マネラップ(MSV LIFE)のサービスの特徴と楽ラップとの違いや比較
マネックス証券はロボアドバイザーサービスにも力を入れており、誰でも手軽に利用ができます。
最低投資金額も低く設定され、利用方法も簡単です。
自分で投資商品を選ぶのではなくロボアドバイザーに運用を任せてみたいかたにおすすめです。
ここではマネラップの特徴の他に、楽ラップとの比較や違いなども紹介します。
マネラップ(MSV LIFE)のサービスの特徴
マネラップの投資対象と運用コスト
マネラップの投資対象は運用コストの低い国内ETF、海外ETFに限られます。ETFの中身は株式、債券、REITです。
運用にかかるコストの年率は0.991%未満になるよう設定され、監査費用やETFの売買手数料を含めて1%未満になるよう調整されています。
市場の環境によっては1%を超えるケースも出てきますが、一般の投資商品に比べて運用コストは低めです。ロボアドバイザーの利用料も含まれているため、手軽に利用できます。
完全に自動で投資ができるため、商品選びやポートフォリオの形成で迷うかたに向いています。
マネラップの投資金額
マネラップは1,000円以上で投資が可能です。最低投資金額が少ないため誰でも利用しやすく、積立にも対応しています。
積立金額も月1,000円からで、無理なく投資に資金を回すことができます。
他社のロボアドバイザーサービスでは1万円から30万円程度の最低金額が設けられ、サービス利用時に用意する最低資金が異なります。
毎月1万円未満の資金で投資を行っているかたや、複数の投資商品に分散して投資したいかたはマネラップのような最低投資金額が少ないサービスが適しています。
マネラップの運用コース
マネラップではロボットに運用を任せるため、複数のコースから自分に適したプランを選ぶことができます。
基本コースはためるタイプ、たのしむタイプ、そなえるタイプの3種類です。
どのコースが向いているか分からないかたや診断したいかたは、おまかせコースも選択できます。
簡単な質問に答えることで、適したプランや投資スタイル、投資金額などを決定するしくみです。
ためるタイプは積立をしながら資産を運用し、子どもの教育資金やマイホームの頭金など目的に合わせて資金を貯めるタイプです。
たのしむタイプは退職金などを取り崩し、余裕資金を有効活用します。そなえるタイプはためるタイプとたのしむタイプを組み合わせたタイプです。
年代に合わせて将来に備える投資ができます。
マネラップの主なルールや口座種別
マネラップは投資一任口座で運用を行います。投資一任口座内の取引は一般口座扱いとなるため、特定口座での取引ができません。
特定口座のみで取引を行い、確定申告を省略したいかたには向いていません。また貸株サービスの利用ができず、運用している資産は信用取引の代用有価証券になりません。
マネックス・セゾン・バンガード投資顧問株式会社が運用を行うことが特徴です。
直接的に負担する申込手数料や解約手数料などはありません。投資一任口座開設や維持にも費用はかかりません。
マネックスアドバイザーとの主な違い
マネックス証券にはマネラップだけでなく、もう一つロボアドバイザーを利用した投資商品があります。
アドバイスを受けながら投資ができる、マネックスアドバイザーです。
マネラップはすべての運用を任せるタイプですが、マネックスアドバイザーは投資スタイルや商品は自分で選択します。目的に合わせて投資顧問がアドバイスする形です。
ある程度自分で投資商品を選択したい場合はマネックスアドバイザーが適しています。
また投資金額や運用コストも異なります。マネックスアドバイザーは国内ETFが投資対象で、運用コストは年率0.487%です。
最低投資金額は5万円からですが、積立の場合は月1万円から利用可能です。
マネックス証券口座内で取引を行うため、特定口座内での取引も選択できます。
マネックスアドバイザーは申込から利用までの期間が短いことも特徴です。
サービス利用や運用開始は最短当日で、プラン変更や解約も最短当日中に対応ができます。
マネラップをはじめる方法と手続きにかかる時間
マネラップをはじめる場合は、マネックス証券総合口座と投資一任口座を開設します。
マネックス証券の総合口座を保有しているかたはマイページから申込が可能です。
マネックス証券に登録しているメールアドレスを利用するため、あらかじめ連絡先が合っているか確認しておきましょう。
投資一任口座は法人や金融商品取引業者などに勤務しているかた、米国籍のかたなどを除いて開設が可能です。未成年でも親権者の同意がある場合、投資一任口座を開設できます。
投資一任口座開設申込から最短2営業日で、マネラップの利用ができます。
実際の運用開始はマネラップを申し込んだ月の翌月11日です。
運用プランの変更は申込月の翌々月から対応しており、出金や解約も翌々月から可能です。
マネラップと楽ラップの違いや比較、おすすめの人
楽天証券の楽ラップとは?
楽天証券ではマネックス証券と同様に、自社オリジナルのロボアドバイザーが投資商品を運用するサービスを提供しています。
楽ラップも人気の高い商品で、簡単に資産運用が可能です。
マネラップと同様に投資一任契約を結んで利用するサービスで、簡単な質問に答えるだけで自分に合った投資商品が選択できます。
2016年7月からサービスを提供しており、積立や追加投資にも対応しています。
運用コストや投資対象などはマネラップと異なり、投資最低金額にも差があります。
マネラップの主な特徴
運用コスト
年率0.991%未満
運用コース
3種類の基本プランまたはおまかせコース(投資商品はAからHコースの全8種類)
投資対象
国内・海外ETF(株式、債券、REIT)
最低投資金額
1,000円(積立も1,000円から可能)
引き落とし方法
証券口座から引き落とし
資産配分の見直し
四半期に1回
口座種別
一般口座
運用期間
コースにより異なるが最長1年
楽ラップの主な特徴
運用コスト
固定報酬型 最大年率0.702%
成功報酬併用型 固定報酬最大年率0.594%に加え、運用益の5.4%
運用コース
保守型からかなり積極型までの5種類で下落ショック軽減機能のオンオフ切替が可能
投資対象
国内・海外の投資信託
最低投資金額
10万円(積立は1万円から)
引き落とし方法
毎月10日または25日に証券口座から引き落とし
資産配分の見直し
原則四半期に1回
口座種別
申込時に一般口座、特定口座の選択が可能
運用期間
原則1年で自動更新
マネラップと楽ラップの主な違い
マネラップと楽ラップの投資対象はほぼ同じですが、運用コストが異なります。固定報酬制を選択した場合、楽ラップの方がコストが低く設定されます。
成功報酬併用型でも固定報酬部分は低く設定されていますが、利益によってはマネラップよりコストが高額です。
また楽ラップは急激な相場の変化に対応する下落ショック軽減機能が利用でき、運用コースも豊富です。
最低投資金額は楽ラップが10万円からとやや高く、1万円未満の投資金額を想定している場合はマネラップが適しています。
楽ラップはNISAでの取引には対応していませんが、特定口座の選択が可能です。マネラップは一般口座に限定されます。
運用期間はややマネラップが短いですが、途中での契約解除や変更はどちらも可能で手数料もかからないためそれほど気にする必要はありません。
マネラップがおすすめのかた
マネラップがおすすめのかたは、毎月の投資金額が少ないかたです。
1,000円から投資できるため、試しにロボアドバイザーサービスを利用してみたいかたにも向いています。
アメリカのバンガードと運用方針を共有しているため、バンガードの運用商品のように長期的に安定した投資を行いたいかたに適しています。
運用コストはロボアドバイザーサービスの中では低めですが、同じマネックス証券が提供するマネックスアドバイザーや、楽天証券が提供する楽ラップの方がコスト設定は低めです。
楽ラップがおすすめのかた
運用コストにこだわるかたは、楽ラップがおすすめです。固定報酬制でも年率0.702%の手数料で利用できます。
運用コストが低いほうが良いと考えるかたは、マネックス証券のマネックスアドバイザーを選択しても良いでしょう。投資対象が国内ETFに限られますが、年率0.487%の運用コストで利用できます。
また楽ラップの申込時には一般口座と特定口座の選択ができるため、特定口座で取引したいかたにもおすすめです。
楽天証券は楽天銀行とマネーブリッジで連携もできます。楽天銀行口座を保有しているかたは、実質楽天銀行からの引き落としで積立を行うことが可能です。
引き落としの日付も10日と25日から選択ができるため、都合の良い引き落とし日を設定できます。
下落ショック軽減機能も利用できるため、大きな損失を出したくないかたも安心です。
その他のロボアドバイザーサービスとの違い
マネックス証券や楽天証券以外にも、ロボアドバイザーサービスを提供している会社があります。
ウェルスナビでは海外ETFを投資対象にしており、5種類のプランから選択が可能です。最低投資金額は10万円のため、楽ラップと変わりません。
運用コストが0.9%から1%程度のため、マネラップと同程度の手数料設定です。積立にも対応し、毎月1万円から積立できます。
テオも海外ETFを投資対象にしたロボアドバイザーサービスです。プラン設定が細かく、最大で200種類以上の組み合わせから選択できます。
最低投資金額は1万円からとやや低めで、運用コストは年率1%です。積立も毎月1万円からできます。
どのサービスでも初回に投資診断を行いますが、質問数が多く設定されているサービスは楽ラップです。16問の質問に答え、最適な投資商品を探ります。
マネラップも9問の質問が用意され、適したプランの選択が可能です。ウェルスナビは6問、テオは5問の質問に答えます。
まとめ
ここまでマネックス証券のマネラップと、楽天証券の楽ラップについて見てきました。
内容を簡単にまとめておきましょう。
- マネラップは1,000円から投資できるロボアドバイザーサービス
- 国内、海外ETFに投資したいかたに最適
- 運用コストは楽ラップが低く設定されている
マネラップは投資商品の運用をロボアドバイザーが自動で行ってくれるサービスです。
投資商品選びが難しいかたや時間が取れないかたにもおすすめです。
ロボアドバイザーサービスは様々な会社で提供されていますが、マネラップは1,000円から投資が可能です。初回の投資資金を準備する手間が省けます。
少額投資を考えているかたや、ロボアドバイザーサービスがどんなものか一度試してみたいかたまでおすすめできるサービスです。
ETFが投資対象のため、運用コストは比較的低めです。
同じようなサービスで楽天証券の楽ラップがありますが、運用コストは楽ラップが低く設定されています。
また投資信託が投資対象のため、特定口座での取引ができる点が特徴です。マネラップは一般口座が対象で、確定申告の省略ができません。
特定口座での取引を考えている場合は楽ラップやマネックスアドバイザーのように、特定口座に対応しているサービスを選択しましょう。
他にもロボアドバイザーサービスを提供しているウェルスナビやテオなどの会社がありますが、運用コストは年率1%程度です。
最低投資金額は1万円から10万円と楽ラップと同程度の設定です。
ロボアドバイザーサービスに10万円程度の資金が用意できるかたは、様々な会社を比較して選択ができます。
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