auカブコム証券の一般口座から特定口座への変更方法

特定口座は各証券会社で2003年から導入されたしくみです。特定口座で取引を行った商品分は毎年証券会社から取引報告書が送付されるため、確定申告の手間が省けます。

またauカブコム証券では導入後から2009年まで、一般口座の商品を特定口座に振替する手続きが可能でした。それ以降一般口座で取引した商品を特定口座に振り替えることはできません。

ここではauカブコム証券で一般口座から特定口座へ変更する方法をまとめています。

auカブコム証券の一般口座から特定口座への変更方法

一般口座と特定口座とは

一般口座で取引を行った商品は、原則確定申告の必要があります。源泉徴収が行われず、証券会社で年間取引の報告書も作成されないことが特徴です。

特定口座は源泉徴収ありとなしが選択できます。どちらを選択した場合でも、特定口座の年間取引報告書が作成されるため確定申告が簡素化されます。源泉徴収ありを選択した場合は自動で税金が徴収されるため、原則確定申告の必要がありません。

特定口座で取引可能な商品は限定されていますが、株式や投資信託など一般的な投資商品は特定口座に対応しています。

確定申告の手間を減らしたいかたは、特定口座での取引が最適です。

一般口座から特定口座に変更する手続き

auカブコム証券では、口座開設時だけでなく常に特定口座の開設手続きを受け付けています。

総合口座開設時には特定口座を開設するか確認がありますが、この時に特定口座を開設しておくと手続きがスムーズです。

確認書類の提出を複数回行う必要もないため、手軽に手続きができます。特定口座で取引したい場合は同時開設を行っておきましょう。

特定口座に変更したい場合は、特定口座の開設申込を行いましょう。auカブコム証券で特定口座を開設するには、特定口座に関する各種届出書を請求します。

お客様サポートセンターでの請求や、Webサイトログイン後のマイページより設定・申込タブの書類請求画面から手続きを行います。

なお一般口座から特定口座への振替は2009年時点で終了しているため、一般口座の商品の移管はできません。

特定口座の開設に必要なもの

特定口座開設には、マイナンバー確認書類と本人確認書類が必要です。auカブコム証券に請求した開設申込書類と合わせて、確認書類も返送します。

個人番号カードを所有している場合はマイナンバー確認書類兼本人確認書類となるため、1種類で提出が完了します。

通知カードや住民票の写しを利用する場合は、別途本人確認書類が必要です。

特定口座と一般口座は両方併用可能

一般口座から特定口座に切り替えた後も、取引によって口座区分の変更が可能です。

先物・オプション取引など専門的な取引は特定口座で取引ができません。一般口座のみ対象の取引は、変更後も一般口座で行います。

また状況に合わせて買付時に口座区分の選択も可能です。

一般口座が閉鎖されるわけではないため、特定口座開設後も一般口座を使いたいかたは口座区分で対応しましょう。

まとめ

ここまでauカブコム証券の一般口座を特定口座に変更する方法について見てきました。

内容を簡単にまとめておきましょう。

特定口座は確定申告が簡単になる口座で、源泉徴収ありのタイプも選択できます。

口座開設時に特定口座を開設していなかったかたや特定口座導入前にauカブコム証券の口座を開設していた場合は、いつでも特定口座の開設が可能です。

特定口座を開設した後も、一般口座はそのまま利用できます。一般口座でしか取引できない商品もあるため、商品ごとに口座区分を切り替えての利用がおすすめです。

源泉徴収や取引報告書の作成は特定口座で取引している商品のみが対象のため、確定申告をしない場合は一般口座の商品をすべて売却後特定口座の源泉徴収ありで取引を行いましょう。