手数料でネット証券を選ぶ時のポイント
ネット証券選びにおける比較ポイントごとの選び方を紹介していきます。
まずはもっとも重要な手数料でネット証券を選ぶときのポイントです。
手数料でネット証券を選ぶ時のポイント
手数料でネット証券を選ぶ際には、いくつかのステップを踏んでネット証券を評価していく必要があります。
具体的には以下のステップで考えていきます。
それでは各ステップについて見てみましょう。
手数料プランを知る
まずネット証券に用意されている手数料プランとその特徴を知る必要があります。
ネット証券では取引のつど手数料がかかる「取引ごとの手数料」と日々の売買代金ごとに手数料がかかる「1日定額の手数料」の2種類があります。
そして現物取引と信用取引でそれぞれに「取引ごとの手数料」、「1日定額の手数料」の両方が用意されていますので、全部で4種類の手数料プランがあることになります。
これら4つの手数料プランをすべて比較するとわけがわからなくなってきますし、実際に適用される手数料は1つ、多くとも2つですので、まずは自分がどの手数料プランがあっているのかを確認していきましょう。
自分にはどの手数料プランがお得かを考える
前述したとおり、ネット証券の取引手数料は一般的には4種類用意されていますので、どの手数料プランが自分にあっているかを確認していきましょう。
考えるポイントは自分が「信用取引をするかどうか」という点と「自分が株式取引をする頻度(売買頻度)」です。
信用取引の取引有無
まず、信用取引の有無を確認しましょう。信用取引をしない場合は現物取引のみをチェックすればよく、そもそも信用取引を見る必要がなくなります。
取引頻度の確認
つぎに自分の取引頻度がどの程度で、自分の取引頻度に適した手数料プランを確認します。
参考までにネット証券最大手のSBI証券で売買頻度が変化した時の各手数料プランの月間手数料とその差額を掲載します。
1取引100万円という前提はありますが、1日3回以下の取引であれば「取引ごとの手数料」がお得、それより多い取引頻度であれば「定額手数料」がお得になっていることがわかります。
この結果を参考にしていただき、自分に合いそうな手数料プランを決めましょう。
売買頻度ごとの各手数料プランの手数料月額(SBI証券の場合)
※有利な方を赤字で記載
※1取引あたりの売買金額が100万円、1か月20営業日として試算
※SBI証券の2013/10時点の手数料体系で試算
売買頻度 | 取引ごとの手数料額(月間) | 1日定額の手数料額(月間) |
---|---|---|
1日5回の売買 | 51,100円 | 49,600円 |
1日3回の売買 | 30,660円 | 32,800円 |
1日2回の売買 | 20,440円 | 24,400円 |
1日1回の売買 | 10,110円 | 16,000円 |
2日1回の売買 | 5,110円 | 8,000円 |
参考:SBI証券の取引ごとの手数料(スタンダードプラン)
1注文の約定代金 | 手数料(税込) |
---|---|
10万円まで | 145円 |
20万円まで | 194円 |
50万円まで | 285円 |
100万円まで | 511円 |
150万円まで | 611円 |
3,000万円まで | 967円 |
3,0000万円超 | 1,021円 |
参考:SBI証券の1日定額の手数料(アクティブプラン)
1日の約定代金合計額 | 手数料(税込) |
---|---|
10万円まで | 100円 |
20万円まで | 200円 |
30万円まで | 300円 |
50万円まで | 450円 |
100万円まで | 800円 |
以降100万円増加毎に | 420円ずつ増加 |
自分にあった手数料プランで証券会社を比較する
自分にあった手数料プランがわかったらその手数料プランで各社の手数料を比較していきます。
実際に比較をするとわかりますが、手数料プランは売買代金ごとに設定されています。
そのため全体的な優劣を比較するとともに、自分の取引が多そうな売買代金での手数料の優劣を重視してみると良いと思います。
これでネット証券を手数料で比較することができますね。
まとめ
ネット証券の手数料の比較方法と選ぶ時のポイントを見てきました。
再度ネット証券選びを手数料で比較するときのポイントを記載します。
ネット証券の手数料プランは複数あるので自分がどのプランになりそうかという点を明確にしておき、そのプランで比較をすることで、より現実的な手数料プランでの比較が可能になります。
各ネット証券では自社が強い手数料の部分のみをもって「手数料が安い」と言っていることも多いです。それ自体が悪いことではありませんが自分がそのネット証券を使うことが本当にお得になるのかという点はきちんと見ていかないといけません。そのために大体の株式の売買代金と売買頻度を設定しておくと予想の精度が上がっていくと思います。
初心者向けのネット証券選びのポイントでも述べた通り、手数料は大事ですが手数料だけでネット証券を選んではいけません。
よってここでは安い手数料の3,4社を候補として残すような形で1社だけには絞らないようにしておくとよいと思います。
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