auカブコム証券にiDeCoはある?
iDeCoは節税にもなる個人型年金の一種で、2017年には対象者が拡大されました。
利用してみたいと考えるかたも増えていますが、iDeCoを取り扱う証券会社は一部です。ここではauカブコム証券のiDeCoの取扱についてまとめました。
また他社でiDeCoを扱っている金融機関の特徴も合わせて紹介します。
auカブコム証券にiDeCoはある?
iDeCoの特徴と取り扱っている金融機関
iDeCoは個人型確定拠出年金の略称で、2001年から制度がはじまったものです。制度導入当初は自営業者や一部のサラリーマンが対象となっていたため、取り扱っている金融機関も限られていました。
現在でも銀行などの金融機関が主な取扱機関で、iDeCoを取り扱っている証券会社はまだまだ少数です。auカブコム証券でも、2018年5月現在取扱はありません。
今後の取扱予定も発表されていないため、現状では他社でiDeCo口座の開設が必要です。
iDeCoは年金の代わりに利用できる制度のため、掛金がすべて所得税、住民税から控除されることが特徴です。
iDeCoの取扱がある証券会社
2018年5月時点でiDeCoの取扱があるネット証券は全部で7社です。それぞれ取扱商品などが異なります。
iDeCo口座は証券会社で開設するとお得です。iDeCo口座の開設や維持には金融機関ごとに手数料がかかりますが、手数料は金融機関によって大きく異なります。
銀行は手数料が高く設定されているところが多いですが、ネット証券は人件費が削減できるためiDeCoの手数料も安く設定されていることが特徴です。
特に毎月の口座維持費は重要です。iDeCoは原則60歳になるまで掛金の引き出しができず、解約もできません。掛金がない月も維持費がかかり続けます。
途中でiDeCoを運用する掛金が捻出できなくなった場合、維持費だけでマイナスになるケースがあります。
証券会社でも手数料が高いケースはあるため、各社の運用コストを確認した上で開設しましょう。
楽天証券
口座開設時には2,777円、掛金拠出時の維持費は月額167円です。掛金がない月は月額64円、受取時の手数料は432円に設定されています。
移管時には4,320円の手数料が発生します。
取扱商品の数は多く、アクティブ型投信も多数用意されています。元本保証型の商品は1種類のみです。管理が簡単なことも特徴で、楽天証券口座を保有している場合はiDeCo口座と証券口座をまとめて管理できます。
SBI証券
口座開設時には2,777円、掛金拠出時の維持費は月額167円です。掛金がない月は月額64円、受取時の手数料は432円に設定されています。
移管時には4,320円の手数料が発生します。
投資信託から元本保証型の商品まで多数取扱があり、証券会社の中でも選択肢の多さを重視する方に向いています。
SBI証券は比較的早くiDeCoに参入しており、10年以上の運営実績があることも特徴です。
マネックス証券
口座開設時には2,777円、掛金拠出時の維持費は月額167円です。掛金がない月は月額64円、受取時の手数料は432円に設定されています。
移管時には4,320円の手数料が発生します。
運用コストは他の証券会社と差はありませんが、投資信託の多さが魅力です。元本保証型の商品は1種類のため、投資信託で利益確保を目指したいかたに向いています。
松井証券
口座開設時には2,777円、掛金拠出時の維持費は月額167円です。掛金がない月は月額64円、受取時の手数料は432円に設定されています。
移管時には4,320円の手数料が発生します。
取扱商品の数は少なめで、10銘柄程度の商品に限定されています。元本保証型の商品は1種類で、投資信託は大半が一定の指標に連動する成果を目指すものです。
アクティブ型投信の取扱は1銘柄のみです。バランス型の投資信託に投資したいかたに向いている証券会社です。
野村證券
口座開設時には2,777円かかります。野村證券は預け入れ資産や月々の掛金によって手数料が異なることが特徴です。
資産100万円以上または月々の掛金が1万円以上の場合は掛金拠出時の維持費は月額167円、掛金がない月は月額64円です。資産100万円未満または月々の掛金が1万円未満の場合は掛金拠出時の維持費が450円、掛金がない月は月額347円かかります。
どちらも受取時の手数料は432円で、移管時の手数料はありません。
iDeCoは職業によって月額上限が定められているため、資産100万円を超えるには最低でも数年以上の時間がかかります。月々の掛金が1万円未満の場合は、他社を選択する方がコスト面では有利です。
商品の取扱も20銘柄とやや少なめで、元本保証型の商品は1種類に限定されています。
岡三証券
口座開設時には2,777円、掛金拠出時の維持費は月額372円です。掛金がない月は月額431円、受取時の手数料は432円に設定されています。
証券会社の中では維持費が高く設定されています。移管時の手数料がかからない点や、元本保証型の預金や保険が多いことが魅力です。
投資商品の数も比較的多めで、アクティブ投信やREITなどの取扱があることも特徴です。
大和証券
口座開設時には2,777円、掛金拠出時の維持費は月額167円です。掛金がない月は月額64円、受取時の手数料は432円に設定されています。
移管時には4,320円の手数料が発生します。
取扱商品の数は少なめですが、アクティブ型投信が多いことが特徴です。元本保証型商品は1種類です。Webサイトでは簡単な診断などが利用でき、「iDeCo投資スタイル・ナビ」や積立のシミュレーションも可能です。
証券会社と銀行系金融機関のコストの違い
銀行系のiDeCo口座では毎月の維持費が400円から600円前後に設定されているところが多く、長期間iDeCo口座を保有した時の維持費が高い傾向があります。
対して移管時の手数料はほとんどの銀行でかからず、証券会社では4,320円の手数料が設定されていることが多めです。
会社の都合で変更がある場合や途中で金融機関を変更する場合にコストがかかるため、注意が必要です。
受取時の手数料はほぼ一律432円ですが、あいおいニッセイ同和損害保険のみ378円に設定されています。しかし同社は維持費が証券会社よりも高く設定されているため、長期保有では証券会社が有利です。
なお、iDeCo口座開設時の費用は銀行系も証券会社も一律ですが、さわかみ投信とSBIベネフィット・システムのみ3,857円の手数料がかかります。
iDeCoで投資信託を保有する場合は、投資信託の信託報酬の確認も必要です。
iDeCoで取り扱われている商品は信託報酬に上限が設定されていますが、信託報酬が安い投資信託をメインに取り扱っている金融機関もあります。
取扱商品の内容を確認し、iDeCo口座の開設先を決めましょう。
まとめ
ここまでauカブコム証券のiDeCo取扱状況と、各社のiDeCoの特徴について見てきました。
内容を簡単にまとめておきましょう。
- auカブコム証券ではiDeCoの取扱がない
- 一部の証券会社と銀行でiDeCo口座が開設できる
- 運用コストを考えるなら証券会社がおすすめ
iDeCoは、一般の年金にプラスして掛金を設定できる個人型確定拠出年金です。2017年には対象者が拡大し、自営業者以外も利用しやすくなりました。
年金を増やしたいかたや所得控除を受けたいかたに適しています。auカブコム証券では2018年時点でiDeCoの取扱がありませんが、他の証券会社では取扱があります。
銀行でも開設できますが、ネット証券はiDeCo口座の維持手数料が安く設定されているため、長く掛金を拠出するかたに向いています。
取扱商品は証券会社によって異なりますが、維持費はほとんどの証券会社で同一のため自分に合う商品を取り扱っている金融機関を選択しましょう。
なおiDeCoの取扱本数に関しては2018年に国で指針が定められたため、今後すべての金融機関で取扱本数が減る可能性があります。
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