楽天証券のCME日経平均先物取引の特徴、手数料とメリット
日本の株価はアメリカやヨーロッパの影響を大きく受けることになりますので、東京の市場が開いている昼間だけでなく夜間に取引したい人は多いと思います。
日経平均先物は大証だけでなく、CME(シカゴマーカンタイル取引所)やSGX(シンガポール取引所)に上場をしており、楽天証券では海外の先物取引が可能になっているのでCMEやSGXの日経平均先物取引をすることができます。
本ページでは楽天証券の海外先物取引の特徴や活用方法を紹介したいと思います。
楽天証券の海外先物取引の特徴
- 海外の主要な先物に取引可能
- 日経225に24時間取引可能
- 格安の手数料
- マーケットスピードで取引可能
海外の主要な先物に取引可能
楽天証券ではCMEのシステムに接続することで、CMEだけでなくSGX、NYMEX、COMEX、CBOTなどの海外市場に上場する指数先物商品に投資することが可能になっています。
投資可能な銘柄は円建て、ドル建ての日経平均先物をはじめ、台湾や中国の指数先物や原油、天然ガス、ガソリン、金、銀、銅、とうもろこし、大豆、小麦など商品系の先物など36銘柄へ取引可能になっています。
取引時間は銘柄によって異なりますが、ほぼ24時間何かしらの銘柄には取引可能になっています。
海外先物取引のサービス内容をまとめると以下のようになっています。
■楽天証券の海外先物取引のサービス内容
項目 | 内容 |
---|---|
取引方法 | マーケットスピードのみ |
市場 | CME(シカゴマーカンタイル取引所)SGX(シンガポール証券取引所)NYMEX(ニューヨーク・マーカンタイル取引所)COMEX(ニューヨーク商品取引所)CBOT(シカゴ商品取引所) |
取引時間 | ほぼ24時間 |
取扱銘柄数 | 36銘柄 |
必要保証金(発注時) | イニシャル証拠金額×掛目1.0 |
維持保証金 | メンテナンス証拠金額×掛目1.0 |
ロスカットライン | 維持保証金の80% |
通貨 | 日本円、米ドル |
取引手数料 | 銘柄によって異なる |
為替手数料 | 1米ドルあたり15銭 |
注文の種類 | 指値成行逆指値 |
NISA口座 | 選択不可 |
特定口座 | 選択不可 |
日経225に24時間取引可能
日経平均株価にはCMEとSGXに上場する2種類があり、円建て、ドル建てが両方あり、円建てには取引金額が10分の1のミニ先物もあります。
SGXは夜間取引も合わせると日本時間8:45から翌3:00まで取引ができますし、CMEは16:00頃から翌6:00-7:00頃まで取引できますので、大証に上場する日経平均先物と合わせるとほぼ24時間取引することができます。
ニューヨーク市場やロンドン市場の開始時刻にも取引できるので、海外市場の動きにあわせて機動的な売買をすることが可能になります。
■取引可能な日経225先物
- CME日経225先物(ドル建)
- CME日経225先物(円建)
- CME日経225ミニ先物(円建)
- SGX日経225先物(ドル建)
- SGX日経225先物(円建)
- SGX日経225ミニ先物(円建)
先物を取引してオーバーナイトする人はほとんどいないと思いますが、海外市場の動きをとらえて売買して収益を狙うことができますので利益を得るチャンスが増すイメージでしょうか。
200円から取引できる格安の手数料
主要なネット証券では楽天証券のほかにauカブコム証券と松井証券が対応していますが、手数料は楽天証券が最も安いので、CMEの日経平均先物を取引したい人には楽天証券が最もおすすめです。
取引手数料は銘柄ごとに異なり、以下のようになっています。
■楽天証券の海外先物取引の銘柄ごとの手数料
銘柄名 | 手数料 | 発注に必要な証拠金 |
---|---|---|
E-mini S&P 500 (Dollar) | $4.86 | $5,060 |
E-mini S&P MidCap 400 | $4.86 | $7,370 |
E-mini S&P SmallCap 600 | $4.86 | $3,410 |
E-mini NASDAQ-100 | $4.86 | $4,840 |
E-mini Dow ($5) | $4.86 | $4,290 |
E-mini Nikkei 225(Yen)(CME日経225ミニ先物(円建)) | ¥324 | ¥99,000 |
Nikkei225(Yen)(CME日経225先物(円建)) | ¥432 | ¥495,000 |
Nikkei225(Dollar)(CME日経225先物(ドル建)) | $4.86 | $4,950 |
SGX Nikkei 225 Index Futures(SGX日経225先物(円建)) | ¥432 | ¥451,000 |
Mini SGX Nikkei 225 Index Futures(SGX日経225ミニ先物(円建)) | ¥216 | ¥90,200 |
SGX USD Nikkei 225 Index Futures(SGX日経225先物(ドル建)) | $4.86 | $4,510 |
SGX S&P CNX Nifty Index Futures(SGX S&P CNX Nifty指数先物) | $4.86 | $660 |
SGX MSCI Taiwan Index Futures(SGX MSCI 台湾指数先物) | $4.86 | $1,430 |
SGX FTSE China A50 Index Futures(SGX FTSE 中国A50指数先物) | $4.86 | $1,265 |
Light Sweet Crude Oil (WTI)(WTI原油) | $6.48 | $4,675 |
E-mini Light Sweet Crude Oil (WTI)(ミニWTI原油) | $4.86 | $2,338 |
RBOB Gasoline(ガソリン) | $6.48 | $5,610 |
NY Harbor ULSD(ヒーティングオイル) | $6.48 | $5,060 |
Henry Hub Natural Gas(天然ガス) | $6.48 | $2,475 |
E-mini Natural Gas (Henry Hub)(ミニ天然ガス) | $4.86 | $619 |
Gold(金) | $6.48 | $4,125 |
miNY Gold(ミニ金) | $4.86 | $2,063 |
E-micro Gold(マイクロ金) | $2.70 | $413 |
Silver(銀) | $6.48 | $6,600 |
miNY Silver(ミニ銀) | $4.86 | $3,300 |
Copper(銅) | $6.48 | $3,410 |
E-Mini Copper(ミニ銅) | $4.86 | $1,705 |
Corn(とうもろこし) | $6.48 | $1,100 |
Mini-Sized Corn(ミニとうもろこし) | $4.86 | $220 |
Wheat(小麦) | $6.48 | $1,650 |
Mini-Sized Wheat(ミニ小麦) | $4.86 | $330 |
Soybeans(大豆) | $6.48 | $2,860 |
Mini-Sized Soybean(ミニ大豆) | $4.86 | $572 |
Soybean Meal(大豆粕) | $6.48 | $2,420 |
Soybean Oil(大豆油) | $6.48 | $1,045 |
Rough Rice(もみ米) | $6.48 | $1,265 |
手数料は銘柄ごとに異なりますが、円建てのSGX日経225ミニ先物であれば1枚216円で取引可能となっています。(CMEは手数料324円)
通常の日経225先物はSGX、CMEともに432円の手数料となっていますので、取引金額に対する手数料は通常の日経225先物の方が安くなっています。
いずれも格安の手数料です。
マーケットスピードで取引可能
また楽天証券の海外先物取引はWEBサイトで取引することはできず、マーケットスピードのみで取引可能になっています。
先物取引ではスピーディな取引が求められますので、ツールでしか取引できないのはむしろプラスで、マーケットスピードで価格変動を素早くとらえてスピーディに発注することができます。
マーケットスピードはネット証券ユーザの中でもトップの人気ツールで、多くのファンがいます。そのような人にとっては使い慣れたインターフェースで取引できる点も魅力といえますね。
主要なネット証券で海外先物取引ができるのは3社
主要ネット証券で海外先物取引ができるのは楽天証券のほかにauカブコム証券、松井証券の3社です。ネット証券最大手のSBI証券や外国株に強く利用者が多いマネックス証券は海外先物取引ができませんので注意が必要です。
■主要ネット証券の海外先物取引の対応可否
証券会社 | 対応状況 |
---|---|
楽天証券 | ○ |
SBI証券 | × |
マネックス証券 | × |
auカブコム証券 | ○ |
松井証券 | ○ |
手数料は楽天証券が最も安く、人気のトレーディングツール「マーケットスピード」で取引可能な点も魅力なので、CME日経平均先物取引をはじめとした海外先物取引を投資したい人にとって楽天証券がおすすめです。
各種情報をすべて日本語化していますので、英語情報がほとんどでこれまで取引が難しかった海外市場の取引でも安心して取引できます。このような点もネット証券大手の楽天証券だからできるきめ細かなサービスといえますね。
CME日経平均先物取引をはじめるには
- 楽天証券総合口座の開設
- 国内先物口座の開設
- 海外先物口座の開設申込
- ネット審査
楽天証券で海外先物取引をはじめるには海外先物取引用の口座を開設する必要があります。
海外先物取引用の口座は楽天証券の総合口座および国内先物取引の口座を先に開く必要があります。
楽天証券の口座自体を持っていない人はまず総合口座の開設が必要になりますので、まずは楽天証券の口座開設をしましょう。
楽天証券の総合口座開設済みで国内先物取引の口座を持っていない人は、楽天証券のログイン後のサイトで「設定・変更」>「申込が必要なお取引・各商品に関する設定」へと進み、国内先物取引の口座に申し込みをします。
総合口座、国内先物口座の開設が済んでいる人はいよいよ海外先物取引口座へ進みます。同様に楽天証券のログイン後のサイトで「設定・変更」>「申込が必要なお取引・各商品に関する設定」と進み、海外先物取引口座の申込をします。
申込をすると楽天証券で審査の上、数営業日後に登録メールアドレス宛にメールが来ます。
審査結果がOKであれば、最新版のマーケットスピードの商品切替ボタンで「海外先物」に切り替えが可能になりますので、そこから取引をすることになります。
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