楽天証券に口座を開くメリット、デメリット
楽天証券で取引をするときは、口座を開設する必要があります。
楽天証券に口座を開くと、メリットとデメリットがあります。
口座を開くことで得られるメリットとデメリットについて見ていきましょう。
楽天証券のメリット、強み
証券会社の中には対象のネット銀行を利用することで、連携サービスが利用できる会社があります。
楽天証券も同グループが運営する楽天銀行を利用することで、連携サービスが利用可能です。
一般的に証券会社と銀行の連携サービスは銀行の残高チェックや、信用取引の際に保証金を自動振替するサービスがメインです。
しかし楽天証券に限っては、その他にも多くのメリットがあります。
楽天銀行の口座を持っているだけではすべてのサービスを利用することはできませんが、楽天証券または楽天銀行からマネーブリッジを登録することですべての連携サービスが利用可能です。
登録は無料で、必要がなくなれば解除することもできます。
楽天銀行の金利が優遇される
マネーブリッジを登録する最大のメリットは、楽天銀行の金利が優遇されることです。
楽天証券での取引の有無は関係がなく、マネーブリッジを登録するだけで普通預金の金利が5倍になります。
楽天銀行の通常金利が大手銀行よりも高く設定されていることもあり、マネーブリッジを登録すると年0.10%の高金利になります。
投資商品の買付時に入金手続きが不要
通常、証券会社で投資商品を購入する場合は口座に資金を入金する必要があります。
有利な状況であっても入金手続きを行い、資金が反映されてから購入を行うことが一般的です。
しかし楽天証券でマネーブリッジを登録した場合、自動スイープ入金が利用できます。
この機能は投資商品の購入を行う時点で自動的に楽天銀行から資金が振替されるシステムです。
楽天銀行に資金がない場合は利用できませんが、楽天証券に資金を移動させておく必要がないためスムーズに投資が行えます。
自動スイープ入金であれば、2017年12月時点でマネーブリッジを登録したかたであれば初期設定が利用可になっているため、別途設定も必要ありません。
出金手続きも不要
自動スイープ入金を設定すると、自動スイープ出金も利用可能です。
自動スイープ出金は毎営業日の夜間に、楽天証券の資金が楽天銀行へ振込される機能です。
常に楽天銀行に資金が移されるため、金利も獲得できます。
もし夜間より早めに資金を移動させたい場合でも、らくらく出金を利用してリアルタイムで出金が可能です。
手数料が安く設定されている
楽天証券は手数料が安いことも強みの一つです。
証券会社ごとに手数料は異なりますが、楽天証券の手数料は格安に設定されているものも多くなっています。
大きな取引を行う場合では、手数料だけで数千円から数万円の差が出てくることもあります。
楽天証券の場合は取引スタイルによって3種類のコースから選択できることも特徴です。
取引や口座開設で楽天ポイントが貯まる
楽天グループが運営している証券会社のため、楽天証券では取引やキャンペーン、口座開設などで楽天ポイントが取得できます。
楽天グループで買い物をする場合や、楽天証券での投資信託買付時にも利用が可能です。
また貯まった楽天ポイントは楽天EdyやANAマイルに交換することもできます。
手数料コースの設定によっては楽天ポイントが1~2%還元されるため、効率よくポイントを貯められます。
またマネーブリッジを登録する場合はハッピープログラムにエントリーが可能で、取引ごとにポイント付与やATM手数料無料サービスを受けることが可能です。
初心者に優しい取引画面や最低料金
楽天証券では投資初心者にも利用しやすいように、投資信託の検索が簡易になっています。
通常モードは投資の経験があり詳細に目的の銘柄を探したいかたに便利です。
かんたんモードは目的やライフスタイル別に合う商品をピックアップすることに優れており、どの銘柄を選べば良いのか迷っている投資初心者でも安心して利用できます。
また投資信託は100円から購入できるため、一度投資を経験してみたいかたにも向いています。
投資信託の買付は楽天ポイントでも可能になっており、楽天市場や楽天カードでのショッピングで貯まったポイントを投資資金に利用することができます。
投資信託のノーロード銘柄が豊富
楽天証券は投資信託の取り扱い本数自体も業界高水準ですが、ノーロード銘柄の取り扱い数も豊富です。
1,000本以上の銘柄がノーロードになっており、手数料をかけずに投資を行いたいと考えるかたに最適です。
楽ラップが利用可能
楽天証券では独自のロボアドバイザーサービス「楽ラップ」が用意されています。
投資の知識がないかたや、忙しく投資商品を探す時間がないかたでも最適な商品に投資ができます。
売買のタイミングも自分で考える必要がありません。
10万円からロボットに運用を任せることができるため、気軽に投資を行うことが可能です。
家族や友人の紹介で楽天ポイント付与や現金キャッシュバックも
楽天証券ではご家族・お友達紹介プログラムが利用できます。
楽天証券が定めた紹介メールから口座開設を行うことで、紹介者だけでなく入会者にもポイントや現金キャッシュバックが行われます。
1,000円以上の入金や、口座開設後に取引を行う必要はありますが、紹介を受けることで通常の口座開設をするよりお得に投資がはじめられます。
楽天証券のデメリット、注意点
楽天証券では手数料の引き下げも不定期に行っており、業界では割安の水準です。
しかし、すべてにおいて最安値の設定になっているわけではありません。
口座開設時には他社との比較などから楽天証券が最安値になっている取引がクローズアップされていますが、証券会社をメインに運営している新しいネット証券と比較した場合、手数料が割高になることもあります。
大口優遇の条件を満たすならお得
楽天証券では超割コースで大口優遇の条件を満たした場合、信用取引の売買手数料が無料になり現物取引の手数料がさらにお得になります。
ですが少額取引を行う場合や1約定ごとの手数料を重視する場合は、他のネット証券の方が手数料が安くなることもあります。
大口優遇の条件は日次判定と月次判定がありますが、最低5,000万円以上の残高や取引が必要です。
少し取引をはじめてみようと考えているかたには難しい金額です。
楽天グループのサービスを利用しない場合
楽天証券を利用するメリットは、主に楽天の他サービスを利用する場合に限ります。
例えば楽天銀行の口座を持つ場合はハッピープログラムやらくらく入出金、自動スイープ入出金などのメリットを享受できます。
しかし楽天銀行口座以外の銀行をメインに利用したい場合、それほど大きなメリットはありません。
リアルタイム入金には対応していますが、他社と同じ方法になるため手数料や取引画面の使いやすさが他社の方が上であれば、楽天証券を使うメリットはなくなります。
また楽天ポイントの還元も、楽天市場で買い物をしない場合は意味がありません。
楽天証券で投資信託を購入するか、ANAマイルまたはEdyに交換することはできますが現金に交換できるわけではありません。
他社の場合現金に交換できる場合もあるので、楽天サービスを積極的に行いたいかたでなければメリットは特にありません。
投資商品の取り扱い数が多いことを重視する場合
楽天証券の投資商品の数や種類は豊富です。
しかし業界で一番取り扱い数が多いわけではありません。
そのため選択肢の多さを重視するかたにとっては、業界最高水準の証券会社を選択した方がメリットを得られます。
PTS取引が利用できない
PTS取引は夜間や早朝に市場外で取引を行う手法です。
楽天証券ではPTS取引に対応していないため、基本的な取引の時間帯は市場が開いている時間に限られます。
日中仕事をしているサラリーマンなど取引時間が限られる場合には、自動取引ツールを使うなど工夫が必要です。
ネット証券のため受付窓口が利用不可能
楽天証券には電話でのサポートやネットを使ったサポートは利用できますが、実際に店舗を持ち対面で相談できる証券会社とは異なります。
対面で相談したいことがあるかたや、直接アドバイスを受けたい場合にはやや不利です。
もちろん対面で相談しながら投資を行う証券会社は手数料も高くなるため、どちらを選ぶと良いかは投資に対する姿勢によって変わります。
キャンペーン利用には別途エントリーが必要
楽天証券では、特定の条件を満たすことで手数料のキャッシュバックや楽天ポイントがもらえることがあります。
しかしキャンペーンをチェックしていない場合は条件を満たしていても対象になることはありません。
申し込み忘れや確認忘れの場合は、特にお得感はありません。
もちろんキャンペーン自体を知ることがなければ損をした印象もありませんが、後からキャンペーンが行われていたことを知った場合には損をした気持ちになることもあるでしょう。
楽天証券のキャンペーンの数は多く、日々変わっていくためすべての内容を把握することは難しくなります。
自分には無関係のキャンペーン情報が入ってくることもあり、面倒に感じてしまうかたもいます。
他の証券会社に比べてキャンペーン数が多く、楽天運営の他サービスとのコラボレーションもあります。
エントリー自体が面倒に感じる場合は注意が必要です。
まとめ
楽天証券の口座を開設するメリットについて見てきました。内容をまとめると以下のようになります。
- 楽天証券の口座があると楽天のサービスが利用しやすくなる
- 手数料が比較的安い
- ネット証券のため、受付がオンラインのみ
楽天証券の口座を開設するメリットとデメリットについて見てきました。
手数料が安い、楽天のサービスと併用すると便利などのメリットがあります。
逆に、楽天の他サービスを利用しない場合などはデメリットにもなるため、自分に合ったものを選びましょう。
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