SBI証券の配当金の受取方法とNISAで配当金を非課税にする方法
SBI証券で国内株式や海外株式、株関連の商品を買付した場合配当金を受取できる ことがあります。
配当金の受取方法にはいくつか種類があり、自由に選択が可能です。
ここではSBI証券の配当金受取方法や、NISA口座で取引している場合に配当金を非課税にする方法をまとめました。
SBI証券の配当金の受取方法
国内株式の配当金受取方法
SBI証券には配当金受領サービスがあり、4種類の中から配当金受取方法が選択できます。2009年以降開始されたサービスのため、それ以前にSBI証券口座を開設している場合は従来方式に設定されています。
株式数比例配分方式
保管振替機構の情報を利用して、証券会社の口座で配当金を受け取ります。複数の証券口座を開設している場合は、それぞれの証券口座に配当金が振り込まれます。
登録配当金受領口座方式
すべての配当金をまとめて一つの金融機関口座で受け取る方法です。
従来方式
配当金受領証方式
配当金受領証を発行し、郵便局の窓口などで配当金を受け取る方法です。
個別銘柄指定方式
銘柄ごとに金融機関を指定し、指定した金融機関で配当金を受け取る方法です。
配当金受取方法の変更
SBI証券のWebサイトにログイン後、口座管理画面からお客様情報設定・変更へ進み、取引関連・口座情報の配当金受領サービス欄から変更が可能です。
変更の場合は変更内容を確認後、取引パスワードを入力します。登録配当金受領口座方式を選択している場合には、配当金振込先の金融機関が指定できます。
SBI証券に登録している口座も選択できますが、それ以外の口座も指定が可能です。
複数の証券口座を保有している場合の扱い
複数の証券会社口座を保有している場合、SBI証券で配当金の受取方法を変更すると他の証券会社口座の配当金も自動的に受取方法が変更されます。
また他の証券口座で配当金の受取方法を変更した場合も同様です。
外国株式の配当金受取方法
外国株式の配合金は、SBI証券の口座に外貨で入金されます。
入金された履歴は外貨建商品取引サイトの口座管理から取引履歴を選択し、入出金明細で確認可能です。
またはSBI証券Webサイトの入出金・振替から外貨入出金を選択し、外貨入出金明細でも確認できます。
配当金の受取タイミング
配当金受領サービスで配当金を受け取る場合、銘柄ごとの権利確定日時点の残高に合わせて、約2か月から3か月後に配当金が支払われます。
入金先は配当金受領方式によって異なるため、都合の良い方式を選択しましょう。
くりっく株365の配当金相当額の扱い
くりっく株365取引でも、買いポジションの場合は配当金相当額が発生します。
通常の国内株式とは異なり、権利付き最終日の翌取引日に付与されます。該当の銘柄を決済すると配当金相当額が受取可能です。
SBI証券のNISAで配当金を非課税になる受取方法
NISA口座はすべてが非課税になる?
NISA口座内で取引した商品は、原則年間120万円まで非課税運用が可能です。
基本的にほとんどの部分が非課税ですが、利用方法によって一部課税されるケースもあります。
NISA口座で課税されるケースは配当金と、外国株式などの日本以外で課税される商品です。
SBI証券のNISAで選択可能な配当金受取方法
NISAでも一般口座と同様に配当金受領サービスを利用して、4種類の受取方法から選択できます。
しかしNISA口座の場合、配当金の受取方法によって課税方式が異なります。
NISA口座利用で配当金も非課税で運用したい場合、非課税で受取できる方式を選択しましょう。
SBI証券のNISAで配当金を非課税で受け取るには
SBI証券のNISA口座で配当金を非課税運用する場合、配当金受領サービスで株式数比例配分方式を設定します。
配当金の受取方法は口座開設時にも選択できますが、すでに他社の口座を保有している場合、開設時に配当金受取方法の設定はできません。
SBI証券口座開設後に配当金の受取方法が株式数比例配分方式に設定されているか確認が必要です。
SBI証券の口座がはじめての証券口座である場合には、口座開設時に株式数比例配分方式を選択しましょう。
外国株式の配当金の扱い
米国株などの外国株式では、現地での課税と日本での課税が二度行われます。
NISAは日本の取引が非課税になる制度で、外国株式の場合は日本での課税分のみ非課税に設定されます。
現地での課税分は配当金の受取方法に関係なく課税されるしくみです。
配当金を全額非課税で受け取ることを希望している場合は、国内株式取引を選ぶことがおすすめです。
NISA口座の金融機関を変更する場合
NISA口座の金融機関を変更する場合、元のNISA口座は保有のみで取引停止状態にするか口座閉鎖を行います。
NISA口座は一つの金融機関でしか持てないため、NISA口座同士での商品移管はできません。
一般・特定口座への移管は可能ですが、その場合は移管した時点で課税されます。もちろん配当金も課税対象です。
NISA口座の金融機関変更で配当金を非課税にするには、商品移管を行わず保管のみの口座を残しておきましょう。
また、金融機関変更後も株式数比例配分方式を選択する必要があります。
NISA口座と一般口座の併用を考えている場合
NISA口座は非課税で運用できますが、一般口座は課税対象です。
NISA口座と一般口座の併用を考えている場合には、非課税で運用したい投資商品はNISA口座預りで買付しましょう。
また課税口座には一般口座と特定口座がありますが、大半をNISAで取引し、課税口座で年間20万円以上の利益が出ないサラリーマンの場合は源泉徴収なしがおすすめです。
一般的なサラリーマンの場合、年間20万円以下の副収入は確定申告の義務がないためです。
源泉徴収ありを選択した場合は課税口座の取引ごとに課税され、確定申告の必要はありません。
源泉徴収ありを選択している場合に限り利益が所得に含まれないため、投資の利益で扶養対象外になる可能性があるかたは源泉徴収ありがおすすめです。
NISA口座の配当金を非課税にするには株式数比例配分方式の選択が必要になるため、課税口座の取引分も自動的に株式数比例配分方式で入金されます。
まとめ
ここまでSBI証券の配当金について見てきました。
内容を簡単にまとめておきましょう。
- SBI証券の配当金受取方法は4種類
NISA口座で配当金を非課税にするには株式数比例配分方式を選択する
NISA口座取引でも外国株式の現地課税分は非課税にならない
SBI証券の配当金受領サービスには、4種類の配当金受取方法があります。
国内株式の配当金は、選択した受取方法に従って入金されます。
株式数比例配分方式は証券会社ごとに証券口座へ入金されるしくみです。
登録配当金受領方式は、すべての配当金を一つの金融機関口座で受け取ります。
その他、従来方式では配当金受領証を発行し郵便局窓口で配当金を受け取る方法と、銘柄ごとに配当金を受け取る金融機関を指定する方法があります。
NISA口座の配当金を非課税にするには、株式数比例配分方式の選択が必要です。
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