SBI証券の立会外分売の特徴、メリットと取引までの流れ
SBI証券では立会外分売が取り扱われています。立会外分売は安く株式を購入したいかたにおすすめです。
取扱銘柄の数は少なく常に実施されているわけではありませんが、通常に株式を購入するより有利です。
また購入手数料も無料となり、売却時の利益を得たいかたに向いています。
ここではSBI証券の立会外分売の特徴やメリット、取引の流れなどをまとめました。
SBI証券の立会外分売の特徴、メリット
立会外分売とは
SBI証券だけではなく、多くの証券会社で立会外分売銘柄が販売されています。
立会外分売は、取引所の取引時間外に割引価格で特定の株式を購入できる売買の手法です。
立会外分売は企業や大株主が多くの売り注文を出す際に利用されることが多く、株の値崩れを抑えながら多くの投資家に株式を流通させることが目的です。
中には東証2部から東証1部など上位市場の指定を目的に立会外分売が行われることもあります。この場合は状況に応じて分売後に株式の値上がりも期待できます。
SBI証券の立会外分売の特徴、メリット
ディスカウント価格で株式が購入できる
立会外分売の大きなメリットは、一般の販売価格より割引された価格で株式を購入できることです。割引価格は分売実施日の前日18時頃に発表され、実際の割引率を見てから株の購入を検討できます。
割引価格で株式を購入するとその後の値上がりが期待でき、通常に株を取引するより有利です。
分売予定日は約1週間前にSBI証券のWebサイト上で告知されます。予定日の発表が遅い場合もありますが、あらかじめ立会外分売銘柄を知ることが可能です。
気になる企業を見かけた場合は割引率の発表をチェックしましょう。
取引時間外に株式の購入が可能
立会外分売は市場取引が終了した後の18時から翌8時20分までが注文可能時間です。昼間は多忙で取引ができないかたも、立会外分売なら夜間にゆっくり購入を検討できます。
また取引は抽選で行われるため、急ぐ必要がないことも魅力です。
株式の購入手数料が無料
取引所を通さず取引時間外に購入するため、株式の購入手数料はかかりません。
売却時は手数料がかかりますが、片道分の手数料が無料に設定されるため通常の株式取引に比べて有利です。
分売後の市場替で大幅な値上がりが期待できる
立会外分売を実施する目的は企業によって様々ですが、市場替を目的に立会外分売を実施する企業もあります。
立会外分売で株式が多くの投資家に購入されることで流動性が高まり、市場替で上位市場に移動した場合は更に値上がりが期待できます。
分売後の終値が高くなることが多い
SBI証券で2017年に分売を実施した銘柄は、分売価格より分売実施日の終値が高いことが特徴です。
132銘柄のうち108銘柄で分売価格より分売実施日の終値の方が高く、含み益が出ています。
立会外分売と立会外トレードが選択できる
SBI証券では立会外分売と立会外トレードが実施されています。
立会外分売は多くの証券会社で取り扱われている分売方法ですが、立会外トレードはSBI証券のみのサービスです。
立会外トレードは株主がSBI証券へ株式を売却し、SBI証券が個人投資家へ販売します。立会外分売と異なり、SBI証券のみで割引価格が決定されるため、他の証券会社で取り扱われていない銘柄が購入できる点が魅力です。
購入の権利は抽選で決定する
立会外分売銘柄は分売後の価格が上がりやすいことから、人気も高い販売手法です。また販売される株式数が決まっており、購入できる最低数と最高数も指定されています。
申込は分売条件発表後の分売実施日前日18時から翌8時20分まで受け付けています。当選の発表は分売当日の9時頃です。メッセージボックスに当選結果が通知されます。
SBI証券で立会外分売を取引するまでの流れ
SBI証券の総合口座を開設する
立会外分売はSBI証券の総合口座を開設すると取引が可能です。
オプション口座や別途申込は必要ないため、口座開設後すぐに立会外分売に申込ができます。
SBI証券に資金を入金する
立会外分売銘柄を購入するには、あらかじめSBI証券口座に資金を入金しておく必要があります。
即時入金や銀行振込などを利用し、必要な資金を入金しましょう。
立会外分売銘柄の分売予定を確認する
立会外分売銘柄は、分売実施日の前日18時から分売実施日当日の8時20分まで申込が可能です。
事前に立会外分売が実施予定の銘柄がSBI証券で公表されるため、確認しておきましょう。
予定の確認はSBI証券Webサイトの国内株式タブから立会外(分売・トレード)を選択します。
立会外分売または立会外トレードの取扱対象銘柄欄に、今後の予定が表示されます。
記載内容は企業名や分売実施予定日、実施株数、最低申込株数、上限申込株数です。
立会外分売実施日前日に分売条件を確認する
分売予定前日の18時になると、立会外分売または立会外トレードの取扱対象銘柄欄に実施日前営業日終値や分売実施価格が追加されます。
前営業日の終値や分売価格、割引率を確認した上で申込が可能です。
SBI証券で申込手続きを行う
実際に立会外分売の申込を行う場合は、SBI証券のWebサイトなどにログインして行います。
立会外分売の申込画面に移動する
SBI証券Webサイトにログイン後、国内株式タブから立会外分売をクリックします。
立会外分売画面で申し込みたい銘柄を選択し、申込をクリックすると手続きが可能です。申込数量や預り区分を指定し、申込内容を確認後手続きが完了します。
SBI証券のメッセージボックスで当選結果を確認する
購入者が分売実施株式数より多かった場合は、抽選が行われます。
購入できた場合はSBI証券のメッセージボックスに通知され、当選しなかった場合は注文照会画面で発注状況欄に「失効」と表示されます。
抽選の結果、購入数が希望の株式数より少なくなるケースもあります。
注文取消や追加の場合
申込株数の訂正は、一旦申込取消後再度申込を行います。
注文取消は分売実施日の8時20分まで可能です。コールセンターでは受付していないため、Webサイト上で手続きを行いましょう。
約定後に売却も可能
立会外分売は、分売実施日に購入した株式を売却できます。
多くの立会外分売銘柄は分売価格より分売実施日の終値が高くなるため、株式を手に入れた投資家の多くが売却を考えます。
もちろん当日に売却しても問題はありません。もし今後の値上がりを予想している場合は、しばらく保有して値上がりを待つこともできます。
SBI証券の直近の立会外分売銘柄と結果
SBI証券で立会外分売の取扱実績を確認するには
SBI証券ではWebサイト上で2003年から2018年現在までの立会外分売銘柄一覧を公表しています。
国内株式のタブから立会外(分売・トレード)を選択し、立会外分売の取扱実績ボタンをクリックすると一覧の確認が可能です。
SBI証券で直近に取り扱われた立会外分売銘柄
2018年4月の立会外分売銘柄と結果
4/20 毎日コムネット
分売価格 970円
割引率 2.51%
分売実施日終値 971円
分売実施日高値・安値 976円・965円
分売実施日前営業日終値 995円
4/17 アルトナー
分売価格 1,053円
割引率 2.50%
分売実施日終値 1,043円
分売実施日高値・安値 1,057円・1,030円
分売実施日前営業日終値 1,080円
4/10 アイモバイル
分売価格 1,080円
割引率 2.96%
分売実施日終値 1,080円
分売実施日高値・安値 1,085円・1,076円
分売実施日前営業日終値 1,113円
4/4 インフォテリア
分売価格 1,197円
割引率 1.97%
分売実施日終値 1,208円
分売実施日高値・安値 1,247円・1,197円
分売実施日前営業日終値 1,221円
2018年3月の立会外分売銘柄と結果
3/26 イー・ギャランティ
分売価格 1,862円
割引率 2.00%
分売実施日終値 1,969円
分売実施日高値・安値 1,977円・1,864円
分売実施日前営業日終値 1,900円
3/20 いであ
分売価格 1,197円
割引率 1.97%
分売実施日終値 1,208円
分売実施日高値・安値 1,247円・1,197円
分売実施日前営業日終値 1,221円
3/20 オロ
分売価格 2,110円
割引率 2.50%
分売実施日終値 2,086円
分売実施日高値・安値 2,113円・2,074円
分売実施日前営業日終値 2,164円
3/19 PR TIMES
分売価格 1,031円
割引率 2.99%
分売実施日終値 1,886円
分売実施日高値・安値 1,946円・1,886円
分売実施日前営業日終値 2,006円
3/16 ダイショー
分売価格 1,261円
割引率 3.00%
分売実施日終値 1,316円
分売実施日高値・安値 1,321円・1,311円
分売実施日前営業日終値 1,300円
3/16 ベネフィットジャパン
分売価格 1,379円
割引率 2.48%
分売実施日終値 1,421円
分売実施日高値・安値 1,447円・1,414円
分売実施日前営業日終値 1,414円
3/15 マルカキカイ
分売価格 1,918円
割引率 2.49%
分売実施日終値 1,963円
分売実施日高値・安値 1,968円・1,927円
分売実施日前営業日終値 1,967円
3/15 東京個別指導学院
分売価格 1,127円
割引率 3.01%
分売実施日終値 1,091円
分売実施日高値・安値 1,134円・1,087円
分売実施日前営業日終値 1,162円
SBI証券の立会外分売銘柄の特徴
直近で取引された銘柄は、約2%から3%の割引率で販売されています。
分売実施日前営業日の終値と比べると、分売実施日の終値はやや下がっています。しかし分売価格より分売実施日の終値は高いものが多く、すぐに売却する場合でも利益が得やすいことが特徴です。
立会外分売銘柄は毎日取り扱われているわけではなく、数日に1回のスパンで銘柄が公表されます。
まとめ
ここまでSBI証券の立会外分売について見てきました。
内容を簡単にまとめておきましょう。
- 立会外分売では割引価格で株式が購入できる
- 取引所の取引時間外に購入するため購入手数料が無料
- SBI証券では立会外分売と立会外トレードが利用可能
SBI証券では立会外分売を利用して割引価格で株式を購入できます。
取扱銘柄はWebサイト上で公開され、事前に実施予定の企業が分かります。分売実施日前日には分売価格や割引率など詳細な情報が公開されます。
申込は分売実施日前日の18時から分売実施日当日の8時20分まで可能です。購入希望者が多い場合は抽選で権利が確定します。
SBI証券では立会外分売だけでなく、SBI証券独自の立会外トレードが実施されていることも特徴です。
他社で取扱がない企業の株式を割引価格で購入できるなど、独自のメリットがあります。基本的なルールは立会外分売と同じで、取扱銘柄が異なります。
立会外分売実施後は分売価格より株価が上がることが多く、売却時の利益が得やすい取引手法です。
当サイトおすすめネット証券
SBI証券は格安の手数料が特徴の最大手のネット証券です。
手数料が安いだけでなく豊富な取扱商品、充実したサービスも含めた総合力が魅力で、口座数、売買代金ともに圧倒的なネット証券No1です。
当サイトでもイチオシで、初心者からデイトレーダーや長期投資家などタイプを問わず、すべての投資家のパートナーになります。
楽天証券は安い手数料、豊富な取り扱い商品、充実したサービスで人気の大手証券会社です。
口座開設や取引で楽天スーパーポイントをためることもでき、わかりやすい取引サイトにも定評があります。
高機能ツールの「マーケットスピード」が簡単な条件で無料利用できる点も大きな魅力で、どんな人にもおすすめできる証券会社です。
マネックス証券は「今日の株価よりも10年後のあなたのために」を掲げ、ファンの多い長期投資向きのネット証券です。
株式手数料は100円からと小口の取引手数料は業界最安水準で、投資初心者に優しくなっています。
また、外国株式に強みがあり、手数料も安いので今後グローバルに投資をしたい方にもおすすめです。
IPO投資におすすめの証券会社
IPOは当選すれば高確率で値上がりが期待できる、超低リスクハイリターンの人気投資法です。
人気ゆえに激しい競争率がネックで、当選は難しいと考えている人もいますが、コツをつかめば当選確率は驚くほど上がります。
当サイトではIPOの当選確率を上げる方法やおすすめの証券会社を紹介していますので、IPO投資に興味がある人はぜひ参考にしてください。