【成長性3】資本増加率でバランスシートの増減もチェック
成長率を表す指標として資本の増加率も見る必要があります。
資本は会社の運転資金ともいうべきものです。資本は企業の成長に欠かせず、一般論として企業は資本から売り上げや利益を生み出していくので、資本は会社の規模を表す目安となります。
そのため資本の増加率は売上高増加率などと合わせて増加する分には良いとされています。一方で売上や利益が増加していないのに資本だけが増加している状況は危険な状況であるといえます。
ここでチェックする資本は貸借対照表上の総資本と株主資本です。
総資本は株主資本と負債から構成されます。負債を増やして資本を増やしていると利益を生み出すことができても安全性の面で不安定になるので、資本の増加率を見る際は総資本増加率と株主資本増加率がバランスよく増加しているかを見る必要があります。
総資本増加率と株主資本増加率の計算式はそれぞれ以下の通りです。
総資本増加率 =(当期総資本 – 前期総資本) ÷前期総資本×100
株主資本増加率=(当期株主資本 – 前期株主資本)÷前期株主資本×100
実際に投資をする際に見るポイントとしては、総資本増加率、株主資本増加率がともに増加傾向にあるか?総資本増加率が株主資本増加率より高い状態にないか?総資本増加率が売上高成長率、利益成長率より高い状態にないかという点をチェックしていきます。
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