楽天証券の米国株取引の特徴、手数料、メリットと他社比較
楽天証券では米国株への投資が可能になっています。米国株はフェイスブックやアマゾンなどの世界的企業への投資が可能になりますし、人気の海外ETFへも投資可能です。
アメリカ株は日本株とは異なる値動きになり、世界の成長を自分の投資利益として取り込むことができるので外貨投資の一環として取り組んでいる人も多いですね。
主要なネット証券でアメリカ株に投資できるのは楽天証券、SBI証券、マネックス証券の3社となっており、大手の対面証券会社と比べて圧倒的に低いコストで取引可能でアメリカ株に投資するならこれらのネット証券から取引することを強くおすすめします。
本記事ではその中でも楽天証券の米国株取引の特徴や手数料、他社との比較を紹介したいと思います。
SBI証券、マネックス証券の米国株取引の特徴は別の記事で紹介していますので、こちらも参考にしていただければと思います。
楽天証券の米国株取引の特徴、手数料
- 1,300銘柄以上の銘柄に投資が可能
- 取引手数料は1取引あたり25米ドル
- 円貨決済に対応
- 特定口座に対応
- NISA口座に対応
- マーケットスピードで取引可能
1,300銘柄以上の銘柄に投資が可能
楽天証券の米国株式取引で投資可能な銘柄は個別銘柄だけで約1,300銘柄と多くの銘柄に投資可能になっています。
上場している株全体の3分の1以上に投資可能で、アップル、グーグル、ウェルスファーゴ、アマゾン、IBMなど主要なアメリカ企業にはすべて投資可能ですので、アメリカの成長企業に投資したい人も世界的大企業に投資したい人も困ることはありません。
海外の指数に連動する人気の海外ETFも米国株取引で投資可能ですので、低コストでグローバル投資をすることもできます。海外ETFの取り扱い銘柄数は300銘柄超でネット証券No1の品ぞろえとなっています。
■楽天証券の米国株取引のサービス内容
項目 | 内容 |
---|---|
市場 | NYSE・NYSE Arca・NASDAQ |
取引可能時間 | 通常 23時30分~翌日6時夏時間 22時30分~翌日5時 |
取扱銘柄数 | 米国株式:約1,300銘柄海外ETF:337銘柄ADR:約130銘柄 |
通貨 | 米ドル円貨決済も可能 |
決済方法 | 円貨決済・外貨決済 |
取引手数料(最低手数料) | 1取引あたり27.5米ドル(税込)※1取引で1,000株を超える場合、1株ごとに2.2セント(税込)追加 |
為替手数料 | 1米ドルあたり25銭 |
注文の種類 | 指値成行 |
NISA口座 | 選択可能 |
特定口座 | 選択可能 |
株式の保管 | 保管機関にて混蔵寄託 |
投資情報 | 「バロンズ拾い読み」レポート |
取引手数料は1取引あたり25米ドル
気になる手数料は1取引あたり税込27.5米ドルとなっており、1取引が1,000株を超える場合は1,000株を超える株数に1株あたり税込2.2セントの追加手数料がかかります。
大手対面証券会社では取引金額の10%を手数料で取るところもありますので、10,000ドルの取引で1,000ドルも手数料がかかることになり、楽天証券の手数料の40倍もの手数料がかかることになります。
これでは勝てるものも勝てませんので、本気で外国株で勝ちたいなら絶対にネット証券で取引すべきです。
ネット証券の手数料はマネックス証券が取引金額の 0.495%(税込)で上限20ドルとなっているため、最も安く、SBI証券は楽天証券の手数料と全く同じ水準になっています。
円貨決済に対応
楽天証券の米国株取引の特徴として、決済手段が豊富に用意されている点があります。
通常、米国株の取引をする場合は証券会社の口座の中で円から米ドルに為替取引をして、外貨の預り金を作ってその外貨で米国株を購入します。
そのため、一度米ドルに交換するという手間がかかることになりますが、楽天証券では円の口座から直接米国株を購入する円貨決済サービスを導入しています。円で購入しても為替手数料がかかる点は変わりませんが、手間なく米国株式を購入することができます。
さらに米ドルMMFから直接米国株を購入したり、米国株の売却代金を米ドルMMFで受け取ることもできます。外貨建てMMFで受け取ることで待機資金から金利収入が発生することになり、資金に無駄が出ません。
このように円から購入する方法、外貨から買う方法と豊富な取引手段が用意されており、自分の取引スタイルに合わせて選択することができます。
特定口座、NISA口座に対応
また楽天証券の米国株式は特定口座、NISA口座に対応しているため、非課税メリットを受けたり、確定申告不要になるなどのメリットがあります。
NISA口座はご存知の人も多いですが、少額投資非課税制度のことで、年間120万円までの投資分の利益がすべて非課税となる口座です。NISA口座は投資信託や国内株式に投資している人も多いですが、米国株式も対象となるためNISAで米国株に投資することができます。
米国株は為替差益もあって大きな利益となることもありますし、さらに人気の海外ETFもNISAで投資できます。外貨投資好きの人はぜひNISAでチャレンジしてみてもよいですね。
さらに楽天証券は米国株を特定口座に入れることもできるので、確定申告不要で投資できる点も大きなメリットです。会社員の人などは確定申告不要の人も多いですが、外国株取引が一般口座に入ってしまうとそのためだけに確定申告をしないといけなくなり敬遠する人が多いです。
楽天証券は特定口座対応しているので、国内株式と同じように特定口座で取引可能です。
ただし、マネックス証券、SBI証券も特定口座で取引可能ですので、最近では証券会社選びの決め手にはならないですね。
とはいえ、メリットであることには変わりませんので、楽天証券なら特定口座で取引可能と理解しておきましょう。
マーケットスピードで取引可能
さらに楽天証券ユーザならずともファンが多い楽天証券のトレーディングツール「マーケットスピード」で米国株も取引可能です。
実はこれが楽天証券の米国株サービスの大きなメリットかもしれませんね。
国内株の取引をマーケットスピードで行っている人も多いと思いますが、同じインターフェースで取引が可能なので使いやすくわかりやすいです。
米国株式用の10種類以上のテクニカルチャートも提供されているので、WEBサイトで取引するよりも便利でスピーディに取引が可能です。
他のネット証券米国株取引との比較
米国株を取り扱うネット証券のSBI証券とマネックス証券の米国株取引サービスを楽天証券と比較すると以下のようになります。
楽天証券 | SBI証券 | マネックス証券 | |
---|---|---|---|
取扱銘柄数(個別銘柄) | 約1,300銘柄 | 約1,000銘柄 | 約3,200銘柄 |
取扱銘柄数(海外ETF) | 337銘柄 | 229銘柄 | 229銘柄 |
取扱銘柄数(ADR) | 約130銘柄 | 約200銘柄 | 約60銘柄 |
取扱銘柄数(REIT) | – | 32銘柄 | – |
取引手数料 | 1取引あたり27.5米ドル(税込)※1取引で1,000株を超える場合、1株ごとに2.2セント(税込)追加 | 1取引あたり27.5米ドル(税込)※1取引で1,000株を超える場合、1株ごとに2.2セント(税込)追加 | 1取引あたり約定代金の 0.495%(税込)最低手数料:0米ドル(税込)手数料上限:22米ドル(税込) |
為替手数料 | 25銭 | 25銭住信SBIネット銀行経由で9銭 | 25銭 |
円貨決済 | ○ | ○ | × |
特定口座 | ○ | ○ | ○ |
注文方法 | 指値成行 | 指値 | 指値成行逆指値OCO注文連続注文 |
トレーディングツール | ○ | × | ○ |
米ドルMMFからの購入 | ○ | × | × |
取引コスト面を見ると、取引手数料はマネックス証券が、為替手数料はSBI証券が最もお得で、3社の中で楽天証券の取引コストは安い方ではありません。大きくは変わらないといえますが取引コスト重視の人は自分の取引スタイルにあわせてマネックス証券、SBI証券のどちらかを選択すると良いでしょう。
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楽天証券は海外ETFの取り扱いが豊富でマーケットスピードでも取引可能、決済手段も円貨決済、MMF決済が可能になっているのでサービスが充実しています。
特にマーケットスピードで取引できる点は大きいので、普段マーケットスピードを利用している楽天証券ユーザはストレスなくシームレスに米国株の取引ができます。
ということで、海外ETFに投資したい人、楽天証券をメイン口座として利用している人は米国株も楽天証券を利用することをおすすめします。
楽天証券の米国株取引の利用開始方法
楽天証券に口座開設すると外国株式の口座も一緒に開設することになるので、楽天証券に口座を持っている人は新たに手続きをすることなく、米国株の取引を開始することができます。
米ドルで米国株を購入する人は楽天証券で為替を取引するなどしてドル資金を準備してから、円貨決済の人は円の資金を準備したら取引できます。
楽天証券のログイン後WEBサイト上で、海外株式>米国株式を選択して銘柄を検索して買い注文を出すだけです。
総合口座開設とは別に外国株の口座開設手続きが必要な証券会社もありますので、総合口座開設と同時に外株口座が開く楽天証券は便利になっていますね。
総合口座を持っていない人はまず楽天証券の口座開設をしましょう。情報を見るだけでも面白いので興味がある人は一度利用してみることをおすすめします。
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