプランがスタンダードプランより得になる場合
アクティブプランが得になるケース
手数料プランをアクティブプランとスタンダードプランのどちらにしようか悩んでいる人も多いと思います。
基本的には投資スタイルで1日に何度も取引する人はアクティブプランを、月に数回くらいの取引頻度の人はスタンダードプランを選択すると良いと思いますが、具体的にアクティブプランが得になるケースとスタンダードプランが得になるケースをそれぞれ見ていきましょう。
アクティブプランの方が得になる人は大きくデイトレーダーと呼ばれるような1日に何度も取引をする人ですが、もう少し具体的に言うと以下に当てはまる人はアクティブプランの方が得になる可能性が高いです。
- 1日に3、4回以上の取引を行う人
- 1回の取引金額が少なめの人
- 1日の取引金額が2,000万円以下の人
具体例をあげてどういうケースがアクティブプランの方が得になるか見ていきましょう。
1日の取引金額が100万円の場合
仮に1日の取引金額が100万円の投資家がいたとして、スタンダードプラン(現物取引)では100万円の取引をした時に税別487円の手数料がかかります。一方でアクティブプランの場合は762円の手数料がかかります。
1回の取引で100万円分の株を売買するとスタンダードプランの方が得になりますが、10万円ずつ10回、50万円で2回取引してもアクティブプランでは手数料は変わりません。
一方でスタンダードプランは10万円ずつ10回、50万円で2回取引すると、取引ごとに手数料がかかるため10万円ずつ10回だと139円×10=1,390円、50万円で2回取引だと272円×2=544円の手数料となります。
50万円で2回までならスタンダードプランの方がお得ですが、10万円で10回だとアクティブプランの方が得になります。
20万円で5回だとどうでしょうか。スタンダードプランの20万円取引時の手数料は1回185円ですので185円×5=925円となり、アクティブプランの方が得をすることになります。
まとめると以下のようになり、取引金額が同じであれば日に3、4回以上取引がある人はアクティブプランの方が有利になることがわかります。
■取引金額、回数ごとの手数料比較
取引金額×回数 | スタンダードプランの手数料 | アクティブプランの手数料 |
---|---|---|
100万円×1回 | 487円 | 762円 |
50万円×2回 | 544円 | 762円 |
20万円×5回 | 925円 | 762円 |
10万円×10回 | 1,390円 | 762円 |
※手数料はすべて税別
また、スタンダードプランは取引金額150万円を超えると取引金額に対する手数料の上がり方が緩やかになっていき、3,000万円超の約定についてはすべて手数料金額が同じになります。
一方、アクティブプランは取引金額が100万円増加ごとに増えていき手数料の上限がありません。
そのため取引金額が大きくなるほどスタンダードプランの方が有利になります。
先ほど比較した方法と同じく、同じ取引金額を1回、2回、5回、10回で行った場合の手数料で比較すると、取引金額合計が2,000万円を超えたあたりからスタンダードプランが有利になる回数が増えていきます。
■同じ取引金額の場合の取引回数ごとの手数料比較
合計取引金額 | アクティブプラン | スタンダードプラン | |||
---|---|---|---|---|---|
1回 | 2回 | 5回 | 10回 | ||
1,000万円 | 4,362円 | 921円 | 1,842円 | 4,605円 | 9,210円 |
2,000万円 | 8,362円 | 921円 | 1,842円 | 4,605円 | 9,210円 |
3,000万円 | 12,362円 | 921円 | 1,842円 | 4,605円 | 9,210円 |
4,000万円 | 16,362円 | 973円 | 1,946円 | 4,865円 | 9,730円 |
1日の取引金額が数千万円を超える人もスタンダードプランを選んだ方がお得になりやすいことがわかります。自分の取引金額、取引回数に応じて手数料体系を決めると良いでしょう。
手数料をアクティブプランに変更する方法
最後にアクティブプランへの変更方法と変更のタイミングを紹介します。SBI証券の口座開設時はすべての人がスタンダードプランになります。
そのためアクティブプランで取引をしたい人は口座開設後にSBI証券のWEBサイト上で手数料プランを変更する必要があります。
変更方法はSBI証券のログイン後WEBサイトの「口座管理」>「登録情報一覧」からお取引関連・口座情報へ進み、国内株式手数料プランで変更を選択すると、アクティブプランへの変更ができます。
プランの変更申込は1日に1回行うことができ、平日であれば毎日23:29までに変更手続きをすると翌日には適用されます。毎日手数料プランを変更することができるので、結構柔軟に適用できます。
1日だけアクティブプランに変更して、その後すぐにスタンダードプランに戻すということもできますので、1日だけデイトレにチャレンジすることも簡単にできますね。
■手数料プラン変更のタイミング
変更手続き | プラン適用のタイミング |
---|---|
月曜から金曜の23:29までの変更手続き | 翌日適用 |
23:30-0:00 | 変更不可(メンテナンス) |
土日の変更手続き | 火曜日適用 |
唯一気をつけたいのは土日に変更手続きをした時に適用されるのが火曜日になる点です。月曜日に変更後の手数料プランを適用したい場合は金曜日までに変更手続きをする必要があります。
アクティブプランはデイトレーダーの人向けの手数料プランですので、日に何度も取引をする人はスタンダードプランと比べて手数料が大きく割安になります。
取引手数料は投資成績に直結しますので、ぜひ自分にあった手数料体系を選択して手数料を最適化しましょう。
SBI証券はスタンダードプランもアクティブプランもお得なネット証券ですので、まだSBI証券の口座を持っていない人は試してみると投資成績が上がるかもしれませんよ。
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