auカブコム証券の品渡注文の発注方法と締切時間

最終更新日: 2021年4月3日 記事内に商品プロモーションを含む場合があります

auカブコム証券の品渡注文の発注方法と締切時間

auカブコム証券では、信用売りをした株式の決済を、買い戻しによる差額決済ではなく、口座にある同銘柄・同株数の株式で差し替える品渡注文が利用できます。

この記事では、auカブコム証券の品渡注文の特徴と活用方法、発注方法と締切時間について説明します。


auカブコム証券の品渡注文の特徴と活用方法

品渡注文とは

品渡注文とは

品渡注文は、auカブコム証券以外の証券会社では現渡注文と呼ばれることがありますが、どちらも同じ意味です。

品渡注文は、信用取引において信用売りをしたかたが、その決済手段として使う方法です。通常は、信用売りした建玉は買い戻しによる差額決済、つまり現金で決済されます。

それに対し品渡注文は、auカブコム証券の証券口座内で現物の保有株と売り建玉がなくなり、売り建玉分の代金が口座に入金されます。この時、売買手数料が差し引かれます。

信用取引は「制度信用取引」と「一般信用取引」の2種類があります。制度信用取引で信用売りをした場合は、「逆日歩」と呼ばれる手数料が発生します。

それに対し、一般信用取引で信用売りをしても逆日歩は発生しません。

auカブコム証券は、一般信用取引で信用売り注文できる銘柄が2,000以上で、ネット証券の中ではトップクラスの銘柄数です。


特徴と活用方法

特徴と活用方法

品渡注文は、売買手数料がかかるため、現金決済と比較して損に見えますが、品渡注文の方が有利な場合があります。その一つが、相場が下落しそうな時に品渡注文をすることによるリスクヘッジです。

信用売りは、保有していない株式をauカブコム証券から借りて売り、後で株式を買い戻す方法です。

株価が下落した時に決済することにより利益が発生しますが、上昇したときに現金決済すると、損失が発生します。それを防ぐため、株式と差し替えることにより、損失を防ぎます。

もう一つが、株主優待を得るために品渡注文とつなぎ売りを組み合わせる方法です。

株主優待を行っている同じ銘柄の株式を、現物買いと信用売りとを組み合わせ、株主優待がもらえます。これを、「株主優待のつなぎ売り」と呼びます。

株主優待とは、株主に対して自社製品や割引券などを贈呈する利益還元策です。自社製品や商品券など、多彩なサービスの提供があります。全上場銘柄の約3分の1の企業が、株主優待を実施しています。

株主優待を受け取るには、その銘柄の権利付最終日に株式を保有する必要があります。つまり、その日の直前に株式を購入し、株主優待を受け取った後にすぐ売却することも可能です。

しかし、同じようなことを考える投資家は多いため、権利付最終日直前には、その株式の価格は上昇しやすく、翌営業日には下落しやすいため、タイミングを逸すると大きな損失につながります。

auカブコム証券では、同じ日に同一銘柄の株式を現物買い、および信用売りすることができます。それにより、その銘柄の値段が上昇しても、関係ありません。

それらの建玉を、株主優待を受け取る権利が発生する日まで保有します。権利付最終日の翌営業日に、品渡注文を行うことにより、株主優待を受け取ることができ、貸株料を最小限に抑えることが可能です。

auカブコム証券で取り扱う株主優待を検索する方法は、Webサイトの「商品・サービス」から「株主優待」を選択するか、スマホアプリの「PICK UP! 株主優待®」を使いましょう。


auカブコム証券の品渡注文の発注方法と締切時間

発注方法

発注方法

品渡注文は、信用取引の決済手段です。そのため、品渡注文をするには、事前にauカブコム証券の証券口座の他に、信用取引口座を開設する必要があります。

そして、信用売りをした建玉に対し、現物決済による品渡注文を行うことができます。

パソコンで品渡注文を発注するには、auカブコム証券のWebサイトにログインした後、「資産管理」から「残高照会」を選び、「信用建玉」をクリックまたはタップすると、あなたが信用取引している建玉が表示されます。

品渡注文したい建玉を選び、「品渡」ボタンをクリックまたはタップしましょう。

遷移した注文画面で、返済建玉の返済数量と、預り証券の品渡数量に同じ株数を入力します。確認画面で間違いがなければ、「注文する」ボタンを押しましょう。

スマートフォンで品渡注文を発注するには、スマホアプリを開き、左上の「信用」をタップし、続いて「品渡・品受」をタップしましょう。すると、あなたが信用売りしている銘柄が表示されます。

品渡注文するには、「渡」ボタンを押します。すると、品渡方法設定の画面に遷移します。返済建玉に返済株数を入力し「次へ進む」をタップすると、確認画面が表示されます。確認後「注文する」ボタンをタップしましょう。

信用取引の取引可能額は、担保として差し入れている金額の約3倍です。また、受入保証金が必要です。

kabuステーション®で品渡注文を行うことはできません。kabuステーション®の「お取引」から「品受・品渡依頼」をクリックすると、Web画面にリンクされます。


締切時間

auカブコム証券の信用売りで決済する締切時間は、制度信用取引については新規建玉の建日の6ヶ月目応答日の前営業日です。

短期一般信用取引は、新規建玉の建日の14日目の前営業日です。長期一般信用取引は、新規建玉の建日の3年目応答日の前営業日です。

auカブコム証券は、短期一般信用取引の銘柄数が400以下なのに対し、長期一般信用取引は1,700以上です。そのため、締切までの時間が長い銘柄が多くそろっています。

貸株料も、短期一般信用取引が3.9%なのに対し、長期一般信用取引は1.5%ですみます。


まとめ

まとめ

auカブコム証券の品渡注文の特徴と活用方法、発注方法と締切時間について説明しました。まとめると以下の通りです。

  • 品渡注文は、信用売りした銘柄を現物取引することにより決済する方法
  • auカブコム証券の品渡注文は、株主優待のつなぎ売りに便利
  • 品渡し注文はauカブコム証券のWebサイト、スマホアプリで発注できるがkabuステーション®ではできない

auカブコム証券の品渡注文は、相場が上昇しそうなときの株主優待のつなぎ売りをする時などに便利です。

一般信用取引で信用売り注文できる銘柄が2,000以上もあり、逆日歩を支払わずに品渡注文が可能です。

信用売りをした銘柄を品渡注文するには、Webサイトまたはスマホアプリで品渡注文したい建玉を選び、発注しましょう。

決済の締切時間は、短期一般信用取引の場合は新規建玉の建日の14日目の前営業日、長期一般信用取引の場合は新規建玉の建日の3年目応答日の前営業日です。

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