auカブコム証券の信用取引の手数料

最終更新日: 2021年4月3日 記事内に商品プロモーションを含む場合があります

auカブコム証券の信用取引の手数料

信用取引を行う場合、売買手数料やその他の手数料が発生します。株価変動だけでなく、手数料や保有中のコストも考えた上で取引を行いましょう。

証券会社ごとに手数料の形態は異なるため、取引スタイルに合わせた証券会社選びが重要です。ここではauカブコム証券の信用取引手数料やコストに焦点を当て、内容をまとめました。


auカブコム証券の信用取引の手数料

auカブコム証券の新手数料とは

auカブコム証券の新手数料とは

auカブコム証券では、2018年4月2日に信用取引の手数料形態が変化しました。これにより、以前より信用取引のコストが軽減しています。

たとえば以前まで10万円以下の約定金額では税込108円がかかっていましたが、現在では税込99円に変更されています。手数料の変更が行われた価格帯は約定金額50万円までです。

少額取引を行うかたの場合、信用取引コストが低くなったことが特徴です。


auカブコム証券の信用取引手数料形態

auカブコム証券では、通常手数料と大口適用による割引手数料が設定されています。通常手数料は約定金額ごとに異なります。

他社では一日の約定金額を合計し一律で手数料を設定するコースもありますが、auカブコム証券の信用取引手数料は原則1約定ごとに発生します。

制度信用、一般信用どちらも同じ手数料です。取引チャネルによる差もありません。また通常手数料は前営業日の取引状況によって変化があります。


主な信用取引手数料

10万円以下 税込99円
20万円以下 税込148円
50万円以下 税込198円
60万円以下 税込592円
70万円以下 税込691円
80万円以下 税込790円
500万円超 一律税込1,320円


前営業日の建玉残高または新規建約定代金による割引

3,000万円以上5,000万円未満
最低手数料85円で通常手数料から5%割引

5,000万円以上6,000万円未満
最低手数料63円で通常手数料から30%割引

6,000万円以上
信用取引手数料無料


信用ゴールドプランまたはプラチナプラン適用時

前月の建玉残高や新規建約定代金によって、大口適用を受けることができます。どちらのプランが適用になった場合でも、信用取引手数料は無料です。

信用取引手数料無料の最低条件は、前1か月の建玉残高または新規建約定代金合計が4億円以上です。2018年7月から前1か月の建玉残高3億円以上も追加予定のため、やや条件は緩和されます。

auカブコム証券で信用取引を行う場合は大口適用で大幅に手数料が軽減されます。


auカブコム証券の信用取引形態が向いているかた

auカブコム証券には一日の約定分を合計した手数料コースがありません。そのため少額取引で一日の取引回数が多い場合は不向きです。

しかし大口適用や前営業日の建玉状況によって信用取引手数料は大幅にコストダウンします。一日の取引回数が少ないかたや、大口割引が適用される場合はauカブコム証券が向いています。

信用取引手数料が無料になる大口適用の最低条件は、最低1か月4億円以上の取引か建玉残高3億円です。どちらにしても一日あたり2,000万円程度の取引が必要です。

自分の取引状況を踏まえて証券会社を選択しましょう。

なお信用取引の一日定額コースを設けている証券会社は、楽天証券やSBI証券などがあります。


auカブコム証券の信用取引で売買手数料以外のコストは?

auカブコム証券の信用取引でかかるコスト

auカブコム証券の信用取引でかかるコスト

auカブコム証券以外の証券会社でも、信用取引には売買手数料以外のコストがかかります。買建か売建かでかかるコストの名称や内容が異なるため、取引内容によってかかるコストは違います。

信用取引の返済期限や種類によってもコストが違うため注意しましょう。主な売買手数料以外のコストは金利や逆日歩、名義書換料、事務管理費などです。


制度信用取引の場合

制度信用取引の買建では、買方金利が2.98%かかります。また名義書換料は1取引単位50円です。

なお信用ゴールドプランの金利は2.68%、プラチナプランでは2.06%に軽減されます。銘柄によりますが、状況によって逆日歩が発生するケースがあります。

逆日歩の金額は定められていないため、株不足の状況によって金額が変わります。

売建の場合は名義書換料や金利は発生せず、貸株料が1.15%発生します。信用取引の場合、証券会社から株を借りて空売りをしている状態のため、売建を行った場合は貸株料を証券会社に支払います。

その代わり、制度信用取引の買建では逆日歩が発生した場合にその分の金額を受け取ることができます。


一般信用取引の場合

一般信用取引の場合

一般信用取引には長期と売短があります。返済期限が異なることと、売短は売建のみの取扱であることが特徴です。

一般信用長期の買建では、買方金利が3.09%かかります。名義書換料は1取引単位ごとに50円です。

信用ゴールドプランの金利は2.79%、プラチナプランでは2.17%に軽減されます。

一般信用長期の売建では、貸株料が1.5%発生します。名義書換料や金利はありません。一般信用取引は逆日歩が発生しないため、株不足の場合も余計なコストがかからないことが特徴です。

売短の場合は株式の返済期限が最長14日に設定されているため、事務管理費の発生はありません。また貸株料は3.9%に設定されています。長期保有を前提にしている場合は、一般信用長期の方がコストは軽減されます。


すべての信用取引でかかるコスト

事務管理費は買建や売建、信用取引の種類にかかわらず必要なコストです。保有期間が1か月を超える場合に発生します。

約定日から1か月経過ごとに1株あたり10銭かかることが特徴で、単元株制度の適用を受けない銘柄は1株あたり100円です。

取引数にかかわらず最低100円がかかり、上限は1か月あたり1,000円です。

また信用取引を行う場合は、auカブコム証券に一定の保証金の入金が必要です。保証金は使用されるものではありませんが、信用取引を行う間は引き出しができません。

信用取引口座の閉鎖など、取引を行わない場合に限り保証金が戻ってきます。必要な保証金維持率が維持できている場合、多く預けている分の保証金を引き出すことは可能です。

最低保証金額は30万円で、取引金額によって必要な保証金は変化します。最低保証金維持率は25%に設定され、保証金維持率が下回った場合追証が発生します。


まとめ

まとめ

ここまでauカブコム証券の信用取引手数料や取引にかかるコストについて見てきました。

内容を簡単にまとめておきましょう。

  • auカブコム証券の信用取引手数料は1約定ごとに発生する
  • 大口取引の場合は手数料割引や信用取引手数料無料の特典がある
  • 信用取引にかかる手数料以外のコストには金利、貸株料、逆日歩などがある

auカブコム証券の信用取引は現物取引に比べて手数料が安く設定されているため、取引コストを減らしたいかたに最適です。

しかしauカブコム証券の手数料は1約定ごとに発生し、一日定額などの得点はありません。少額取引を一日に何度も行う場合は、一日定額の手数料コースがある証券会社が向いています。

月間3億円を超える取引を行う場合は、大口割引適用の可能性があります。auカブコム証券では信用ゴールドプラン、信用プラチナプランの2種類が大口取引を行うかた向けに用意されています。

条件を満たすと自動的に信用取引手数料が無料となり、信用取引の手数料コストが軽減します。

売買手数料は無料になりますが、信用取引には手数料以外にもコストが発生します。

主なコストは金利や貸株料、名義書換料、逆日歩、事務管理費です。金利は大口割引が適用されますが、貸株料や名義書換料、逆日歩、事務管理費は割引がありません。

取引によってかかるコストは異なるため、あらかじめ確認しておきましょう。

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