SBI証券のFXの取引ルール、取り扱い通貨とスプレッド
SBI証券FXは、他のネット証券会社と比べ、少額の資金からFX取引ができます。そのため、初心者がFXを始める場合や、投資資金が少ないかたにおすすめのネット証券会社です。
この記事では、SBI証券FXの特徴や取引ルール、さらには取り扱い通貨の種類や手数料、スプレッド、ロスカットの仕組みなどを、他のネット証券会社と比較しながら紹介します。
SBI証券FXの特徴と取引ルール
口座開設
最短申込時間5分で、SBI証券のFX口座が開設可能です。FX口座の開設は無料です。開設時に、マイナンバー通知書類と本人確認書類をアップロード等の方法で通知する必要があります。
審査完了後、あなたの自宅に簡易書留郵便で「口座開設完了のお知らせ」が届きます。ログインIDとパスワード、SBI証券指定の振込先銀行口座が記載されています。Webサイトにログイン後、各機能が利用できます。
取引数量
SBI証券FXでは、1通貨からトレードが可能です。通常は最低1万通貨で、安いFX会社でも最低1千通貨必要なのに対し、1通貨からトレードできるというのは、とても画期的です。初心者がリスクなしで取り組みやすいのが特徴です。
1回の注文数量の上限は、1,000万通貨です。初心者だけでなく、FX上級者まで利用するのに適しています。まず1通貨など、安くトレードしてSBI証券のFXの仕組みに慣れ、徐々に注文数量を上げていく使い方も有効です。
取引時間
SBI証券のFXは、取引時間が夏時間と冬時間に分かれています。夏時間は、3月の第2日曜日から11月第1日曜日の前営業日までの期間で、月曜日午前7時~土曜日午前5時30分です。
冬時間は、11月第1日曜日から3月の第2土曜日の前営業日までの期間で、月曜日午前7時~土曜日午前6時30分までです。
メンテナンス時間はトレードできないため、注意しましょう。レート配信がストップしているため、チャートを見ることができません。注文も約定しません。
夏時間のメンテナンス時間は、月曜日午前6時30分~午前7時、および火曜日から土曜日の午前5時30分~午前6時です。冬時間のメンテナンス時間は、月曜日から土曜日の午前6時30分~午前7時です。
ツール
SBI証券FXは、安定したツールが特徴です。パソコン、スマートフォンともに使いやすいツールが使用できます。テクニカル指標が豊富で、最大4画面のチャート多重表示機能が便利です。
ツールを上手に使いこなすことにより、テクニカル分析がスムーズです。チャート画面を眺めながらの注文も、ストレスなくできます。
パソコン
パソコンのWebサイトにログインすることで、インストール不要で高機能なFXツールを使用することができます。他社はパソコンでもFXツールのインストールが必要なことが多いため、SBI証券は手軽にFXが利用できます。
よりテクニカル分析を詳細にしたいなど、高度なトレードを行いたいかたは、リッチクライアントアプリを利用しましょう。Webサイトより、無料でダウンロードおよびインストールができます。事前にマイクロソフト社の「.Net Framework(バージョン3.5 SP1)」のインストールが必要です。
インストール完了後、デスクトップに「SBIFXTRADE」のアイコンが表示されます。クリックして起動すると、入出金やトレードが利用できます。
リッチクライアントは、ローソク足の種類が多いのが特徴です。1分足、5分足、10分足、15分足、30分足、1時間足、2時間足、4時間足、8時間足、日足、週足、月足が利用できます。
Webサイト板の場合、ローソク足の種類は1分足、5分足、10分足、30分足、1時間足、日足、週足、月足のみに限られます。
また、リッチクライアントでは複数のチャートを画面上に自由にレイアウトして表示できます。同じ通貨ペアの複数の時間足を表示したり、複数の通貨ペアを比較したりできます。モニターを複数持っているかたには特に便利です。
さらに、リッチクライアントにはアラート機能も備わっています。アラート機能を使うと、あなたが設定した高値または安値に達した時に、その値を読み上げます。これにより、トレードチャンスを逃しません。
その他、損切りポイントを簡単に設定できるなど、他社のFXツールと同等またはそれ以上の機能を有しています。2012年8月より実装された「2WAY注文画面」はスプレッド欄が見やすく、値段や数量がワンクリックで簡単に入力できます。
スマートフォン
スマートフォンでも、「SBIFXトレード」アプリを使用することにより、シンプルで直感的な操作でトレードできます。画面が見やすく、チャートは縦横どちらでも表示できます。
音声で値段を確認したり、好みの画面にカスタマイズすることも可能です。スマートフォンでチャートを最大4画面表示できるのは、他社にない特徴です。Web版と同様に、2WAY注文画面が利用できます。
SBI証券はスワップポイントがとても高くつくため、スワップ狙いで長期投資を行いたいかたに特におすすめです。スワップ狙いは初心者には難しく、中級者以上向けのトレードです。
スワップ狙いに適した通貨ペアは、オーストラリアドル/円、ニュージーランドドル/円、トルコリラ/円、南アフリカランド/円などです。資源国に大きなスワップが発生しやすいです。スワップによる損失が発生するリスクもあるため、注意しましょう。
特に、南アフリカランド/円のスワップポイントの高さは最大で、1万通貨でトレードしている場合、1日当たりで140円のスワップを取得できます。他社では最大でも1日当たり120円です。
SBI証券FXの取り扱い通貨と手数料、スプレッド
SBI証券FXで取り扱う通貨は、26通貨ペアです。主要な通貨ペアはほぼ網羅しており、他社と比較して平均以上の数です。
取引手数料および口座管理手数料は無料です。また、入金時にクイック入金を選択する場合、1,000円以上入金すると手数料が無料ですが、通常振込の場合は振込手数料が発生します。出金手数料は無料です。
SBI証券のFXは、スプレッドが狭く安定しています。アメリカの雇用統計発表時など、為替が大きく動く時間帯にはスプレッドが大きく開くのが一般的ですが、SBI証券FXは他のネット証券会社と比較してスプレッドの開きが小さいです。
全ての通貨ペアにおいて、スプレッドが狭いのが特徴です。例として、米ドル/円のスプレッドは0.27銭で、業界最狭です。他社の米ドル/円のスプレッドは、狭いところでも0.3銭です。
その他の通貨ペアでも、ユーロ/円が0.68銭、ポンド/円が1.19銭、オーストラリアドル/円が0.77銭で、それぞれがかなり低いスプレッドです。
SBI証券のFXにおけるロスカットレベルは、証拠金維持率50%以下です。そのため、他のネット証券会社よりも安心してトレードできます。
SBI証券のFXでは、ロスカットを口座全体または通貨ペア別に選択できます。口座全体の場合、原則として1分ごとの判定で口座全体の証拠金維持率が50%を下回った場合に、強制決済されます。
通貨ペア別を選択した場合は、通貨ペア別の必要証拠金から、選択した通貨ペアの評価損を差し引いた額が、原則として1分ごとに判定されます。変動リスクの大きい通貨をロスカットするなど、やや上級者向けの方法です。
まとめ
SBI証券のFXの取引ルール、取り扱い通貨、スプレッドなどの特徴を他社と比較しながら紹介しました。まとめると以下の通りです。
- SBI証券FXは、1通貨から少ない資金でトレードが可能
- スプレッドが狭く安定している
- 長期投資で高いスワップポイントを得ることが可能
FXで1通貨からトレード可能な会社は、SBI証券以外にありません。
スプレッドが狭いため、FXの初心者が戸惑わずにトレードに慣れるのに適しています。特に、最も人気の高い通貨ペアの米ドル/円のスプレッドが0.27銭というのは、大きな特徴です。
また、スワップポイントも高いため、長期投資を行うことでスワップポイントを稼ぐことも可能です。ツールが使いやすく、パソコン、スマートフォン、携帯電話で多様な使い方ができるため、中級者から上級者にも人気があります。
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