エンベロープは移動平均線を応用利用したトレンド系指標
エンベロープとは
エンベロープは移動平均線をより活用するためのテクニカル指標で、移動平均線から一定割合の価格に線を引きトレンドと値幅を確認します。
抵抗線、支持線としても利用できるので移動平均を使ってより詳細な分析をしたいという方に向いた指標です。
エンベロープを構成する線
実際にチャートに描画した画面イメージは以下になります。
エンベロープの画面イメージ
エンベロープは移動平均線と移動平均に一定割合をかけた複数の価格をそれぞれラインにしたものです。
各線の意味は名前の通りですが、まとめると以下の通りです。
エンベロープを構成する線
名称 | 概要・活用方法 | 算出方法 |
---|---|---|
移動平均線 | 中期単純移動平均線。エンベロープの計算のもととなる値でもあります。 | 期間中の株価の平均値 |
乖離率(+2.5%) | 移動平均株価の2.5%上の価格水準
抵抗線や支持線として使用する。 |
移動平均株価×102.5% |
乖離率(+5.0%) | 移動平均株価の5%上の価格水準
抵抗線や支持線として使用する。 |
移動平均株価×105% |
乖離率(+7.5%) | 移動平均株価の7.5%上の価格水準
抵抗線や支持線として使用する。 |
移動平均株価×107.5% |
乖離率(-2.5%) | 移動平均株価の2.5%下の価格水準
抵抗線や支持線として使用する。 |
移動平均株価×97.5% |
乖離率(-5.0%) | 移動平均株価の5.0%下の価格水準
抵抗線や支持線として使用する。 |
移動平均株価×95% |
乖離率(-7.5%) | 移動平均株価の7.5%下の価格水準
抵抗線や支持線として使用する。 |
移動平均株価×92.5% |
エンベロープの使い方
エンベロープの使い方は引いたラインのうち基準とする値幅を決めて、値幅の+ラインと-ラインを使用します。(5%であれば±5%のラインを使用)
そして株価が下のラインに触れたら買いサイン、上のラインに触れたら売りサインとして見ます。
また、逆にエンベロープをこの価格までは下がるという直近の値幅として見ることもできるので、上昇トレンドで上のラインに触れてなければ買い、下落トレンドで下のラインに触れていなければ売りという考え方もあります。
移動平均系の応用指標といったものなので、単独で使用するというよりも移動平均と関係のないテクニカル指標などと組み合わせることで予想の精度をあげることができます。
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