米国株、海外ETFにおすすめの証券会社を手数料、銘柄数、指値期間で比較
米国株や海外ETFの取扱がある証券会社も増えていますが、証券会社ごとに取扱内容や手数料は異なります。
手数料だけでなく銘柄数や時間外取引の有無など比較内容はたくさんありますが、ここでは手数料、銘柄数、指値期間、時間外取引の項目でおすすめの証券会社を比較しています。
これから外国株式や海外ETFの取引を考えているかたは、使いやすい証券会社で取引をはじめる方が有利です。
米国株、海外ETFにおすすめの証券会社を手数料、銘柄数で比較
米国株や海外ETFを取り扱う主な証券会社
ネット証券で米国株を取り扱っている主な証券会社はマネックス証券、SBI証券、楽天証券、三菱UFJモルガンスタンレー証券です。
岩井コスモ証券、野村證券、SMBC日興証券でも米国株の取扱はありますが、電話注文のみのためやや使い方が制限されます。
海外ETFを取り扱っている証券会社もほぼ同様ですが、インターネットでの購入を考えている場合はマネックス証券、SBI証券、楽天証券が最適です。
大和証券でも海外ETFの取り扱いはありますが、インターネット取引は銘柄数が限られます。野村證券やむさし証券は店頭取引がメインです。
電話や店頭での取引ではなく、ネット証券で気軽に米国株や海外ETFを購入したい場合は、利用可能な証券会社が制限されることが特徴です。
マネックス証券の米国株と海外ETFの手数料
マネックス証券では、米国株、米国ETFの手数料が同一です。約定金額の0.45%が基本で、最低5ドル、上限20ドルに設定されています。
中国ETFの手数料は約定金額の0.25%で、最低45香港ドル、上限450香港ドルに設定されています。
NISAの場合は米国株、海外ETFどちらも買付手数料が無料です。また総合口座での取引では、ゼロETFが利用できます。
ゼロETFは対象の米国ETFに限り、買付手数料と売却手数料がかからないシステムです。
対象のETFはウィズダムツリー社提供のETFです。
SBI証券の米国株と海外ETFの手数料
SBI証券では米国株、米国ETFの手数料が約定金額の0.45%です。最低5ドル、上限は20ドルとマネックス証券と同様の手数料に設定されています。
SBI証券では中国ETFや韓国ETFも取り扱っています。中国ETFは約定金額の0.26%で、韓国ETFは約定金額の0.9%に設定されています。
NISA口座での取引の場合、海外ETFに限り買付手数料が無料です。
楽天証券の米国株と海外ETFの手数料
楽天証券では米国株式、米国ETFの手数料が約定金額の0.45%です。最低5ドル、上限20ドルのためマネックス証券やSBI証券と差はありません。
楽天証券では米国ETFの他に中国ETF、シンガポールETFを取り扱っています。中国ETFは約定金額の0.5%に設定され、最低500円、上限5,000円に設定されています。
シンガポールETFは約定金額の1.0%で最低手数料は500円です。
NISA口座ではSBI証券と同様に、海外ETFに限り買付手数料が無料です。
三菱UFJモルガンスタンレー証券の米国株と海外ETFの手数料
三菱UFJモルガンスタンレー証券では、現地委託手数料と国内取次手数料が設けられています。
米国株、ETFの場合は現地委託手数料0.25%に国内取次手数料が上乗せされます。
上海市場の現地委託手数料は0.22%、深セン市場は0.30%です。その他の国は0.50%に設定されていますが、インターネットトレードは米国と中国のみです。
国内取次手数料は約定金額によって異なり、100万円以下では1.0%の手数料がかかります。
米国株や海外ETFを取り扱う他の3社に比べると、高めの手数料設定です。
三菱UFJモルガンスタンレー証券は店頭取引にも対応する店舗型証券会社のため、ネット取引をメインとしている会社よりも手数料面でやや不利な設定です。
元々電話取引をメインに考えているかたや、支店で説明を受けながら投資商品を選びたいかたに向いています。
各証券会社の取扱銘柄数による比較
米国株の取扱銘柄数は、マネックス証券が一番豊富です。約3,000銘柄の取扱数で、他社で取り扱われていない銘柄も多数あります。
米国株の銘柄数を重視する場合はマネックス証券がおすすめです。SBI証券、楽天証券は約1,400銘柄の米国株が取り扱われています。
三菱UFJモルガンスタンレー証券では、2017年時点の米国株取扱数が1,637本です。
海外ETFの取扱本数はやや状況が異なります。マネックス証券は米国ETF、中国ETFの2種類の取扱に対して、SBI証券は米国、中国以外に韓国ETFの取扱があります。
SBI証券の海外ETFは米国ETFが約220本、中国ETFが約40本です。韓国ETFの取扱数は少なく、場合によって取扱銘柄がないこともあります。
楽天証券もシンガポールETFの取扱があるため、2018年4月時点の取扱数は340本です。
マネックス証券は米国ETFの取扱本数が多く、2018年7月時点で271本の取扱があります。中国ETFも40本以上の取扱があり、取扱数は300本を超えます。
三菱UFJモルガンスタンレー証券では公式Webサイトで主な海外ETFのラインナップを公開していますが、主要ETFの数は21本です。
全体の海外ETF取扱本数を重視するかたは楽天証券、米国ETFにこだわる場合はマネックス証券が最適です。
米国株、海外ETFにおすすめの証券会社を指値期間、時間外取引で比較
各証券会社の指値期間による比較
海外株式やETFでは国内株式と同様、指値注文が可能です。しかし注文有効期間は国内株式とルールが異なります。
証券会社によっても注文の有効期間に差があるため、注意が必要です。
マネックス証券は米国株、ETFの指値期間を自由に設定できます。初期状態ではGTDに設定されており、翌日までの期間設定です。
Dayは当日中、GTCは注文日からキャンセルするまで最大90日間注文が継続されます。GTDは指定日が設定できる注文方法です。
最大90日間の指定が可能です。長期間の注文設定ができるため、状況に応じて指値注文ができます。
中国ETFの場合は相場の動きによって注文が失効するため状況によりますが、クロージング・オークション・セッションの時点で未約定の注文は失効します。
SBI証券では米国株の指値期間の指定に対応しています。米国営業日をベースに、発注日から最長15日まで指定が可能です。
状況により一部約定になった場合は未約定株数の注文が失効します。権利付最終日をまたぐ場合は状況により注文可否が異なります。
配当落ちのみの場合は期間指定が可能ですが、権利落ち日に注文が失効します。コーポレートアクションによる権利落ち、または配当落ちの場合は期間指定注文ができません。
最長15日の機関指定注文を受け付けている注文方法は外貨決済に限ります。円貨決済では、国内受渡日が米国注文日から数えて4営業日を超える期間指定注文は受付されていません。
楽天証券の指値期間は当日中のみです。
三菱UFJモルガンスタンレー証券は店頭や電話での取引がメインのため、インターネットトレードは注文方法や取扱銘柄が制限されます。
指値期間を自由に設定したいかたや、注文失効の心配をせず発注したいかたはマネックス証券が最適です。SBI証券も指値期間の設定ができるため、2週間程度の期間指定を行いたい場合は役立ちます。
楽天証券の場合は期間指定に対応していないため、当日中に注文が確定しない場合再度注文設定が必要です。
米国株や海外ETFの時間外取引で証券会社を比較
米国株や海外ETFの注文自体はほぼ24時間対応していますが、リアルタイムの取引は市場が開いている立会時間に限られます。
米国株、海外ETFを取引できる証券会社では、マネックス証券のみ時間外取引に対応しています。
通常、立会時間は夏時間の場合日本時間22時30分から翌5時、冬時間の場合23時30分から翌6時に設定されています。
米国株、ETFのリアルタイム取引をしたい場合、深夜から早朝にかけて市場の動きを確認する必要があります。
しかしマネックス証券の場合、プレ・マーケットとアフター・マーケットでの時間外取引ができます。
プレ・マーケットは立会時間の1時間30分前からはじまり、アフター・マーケットは立会時間終了後4時間続きます。
取引時間が長いため、他社に比べて急に発表されたニュースや決算発表に対応できます。
米国株、海外ETF取引におすすめの証券会社とは
インターネットで米国株を取引したい場合、手数料や指値期間、時間外取引の有無からマネックス証券がおすすめです。
SBI証券や楽天証券も米国株、ETFの手数料はマネックス証券と差がありません。米国株やETFの取引をメインに考えている場合はマネックス証券、SBI証券、楽天証券の中から選ぶことをおすすめします。
他の投資商品との兼ね合いや使いやすさなどで、自分に合う証券会社を選びましょう。
特に米国株で他社では取扱がない銘柄を取引したいかたや、深夜の取引が難しく21時ごろや朝にリアルタイム取引をしたいかたはマネックス証券が向いています。
メジャーな銘柄を取引したいかたや深夜帯の取引に問題がないかたは、3社とも大きな差はありません。
NISA取引を考えている場合、証券会社によって手数料が異なるため注意しましょう。
米国株取引はマネックス証券がお得ですが、海外ETF取引の場合は3社とも買付手数料が無料です。
ゼロETF対象の銘柄を取引したい場合、NISA口座は対象外ですが総合口座での取引は売買手数料がかからないためマネックス証券をおすすめします。
まとめ
ここまで米国株や海外ETFにおすすめの証券会社について見てきました。
内容を簡単にまとめておきましょう。
- 米国株や海外ETF取引のおすすめはマネックス証券
- SBI証券や楽天証券も銘柄や取引内容によってはおすすめできる
- シンガポールETFを取引したい場合は楽天証券が最適
米国株や海外ETF取引に力を入れている証券会社は、マネックス証券です。
マネックス証券では米国株の時間外取引や長期間の指値期間を設けているため、取引をしやすいことが特徴です。米国ETF取引もゼロETF対象の銘柄は売買手数料無料で取引ができます。
NISA口座での取引の場合も、海外ETFだけでなく米国株の買付手数料が無料です。中国ETFの手数料もSBI証券や楽天証券に比べて安く設定されているため、お得に取引ができます。
しかし海外ETFの取扱国や銘柄数はSBI証券や楽天証券の方が有利なケースがあります。
たとえばSBI証券は韓国ETFの取扱があり、楽天証券はシンガポールETFの取扱があります。
海外ETF全体の取扱数は楽天証券が多く、様々な国のETFを取引したい場合は楽天証券が向いています。
他にも三菱UFJモルガンスタンレー証券や大和証券、野村證券など海外株式やETFの取扱がある証券会社はありますが、マネックス証券、SBI証券、楽天証券に比べると銘柄数や注文方法、手数料の面でやや不利です。
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