楽天証券のスクリーニング機能の特徴と使い方
楽天証券には、スクリーニング機能が用意されています。スクリーニング機能を使いこなすことで、目的に合った株式を見つけることができます。
楽天証券でスクリーニングを行うためには、スーパースクリーナーを利用します。では楽天証券のスーパースクリーナーを利用した検索方法について紹介しましょう。
楽天証券のスクリーニング機能の特徴とできること
楽天証券のスーパースクリーナーとは
楽天証券には、詳細な条件から株式銘柄を検索できるスーパースクリーナー機能があります。スーパースクリーナーには、検索条件が多数用意されています。
楽天証券のおすすめ検索条件から選択することや、自分で詳細な条件を指定することも可能です。
スーパースクリーナーの検索条件とできること
スーパースクリーナーはスマホアプリでも使用可能
スーパースクリーナーは当初PCサイトのみで利用することができましたが、2017年12月現在スマホアプリiSPEEDでも利用可能になっています。外出先などパソコンが使えない環境でも、スムーズに株式の検索が可能です。
スーパースクリーナーの検索条件
市場
東京証券取引所上場株式(1部、2部、ジャスダック、マザーズ)、名古屋証券取引所上場株式(1部、2部、セントレックスの各単独上場銘柄)から選択ができます。初期状態ではすべての市場が選択されているため、必要のない市場の選択を外しましょう。
東証その他にはETF・REIT・優先出資、大証その他にはETF・REIT・ベンチャーファンドなどが含まれます。
株式の規模
3種類の株式規模から検索を行うことができます。
大型株 時価総額上位100位
中型株 時価総額101位から500位
小型株 時価総額501位以下
投資金額からも検索可能です。株価終値×売買単元株数で計算した額で検索されます。
指数採用銘柄
日経225、日経300、TOPIX、TOPIX100、Jストックの中から指数を選択できます。
複数の指数を選択すると、選択したすべての指数に採用されている銘柄のみが検索されます。
業種
東証33業種から選択し、検索が可能です。
コンセンサスレーティング
複数のブローカーアナリストが5段階で投資診断を行った結果を検索します。
強気、やや強気、中立、やや弱気、弱気の平均スコアから銘柄が検索できます。
詳細検索項目 財務
PER 株価収益率
1時間ごとの株価÷1株あたりの純利益額で検索可能です。純利益額が0の場合は検索されません。純利益額は直前の会計年度末のものが使用されます。
PER変化率
株価収益の変化率から検索を行います。また基準対象期間は5営業日前、20営業日前、3か月前、6か月前、1年前、3年前、5年前から選択可能です。
EPS
1株あたりの当期利益から銘柄を検索します。
配当利回り
1株あたりの配当÷1時間ごとの株価で検索可能です。配当利回りがないETFなどは検索されません。ただし配当利回りが0の銘柄は検索されます。
配当利回り変化率
配当利回りの変化から検索を行います。直近1年以内に配当がない銘柄や過去の該当期間に配当がなかった場合は検索されません。
基準対象期間は5営業日前、20営業日前、3か月前、6か月前、1年前、3年前、5年前から選択可能です。
PBR
株価純資産倍率から銘柄を検索します。1時間ごとの株価÷1株あたり純資産額で計算され、純資産額が負の場合は検索されません。
PBR変化率
該当期間の純資産が負の場合には検索されません。5営業日前、20営業日前、3か月前、6か月前、1年前、3年前、5年前から選択可能です。
ROE
自己資本利益率から検索ができます。
ROA
総資産当期利益率から検索できます。計算方法は当期純利益÷総資産×100です。
時価総額
1時間ごとの株価×発行済み株式総数で計算されます。REITやETFなどは算出されません。
売上高
直前会計年度期間の売上高より検索されます。
売上高変化率
前年度比、3年前年度比、5年前年度比、前年同四半期比から検索が可能です。
PSR
株価売上高倍率で検索できます。株価終値÷1株あたり売上高×100で計算されます。
海外売上高比率
地域別で算出され、各企業からの公表後 5から18営業日程度で更新されます。
売上高営業利益率
当期営業利益÷売上高×100で計算されます。
売上高経常利益率
当期経常利益÷売上高×100で計算されます。
売上債権回収率
売上高÷売掛金平均で計算されます。売掛金平均は会計年度始まりから年度末にかけてのものです。
経常利益
税引き前の利益が対象です。
経常利益変化率
経常利益の変化から銘柄検索ができます。基準対象期間は前年度比、3年前年度比、5年前年度比、前年同四半期比から選択可能です。
自己資本比率
自己資本額÷総資産×100で計算されます。
前期最終損益
直近決算期の最終損益から銘柄検索ができます。
有利子負債自己資本比率
有利子負債÷自己資本額×100で計算されます。
有利子負債は短期借入金やコマーシャルペーパーの他、1年以内の長期債務が含まれます。
EV/EBITDA倍率
企業価値÷利払い前・税引前・減価償却前利益で計算が行われたものです。EVは企業価値のことで、時価総額の変動で日々更新されます。
流動比率
流動資産÷流動負債で計算されます。
当座比率
当座資産÷流動負債で計算されます。当座資産とは現金、預金、受取手形、売掛金、有価証券を足したものから貸倒引当金を引いたものです。直前会計年度末のものが採用されます。
PCFR(株価キャッシュフロー倍率)
株価終値÷1株あたりキャッシュフローで計算されます。
キャッシュフローは当期純利益と減価償却費を足したものです。
棚卸資産回転率
売上高÷棚卸資産額で計算されます。
棚卸資産額は会計年度始めから年度末の棚卸資産の平均で算出されます。
信用残/売買高レシオ
信用残÷売買高レシオで計算されます。
インタレストカバレッジレシオ
税引き前の経常利益÷支払利息で計算されます。
その他コンセンサス情報、銘柄属性、テクニカル情報からも詳細検索が可能です。
コンセンサス情報は、複数のアナリストが予想を行っています。その値のコンセンサスをとった値から銘柄が検索されます。
過去数年の増収率や売上高成長率など、今後の株式を予想する上で必要な条件から検索ができることが特徴です。
楽天証券のスクリーニング機能の使い方と活用方法
スクリーニング機能の使い方
楽天証券のスーパースクリーナーを利用するためには、まずWebサイトのマイページかiSPEEDにログインします。
国内株式の取引画面へ移動し、スーパースクリーナーを選択します。必要な詳細検索項目を選択するか、楽天証券おすすめの設定を選択し検索を行います。
検索条件を選択する
検索条件は財務、コンセンサス情報、銘柄属性、テクニカルから選択できます。一つだけではなく複数の条件を組み合わせることも可能です。
株価データは1日1回18時頃に更新されます。また、財務データは決算短信や四半期報告書が公表された翌日から5営業日程度で更新されます。
テクニカルは1時間ごとの更新です。日時を変えて検索することで、また違う検索結果を得ることができます。
楽天証券のスクリーニング機能の活用方法
スーパースクリーニングの特徴は、データだけでなくプロのアナリストが導き出したレーティングから検索ができることです。
たとえばコンセンサス・レーティングを活用すると、複数のアナリストがそれぞれに出した推奨値の平均から銘柄検索が可能です。
どの銘柄がアナリストに信頼されているのか、数値を見るだけで簡単に知ることができます。
条件を入力するのが手間ではない
楽天証券おすすめのスクリーナーを選択することで、条件入力の手間を省くこともできます。
楽天証券がおすすめするスクリーナーの条件は、成長企業や高収益の企業などを手軽に検索できるものが含まれています。
どの銘柄を選べば良いのか分からない投資初心者のかたでも、イメージから銘柄検索が可能です。
安く買える株を検索
詳細検索のPERを利用することで、株価収益率が高い銘柄を検索することができます。
時価総額を純利益で割ったもので、数値が低ければ元を取るまでの時間が短くなります。平均的には14から18程度の数値になりますが、業界によっても異なります。
低い数値が出た場合、株を購入する目安として活用できます。
詳細分析機能を活用する
楽天証券のスーパースクリーナーでは、検索結果を詳細分析することも可能です。
グラフや画像で複数の銘柄を比較することができるため、銘柄選びの判断がつけやすくなります。
数値だけで判断がつけにくい場合は、詳細分析を活用しましょう。
スクリーニング機能と情報集めを組み合わせることが大切
スクリーニング機能は利回りの高い株や割安の株を探したい時に便利な機能ですが、あくまでも数値のみで検索が行われます。
株式ニュースや企業情報なども合わせて確認することで、より信頼できる株式を見つけやすくなります。スクリーニングで銘柄を絞り込んだ後は、企業情報やニュースも確認しておきましょう。
まとめ
楽天証券のスクリーニング機能、スーパースクリーナーについて見てきました。
内容をまとめましょう。
- 楽天証券ではスーパースクリーナーで銘柄検索が可能
- 詳細条件を入力して自分だけの条件で銘柄検索ができる
- 楽天証券おすすめの検索条件も選択可能
楽天証券では、投資に慣れているかたから初心者まで、スーパースクリーナーを使って手軽に株の銘柄検索が可能です。
スーパースクリーナーはWebサイトだけでなくスマホアプリからも利用できるため、どこでも簡単に銘柄を確認することができます。
1種類の検索だけでなく、複数を組み合わせて検索することで目的の銘柄を探しやすくなります。また一定の基準を満たす銘柄のみがピックアップできるため、利益が見込める銘柄を探したい時に便利です。
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